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大気味(おおきみ)神社の喜左衛門狸
大気味(おおきみ)神社 喜左衛門狸を祀る祭壇
喜左衛門狸の古里   
64−2787 愛媛県東予市三津屋南3−34 喜左衛門狸の会
 その昔、東予市北条の大気味(おおきみ)神社のホルトの木の大きな空洞に住んでいたとされる伝説の喜左衛門(きざえもん)狸が、同市の新しいシンボルとして復活した。

 同狸をテーマにした「喜左衛門祭り」が毎年5月の第3日曜日に開かれるようになり、同市のあちこちにイメージキャラクターを使った橋や駅のトイレ、銅像が登場した。
 また喜左衛門の歌や踊り、きざえもん太鼓、お酒やお菓子もつくられ同狸は東予市の新しい顔となりつつあります。

 喜左衛門狸は変幻自在の神通力を持ち、讃岐の禿狸と術比べをしたことで知られている。阿波の金長狸、讃岐浄願寺の禿狸とともに四国三大狸と称され「伊予の国狸伝説大番付」でも“別格”の扱いを受けている。
 復活させたのは市民有志で組織する「喜左衛門狸の会」顔がないと言われる東予市の新しい観光資源にして町おこしをと、平成7年8月にまず、イメージキャラクターを公募し、新居浜市のグラフィックデザイナー曾根輝夫さんの作品を選んだ。

 翌8年5月には第1回「喜左衛門祭り」を開催、地元多賀小学校の児童による劇や、人形劇などが披露された。第2回から始まった仮装コンテストは例年大爆笑の渦。出場した各チームが趣向を凝らした寸劇を披露。見事な太鼓腹に絵を描いてフラダンスを踊ったり、シャベルを三味線に見立てて演歌を熱唱したりと、それぞれがタヌキになりきる様は、アマチュアカメラマンたちの格好の“標的”になっている。
 イメージキャラクターは次第に公的機関にも認められるようになり、国道196号の崩口川(くれくちがわ)橋側道橋(同市三津屋東)や、JR壬生川駅(にゆうがわえき)(同市三津屋南)トイレにも採用された。
 側道橋は歩行者と自転車の専用橋として、建設省松山工事事務所が建設。
 60センチ四方のアルミ製デザインパネルが10枚、欄干に組み込まれた。またトイレは入り口の飾り窓に同市特産の手漉和紙に描かれた喜左衛門狸の絵が掲げられ、側面の壁に飾られたカブトガニのレリーフとともに、乗降客を出迎えている。

 9年8月には、同じ壬生川駅の入り口に同狸のブロンズ像が設置された。同市明理川在住の彫刻家、近藤哲夫さんが制作した高さ約50センチの像で、おなかが空洞になっており、中には金箔を張った殿様が座っている。御利益を期待してか、おなかの中におさい銭を投げ込む人もいる。
 このほか喜左衛門の歌や踊り、きざえもん太鼓も出来た。喜左衛門祭りや東予市の夏のイベントなどで披露されている。またおなじみの饅頭に加えて、もなかやセンペイ、お酒、灰皿なども登場している。
 これらのタヌキグッズは、東予市内や小松町のハイウェイオアシスの売店を始め各イベント会場にて販売し、県下はもちろん、広く商業べースに乗せ、観光開発も「喜左衛門狸の会」の目的でも有ります。

毎年5月第三日曜日はきざえもん祭り(大気味神社境内)