「お前は引きが強い」というと、普通、良い意味で使われます。
最近、各方面から言われるんですよ、「お前は引きが強いから」って。
しかし、ここでいう”引き”とは普通とは少々意味が違います。
私の場合は不運、悪運をこれでもかって位に引き込みます。
自分でも運の悪さは自覚していたのですが、段々”自負”から
自他共に認める運の悪さを持ってる事に気付きました。
特に仕事関係で、その傾向は顕著です。


目の前で、
理屈では説明できない、あり得ない事が起きたりなんて事は、もう茶飯事です。
珍事や惨事に出会す事もしょっちゅう。
そして、その度に「お前は引きが強いから」と言われ、誰しもがその
決め文句で納得してしまう位に引きが強いらしいです。
信じられないような情報を上げても、発信者が私になっていたら「あぁ、また?」って感じで通ってしまうのは、良いのか悪いのか。
信じて貰う為の説明が不要な事に関しては楽なのですが、
それが当たり前と周りに認識されてしまうこの現実はどうしてくれよう?


しかし、「引きが強い」事が良い事もあるんですよ。
普通の人なら大惨事といって大騒ぎしてるような内容でも、私が聞いたら「ふ~ん」って感じで、「あぁ、それはねぇ・・・」って冷静に対処法をアドバイス出来るようになりました。
・・・なんでしょうか、この虚しさは
会社の人に、映画「ダイ・ハード」と私の、引きの強さを比較されましたよ。
ま、其処まで派手派手しい事件はありませんが
(あってたまるか)、あの映画の中の「何で俺ばっかりが」という台詞には涙が出る位に共感できます。


タマに
「神様のイタズラか?」と思ってしまうんですが、それには理由があります。
どうしようもない惨劇を打開する為に、正攻法では対処できないから一か八かの策を講じる事が”多々”あります。
で、
「後は運を天に任すのみ!!」って半ばヤケっぱちになって様子を見守ってると・・・大抵うまくいくんだ、コレが。
悪運も幸運も、自力ではどうしようもないんですが、何となく
運に弄ばれているような気が、すっっっごくします。
最後は、これまたあり得ないような幸運で切り抜けてるって状況なんですが、それこそダイ・ハードの世界です。


但し、こちらはお話ではなく、現実なんですよ?。
身も心も燃え尽きるぞって感じです。

悲運に絶望し燃え尽きる寸前に、幸運を与えてくれてる事を繰り返すだなんて、もう
神様のイタズラ説を説くしか説明ができません。


そんなに仕事がイヤなら辞めればいいじゃんというもっともな意見もあるのですが、その場面ではそんな事を考える余裕すらありません。
そして乗り越えた後だと、後は忘れれば良いだけなので辞める必要はないのですよ。
そんな場面に出会さなければ、
本来は実に平和なお仕事なので。

・・・まぁ・・・ぶっちゃけた話、これでもかって位の逆境を乗りきった瞬間って、
快感を感じません?。
少なくとも私はそう思うので、それを公言したら
「まっちゅう=どM」と社内で認定されました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、まぁ否定はしませんが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サドかマゾかどちらかに分類するなら、間違いなくマゾの方だとは思うのですが、弩級とまで言いますか?


そりゃまぁ確かに

クレームの出てるお客様の家に行ったら、有無を言わさず、2時間、只ひたすらに罵声を浴びせられ続けられたりとか

無理難題を感情むき出しで迫ってくるお客様と、朝から10時間、真夏の炎天下で説得し続けたりとか

不良品が”あわや大惨事”という事故を起こし、それを聞いたお客様のご子息6名が駆け付け「何がどうなって、こうなったのか納得のいく説明をして貰おうか」と、今にも絞め殺されそうな怒気のこもった雰囲気私を囲み、5時間位睨まれ続けたりとか

例を挙げればキリがないですが、こんな事はしょっちゅうです。
そして、本来私の業務範囲に”クレーム処理”はありません。
たまたまその場に出会してしまい、逃げるに逃げれず、仕方なくクレーム処理の仕事をしてるだけです。
クレーム処理は専任の担当者がちゃんと居るのですが、その人に
「そんな事、全国で年に1~2件あるかないかなんですけどねぇ~。何故かそれが
たまたま、まっちゅうさんがそこに居る時に起きるんですよねぇ~」
といわれ、さらに付け加えて
「何であなたの行く所で
だけ、そんな難事件が起きるんでしょうかねぇ?」


そんな事、ワシが訊きたい

もうすでに、”イタズラの神様”なのか
”ネタの神様”なのか分かりませんが、何か得体の知れない力が働いてる気がしてなりません
私がライターで、常に「ネタの神様カモーン」と叫び続けてるのならば、願ったり叶ったりの環境ですが、生憎私はそういう所とはかけ離れた仕事です。
だからネタの神様なんて舞い降りなくて良いから、ふつーにさせてくれぃ




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