第四十段  悪性周皮腫の会員からメールを寄せられしこと。(070729)

一遍会のインターネット会員からメールを頂きました。数年前の一遍生誕会(松寿丸湯浴み式)に九州から訪ねて来られました。APU(立命館アジア太平洋大学)の学生さんであり、その夜はご接待させて頂きました。毎月メール交換はしておりましたが・・・・・今回あまりに重大なメッセージを頂戴しましたので「匿名」で掲載します。お取次ぎは小生が致しますので、メールなどをお寄せ下さい。
【7月24日付】
 夏も盛りとなりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。今日は残念なお知らせをしなくてはなりません。実は、悪性周皮腫という病気に私の体がおかされていることが分かりました。手術は成功したのですが、すでに首筋にあった腫瘍が腰を中心に全身に転移し、放射線治療などのそれ以上の現代医療による治癒ができない状況です。幸い、この腫瘍は一般のガンほどには増殖スピードが速くないので、食事療法などによって、できるだけ自分が活動する期間を保つことができるのではないかと思っています。希望は決して捨てていません。現在は長い入院のため腰を痛めていますが、イラン人の友人の助けもあって、自宅で療養を続けています。
 いずれにしても、残された間にいままでAPUで勉強してきたことなど皆さまに分かりやすくお伝えできればと思っています。今後とも皆さまよろしくお願いいたします。
【返信7月28日付】
 メール拝見しました。暫し絶句しました。「悪性周皮腫」がどのような病気なのかはっきりは分りませんが、ご説明の通りだと超難病と理解しました。淡々と書いておられるだけに、どのように申し上げてよいのか正直よく分りません。私も「がんセンター」で二回手術しています。一回目のがんは告知を受けても気になりませんでしたが、二回目のがんの時はさすがにショックを受けました。
手術後の初夜に「病室の長き一夜や木葉木莵   禿阿」の句が浮かびました。幸いこの句が、その年のNKH俳句コンクールで入選し、生かされている自分を感じました。術後6年経過しましたので、常識的には山を越したのかなと思っています。「想いを形に、形を文字に」・・・多くのメッセージをお願いします。併せて「一遍会報」にもご寄稿をお願い致します。