資料 9
一遍会のみなさん
本日は嬉しいような、寂しいようなお知らせです。
「木像一遍上人立像」が近々九州へ遊行に旅立たれます。
落慶法要(平成二八年五月十四日)が滞りなく終わった本堂の阿弥陀三尊に向かって右側に安置されていた「木像一遍上人立像」は、九州宮崎西都市の時宗 光照寺の村上弘昭住職が不眠不休で制作されて本堂火災数ヶ月後(平成二五年十月八日)に寄進していただきました。境内の焼け跡に佇むときに、新しい一遍立像に励まされたことが何度となくありました。
本堂が再建され一遍上人堂が新設され、上人堂には、もともとの「重要文化財 木像一遍上人立像」生き写しの銅製「一遍上人立像」がお帰りになりました。そこで新しい「木像一遍上人立像」は九州へ「遊行の旅」に出立されることになりました。
別府鉄輪の「地獄」を鎮められた一遍上人ですが、九州地震は熊本・大分・宮崎と依然余震が続いております。九州の「地獄」を鎮めていただく遊行の旅をありがたくお見送りしたい気持ちで一杯です。同時に、道後温泉の安泰を九州の地から守っていただきたく存じます。
二年半のご滞在でしたが、ありがとうございました。南無阿弥陀仏。
一遍会事務局 三好恭治