ゲームレビュー



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ゲームは前から好きでファミコン時代はいっぱいやってましたが、最近体力が落ちてきたのか、なかなか徹夜でゲームをしなくなりました。やり始めてよっぽど気にいらないと続かないっすねえ。けど家庭用ゲーム機は発売される本数が多すぎて、やりたいゲームを探すのが一苦労だからちょっと敬遠ぎみ。

ここでは今までぼくがプレイしたゲームを紹介していきたいと思います。コメントはおもいっきり独断と偏見です。そうそう、下のリストを見て、”あ、これやろうと思ってた”というゲームがあったら、先にゲームをやってもらいたいっす。思いっきり誉めまくってるのもあるし、先入観が入るとね。




遊んだゲームのリスト


AZEL -パンツァードラグーンRPG- / 新・英雄伝説3「白き魔女」(Windows95/98版) / 英雄伝説5「海の檻歌」(Windows95/98版) / 弟切草 / 俺の屍を越えてゆけ / グランディア / グランディア II / スーパーマリオ64 / ゼルダの伝説 / 大海令 / ダライアス / ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女 / ポリスノーツ / REAL SOUND ~風のリグレット~ /



AZEL -パンツァードラグーンRPG-

ジャンル:RPG メーカー:セガ

前作がシューティングという異色のRPG。フル3Dで展開されるRPGにムービーが挿入されるという、最近お決まりのパターン。かと思って期待してなかったんですが。。。

全編3D(キャラの移動も3D)で書かれているので、”重たい”イメージがあったんですが、意外にスムーズ。また、戦闘が非常に楽でまた面白く出来ているので、自然に物語を楽しめます。テンポの良さ・画面の美しさ・演出、すべて非常にバランスいいゲーム。これは、”戦闘が簡単かつ爽快”なせいだと思います。また、独特の世界観を合間のムービーでうまく魅せてくれます。ちょっとクサイ場面もあるけどなかなかいい演出。

また、ムービー中でしゃべるキャラの配役がうまいと思います。特に伊武雅刀の役どころがいいですねえ。セリフも多いこのゲームの中でも一番は (尻下がりのトーンで)”ねらえ!”です。

このゲーム、エンディングがちょっとだけハッピーエンドじゃないんですが。。。これって何かやり残してるのか? それとも次回作への布石?



弟切草

ジャンル:サウンドノベル メーカー:チュンソフト

サウンドノベルという新ジャンルを開拓し、のちに類似ゲームが多数発売されることになった最初で最高のゲーム。結構ヒットしたゲームなのでプレイした人も多いと思います。

アドベンチャーゲームブックをゲームにしたような、紙芝居的なゲーム。ほとんど動かない画面と文字だけであれだけ引き込まれるのは、あの絶妙の効果音があったからだと思います。窓の割れる音や、ちょっとした物音にすごくびっくりしました。それもそのはず、製作スタッフは、この効果音を出すタイミングをミリ秒単位までこだわって製作したそうですから。

後発の類似ゲームはおろか、同社の2作目「かまいたちの夜」でも越えられていない演出が光る、サウンドノベルの名作。最近、プレステ用としてよりグラフィックがキレイになった別バージョンが発売されています。



俺の屍を越えてゆけ

ジャンル:シミュレーション メーカー:SCEI

プレイヤーは当主となり一族の敵、朱点童子を打ち負かすこと、が目的のシミュレーションです。

いくつかある敵の拠点を制圧しながら、最後は朱点童子を目指します。戦闘などはコマンド入力式なんで、正確に言うとシミュレーションRPGかな。このゲームを楽しむにはやっぱし一族になりきること(笑)。一族の当主になりきれば、いやがおうでもゲームののめり込めます。でも、当主って速攻死んじゃうんですよね。だから、次から次へと子供や孫が当主を襲名して、何代にも渡ってプレイします。あと、このゲームでは当主の補佐役の女の子が付くんですが、このしゃべり方がなかなか。とくかく ”ばぁーんとっ!”を連発します。おかげで、このゲームの雰囲気がずいぶん明るい。

