昔は正法妙如来 未来は光明功徳佛 十大願の海深く 今比の娑婆に示現して 生きとし生ける者のため |
大慈大悲の手を垂れて 種々に済度を成し給ふ 喩へば万の水澄みて 真如の月の映るごと 感応霊験顕なり聞くに 法華の普門品 |
三十三に身を分けて 十九の説法有り難く 七難三毒みな滅し 二求両願も成就せり 若し人現世は安堵にて 後生善処と思ひなば |
常常菩薩を念ずべし 念彼観音のその力 いかなる障も除くなり 無量の福徳集まりて 春の晨に啼く鳥も 秋の夕べの虫の音も |
畢竟梵音海潮音 聞声悟道の法の声 実にや仰ぐも愚かなり 扨て又行者の臨終は 蓮の台を捧げ来て 随願往生遂げしめん |
是れ此の菩薩を信ぜずば 渡りに船を忌むならん されば尊きも卑しきも 童男童女に至るまで 念念疑う心なく 誠に頂礼致すべし |
南無大悲観世音 南無大悲観世音 南無大悲観世音 |