JA5DLGの宿貸しマウス・ホームページ
ようやくの思いで 見つけました 引用 http://www.mypress.jp/v2_writers/oboegaki/story/?story_id=1612108
薬師如来の真言は、「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」である。
オンは[om]であり、宇宙の始めを表す聖音。
「ノーマクサンマンダー ボダナン」(諸尊に帰依し奉る)の略語とも言われる。
コロコロは「取り払え」と言う意味であり、センダリは「チャンダーリー」。
マトウギは「マータンギー」。
これらはもともと、古代インドで狩猟や漁業や屠殺を生業とする、最下層種族の女性を指す言葉である。
東北地方・北海道で古い方法を用いて集団で狩猟を行う狩猟者集団の事を「マタギ」と言う。
これは語源が「マータンギー」なのではないか?
それはともかく、「チャンダーリー」「マータンギー」と言う、差別的扱いを受けた女性の名称が、いつの間にか、病気を取り去る女神の名称になった。
つまり、チャンダーリー女神であり、マータンギー女神である。
あくまでも想像でしかないが、屠殺などを生業とすれば、さまざまな感染病にかかりやすい。
だからこそ、屠殺業者は、病を克服する手段を持つ必要性があり、そこで、チャンダーリーやマータンギーと言う女性達は、病を克服するための呪術的なものをマスターしていたのではないか?
ともかく、「チャンダーリー」「マータンギー」とは、病気を取り除いてくれる女神の名称となり、「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」と言う真言が生まれた。
「ソワカ」は「成就」の意味である。
意訳するならば、「チャンダーリー女神よ、マータンギー女神よ、厄病を取り払え」となる。
おそらく、この真言と薬師如来は、もともと別であるが、薬師如来に祈るための真言として、この真言を仮に用いたのが定着したのだろう。
密教の世界では、真言とは意味を考えて唱えてはならないと言う。
これは、意味を考えると、このようにワケがわからなり、信仰を失いかねないからだ。
細かな意味などわからなくても良いので、真言とはとにかく、仏菩薩を呼び寄せる言葉だと思い、
純真に唱えることが、一番、大切である。