全体的な雰囲気としては「さくら大戦」に近いかな。ってやったことないんですけどね、なんとなく(笑)。「さくら大戦」がイケる人は楽しめると思います。

それから、このゲームには「花」というテーマ曲があるんですが、これがなかなかいい感じ。ゲームについてる曲とは思えない。一度聞いてみる価値あり。



グランディア

ジャンル:RPG メーカー:ゲームアーツ

「AZEL」と同じくフィールドの移動から戦闘まで、完全3Dで展開するRPG。ゲームシステム自体はたいしたことはない普通のゲームなんですが、「シネマティックRPG」とうたっているだけあって、シナリオに力が入ってます。いろんなイベントが次々起こり全編通して楽しませてくれるので、多少重めな操作感も気になりません。

また、シナリオ系といっても普段はすっごくノリのいい(軽い)感じで物語が進行するので、ここぞというときのイベントが余計盛り上がります。

サターンのゲームとしては比較的初期のゲームなはずですが、さすがゲームアーツ。いいデキです。オープニングなどのムービーも思いっきり映画調で展開しわくわくさせてくれます。3D に頼りきらずにRPG としての面白さをうまくまとめた秀作。最近、プレステ版が出ました。

追記(2000年10月29日)
このグランディア、実は上記文章を書いた時点ではエンディングまで行ってませんでした。というか、中盤にも行ってなかった。で、地道にやり続けてたんですが無事エンディングを迎えることができました。

結論から言うと、いいです! ゲームが好きなら、PRGというジャンルが向いているなら一度はプレイしてもらいたい。物語の内容、場面場面での演出、そして音楽。どれも最高のデキです。エンディングは実際にやった人でしか味わえない満足感・感動があります。これはもう「新・英雄伝説3?白き魔女」と肩を並べる最高のRPGだ、と断言してしまおう。間違いなくゲーム史上に残る名作です(と、勝手に思う)。

”忘れられない冒険になる...”、本当にその通り。。。



グランディア II

ジャンル:RPG メーカー:ゲームアーツ

前作の1万年後を舞台にした「グランディア」の続編。前作はセガ・サターン用でしたが今回はドリームキャスト用として登場。当然グラフィックは格段に進化しています。フィールドを表現する3Dも滑らかでかつ美しく、グラフィックに関してはさすが昔からセガ用ソフトを作りつづけてきただけあると納得させられるデキです。

設定では前作の1万年後ということになっていますが、基本的に前作とは関係なく物語は進みます。前作が、一人の少年の冒険と人々との出会いから成長する姿を描いていたのに対し、本作はかなりドロくさい部分もある正統派RPGになっていると思います。いわゆる”剣と魔法”の世界に近い感じ。

今回は登場人物がすごく絞り込まれていて、一人一人のイベントやらその背景やらがより深く描かれてます。主人公が妙に現実的なせりふをはいたり、数少ないパーティーのメンバに悲劇が起きたり、また今回もイベントが盛りだくさん。前作と同じく、エンディングは、すべての事が終わった?年後の姿を見せてくれますが、見終わった後はなんだかさわやかな印象が。

後半になると多少クサい場面や強引な展開もありますが、RPGとしては納得のデキです。最後には、”おー、やっぱしかぁ”と思わずうなってしまう期待を裏切らない(笑)展開はRPGファンならぜひ見ておきたい!



