「君に翼を」(世界聖典刊行協会)のまえがき
現代日本の子どもたちは飢えています。それは食べ物ではなく愛情に対してです。
「いじめ」をはじめ、暴力や少女売春・麻薬など幾多の非行に走る子どもたちは人間的な愛情に飢えています。
「愛と承認の要求」が充たされるとき、すべての子どもたちの「いのち」は甦り、閉ざされた心の扉は必ず開かれます。これは四十年間の教育実践から得た確信です。
すべての子どもたちに「生きる希望と力を与えること」が教育の営みの根幹であると信じています。
現代日本教育界の荒廃と混乱を救うためには明るくあたたかい「愛の家庭」の復興が必要です。家庭こそ人の「心のふるさと」であり、生きる力の源泉です。
人の一生は、ついに帰るべき「大いなる心のふるさと」(神あるいは仏)を求めての旅であると思います。