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山頭火行乞の南限地 志布志に句碑二基を建立 H16・04・20 15号
 JR九州日南線夏井駅(鹿児島県志布志町)から約1qダグリ岬の登り口にある遊園地の入り口と、そこから200mほどの坂道を登ったダグリ岬の上にある「国民宿舎ボルベリアダグリ」の前に、山頭火の句碑が建てられた。
 遊園地入り口の碑は、高さ168a、幅75aの御影石で、

 砂がぽこぽこ旅はさみしい 秋風の石を拾ふ
   昭和五年十月十日
    山頭火行乞像
 国民宿舎前の碑は、高さ189a、幅95aの御影石で

 志布志へ ー 里の秋の風ふく こころしずかに


   山のおきふし海は果てなく島が一つ
     昭和五年十月十日
       山頭火座像

と刻まれている。いずれも碑陰には何の記録もない。共に平成15年10月10日の建立である。
 山頭火は、昭和五年九月九日、九州行乞の旅に出た。八代、日奈久、人吉、京町、飯野村、小林、高崎新田、都城、宮崎、伊比井、鵜戸、飫肥、油津、目井津、榎原、上の町、福島町とたどって、十月十日に志布志町へ入り、鹿児島屋に投宿、二泊している。山頭火が鹿児島県に踏み込んだのはこの志布志だけで、山頭火の行乞の旅路の南限地となる。
 句碑に刻まれた句は、遊園地入り口の二句と、国民宿舎前の第一句は十月十日の日記に記録されているが、第二・第三句は、十月十二日、志布志を発って岩川から末吉を経て都城へ移った時の日記に記録されている。ただし第二句は

 こころしづ山のおきふし

となっている。
山頭火行乞の旅路の南限地であり、鹿児島県唯一の句碑なのだから、せめてそれくらいのことは、碑陰なり、副碑なりに記録しておいてほしかった。揮毫者も不詳である。

き‐ごう【揮毫】 ガウ (筆をふるう意) 書画をかくこと。揮筆。