新・英雄伝説3「白き魔女」(Windows95/98版)

ジャンル:RPG メーカー:日本ファルコム

これはもう何もいうことはありません。RPGがキライでない人は一度プレイすることをお勧めします。ただのRPGだと思ってやってみたんですが、最後には鳥肌がたってました(まあ、ぼくは感動しやすい方だけど)。

徹底して物語を見せることにこだわった入魂の演出、と言えばいいのかなあ。ありがちな予定どおりの道を進んで合間にムービーがあって、というゲームではなく、世界観から登場人物のセリフ・動作までほんとうによく考えられています。ただ凝っているだけじゃない映画のようなゲーム。

徹底的に描き込まれたグラフィック。3Dムービーではなく、画面上のキャラで見せる演出のすごさ。バックに流れる音楽の絶妙の配置。すべてが既存ゲームの水準を超えてます。

これは、ゲームというジャンルで展開されるひとつのインタラクティブな映画だと思います(ちょっと持ち上げすぎかも? でもほんとによかったから)。今までプレイした中では文句なしに No.1。パソコン版しか知らないんですが、スーファミ版とかはどうでしょう?



英雄伝説5「海の檻歌」(Windows95/98版)

ジャンル:RPG メーカー:日本ファルコム

英雄伝説・ガガーブ3部作の完結編。英雄伝説は今までに5作品作られていますが、3から5まではガガーブ編という感じで時代背景や設定が同じになっています。

物語は基本的に今までの英雄伝説と同じですが、今回は「音楽」がテーマになっています。旅芸人の一座が音楽で公演しながら各地を回るあいだに、その世界にせまる危機に巻き込まれる、という感じです。ファルコムのゲームらしく、今回もシナリオ、音楽、ともに充実したデキでした。今回は特に音楽がテーマだけに、物語中常にいろいろな音楽が流れます。それを聞くのも楽しみのひとつ。

英雄伝説3のような、後半から最後にかけてぐーっと盛り上がり大団円、という感じはそれほどなく、途中の出来事をより楽しむようになっています。エンディングを見た後オープニングを見なおすと、それまでの物語がすごく懐かしく、感動的に思い出されます。それと、このキャッチコピー「忘れかけていた音楽、心をふるわせる物語、これがRPG」がやる気にさせてくれます。

全7章からなる旅を通してひとつの物語をゆっくり楽しめる、いいゲームになっています。



スーパーマリオ64

ジャンル:3Dアクション メーカー:任天堂

言わずと知れた大ヒットアクションゲームの NINTENDO64版。

このゲームが登場するまでにも、次世代機のキラーゲームとして3Dゲームはいくつか発売されていましたが、”3D空間を動き回る”のを体感できた初めてのゲーム。

マリオを止めた状態で上を見上げると、これから進むルートが見える! 中庭を自由に走り回れる! それまでのゲームにない、本当に3D空間にいる感覚が味わえます。どこかの賞で大賞を受賞してましたけど、それだけのことはあると納得。

”こんなの見たことない”と思った数少ないゲーム。



ゼルダの伝説

ジャンル:アクションアドベンチャー メーカー:任天堂

「スーパーマリオ」と並び今や、同社の看板ゲームとなった感じのあるゲーム。一見、RPG のようにも思えるゲームですが、中身はアクション。

ただのアクションではなく、適度ななぞ解き、シンプルな操作での楽しいアクションなど、多くの人に ”面白い”と思わせる要素が盛りだくさん。ちょっとした動作や画面の作り、音楽など、細かいところに妥協しない任天堂のもの作りの意気込みを感じさせるゲームです。

ファミコンのディスクシステム第一弾として発売され、ハード普及の牽引役を見事に果たしたアクションゲームの傑作。最新作は「ゼルダの伝説64」ですが、ぼくの中ではスーファミ版の評価が上です。スーファミ版は、2Dアクションのひとつの完成形だと思います。

ディスクシステムといえば、「謎の村雨城」なんてのも同時発売されてました。結構おもしろかったけどな。



大海令

ジャンル:シミュレーション メーカー:アートディンク

すべてがリアルタイムで進行する海戦ものシミュレーション。

第二次世界大戦を再現したシミュレーションゲームですが、とにかくすべてがリアルタイム。一度始めると目が離せなくなります。戦艦から航空機、潜水艦まであらゆる部隊の動作を把握して、マウスで指示しなければいけなかったので、とにかく忙しかったのを覚えています。

ある港を攻略していたとき、沖に待機していたら、潜水艦だけ勝手に湾内に突入してしまい慌てて戻したり、なんて事が頻繁に発生。パソコン版だからできた、精細な画面で展開する緊迫のシミュレーション。目が離せない(笑)。



ダライアス

ジャンル:シューティング メーカー:コナミ

アーケードが先発の横スクロール型シューティング。

名作の多い横スクロール型シューティングの中で、後発ながら(よく)あれだけ面白くできたな、と感心させられたゲーム。「グラディウス」や「R?TYPE」などが発表済みであり、横スクロールはもうこんなもんかなと思っていたあきらめ感を打ち破る、快心のデキ。

個性豊かな中ボスと大ボス。ステージクリア後のルート選択により最終ボスが変わること。また、音楽がバツグンに良いです。また、アーケードでは3つの画面をくっつけた迫力のある映像でプレイできました。現在、Windows95/98版で復刻版として発売中。



ポリスノーツ

ジャンル:アドベンチャー メーカー:コナミ

全編アニメで描かれた純粋なアドベンチャー。

元はパソコン版が最初のセル画で構成されたアドベンチャーです。未来の宇宙空間が舞台のまあまあありがちな内容ですが、ストーリのテンポの良さと、所々に入ったセリフのおかげで、まるでアニメ映画を見ているような感覚です。本物のアニメのクオリティをそのままゲームにしたような驚異の一本。ハマれば泣けます

派手な3Dゲームが多い中、正統派アドベンチャーゲームでここまで魅せてくれたコナミの懐の深さ(笑)に「おすすめ」マークを!



ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女

ジャンル:アドベンチャー メーカー:任天堂

今から10年ほど前にファミコン用として発売された事件解決もののアドベンチャーのリメイク版。任天堂らしくない、言い方を変えれば、新しいジャンルに挑戦した意欲作です。中身は探偵事務所に転がり込んだ主人公が、突然起きた殺人事件のなぞを解く、というものですが、効果音の載せかたがうまく、肝心なところで盛り上げてくれます。また、時には明るく時には重たく流れる BGM も雰囲気を盛り上げてくれて、リメイク版とは思えない仕上がりを見せてくれます。

この手の事件もののアドベンチャーって最近少なくなった(というか全然ないのかな)んですが、たまにやってみると新鮮です。それほどアニメーションしない画面とコマンド選択式で進行する物語。パソコンゲームでアドベンチャーが全盛で、小さなソフトハウスが出したたった一つのゲームが話題になったあの頃の、活気にあふれた時代を思い出させてくれます(オレだけ?)。

アドベンチャーの地位を確立した「ポートピア連続殺人事件」、名作「オホーツクに消ゆ」と並ぶアドベンチャーゲームの隠れた秀作。ローソンにある、ニンテンドウパワーで購入することが出来ます。



REAL SOUND ~風のリグレット~

ジャンル:サウンド・ドラマ メーカー:ワープ

絵が一切ない、という初めてのゲーム。視覚障害者でも遊べるようにということで、点字の広告?までうって、発売当時話題になった。

実際やってみると、本当に絵が一切ない。すべて音声で進行します。物語の途中で選択の場面に来ると、合図の鐘がなり、十字キーで選択します。音だけを頼りにゲームが進行するので、今まで以上に物語に入り込むことができます。たぶん。

また、メインとなる音楽のクオリティは非常に高いと思います。細かい音がうまく入っており、見事に雰囲気を再現しています(教室内を歩くシーンなんかリアル)。パッケージに書かれている売り文句のとおりのことが体験できるかも。ぜひ、極上のアンプとスピーカーでプレイしたいゲームです。最近、ドリキャス版も出ましたね(なんでもイメージ画像が一部挿入されているとか)。