本ホームページに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は 「まつやま山頭火の会」 に属します。
山頭火句碑次々建立 熊本県あさぎり町に5基 H17・10・01 19号
熊本県球磨郡あさぎり町の相良三十三観音の三十番札所として知られる秋時観音に、今年の春に建立された二基に加えて、さらに三基が追加建立された。
けふのみちのたんぽぽさいた
という山頭火自筆の句が、今年の三月に、秋時観音の参道入り口に建てられた。
 整備された駐車場には
* お彼岸のお彼岸花をみほとけに
が九月に建てられた。
 参道の石段上り口左には
* 春風の扉ひらけば南無阿弥陀佛
が三月に建てられている。
 石段を少し登った左に
* 落葉ふる奥ふかくみ佛をみる
が九月に建立され、石段を登り切ったところに
* 朝まゐりはわたくし一人の銀杏ちりしく
が、やはり九月に建立されている。
 この他に、長野県小諸市の中棚荘に
* あるけばかっこうあるけばかっこう
* ゆうかぜさわがしくわたしも旅人
という二句一基の句碑が立てられた。
 同じく長野県御代田町の浅間縄文ミュージアムには
* こんなに蕎麦がうまい浅間のふもとにゐる
が立った。
 もう一基、長野県佐久市の鼻顔稲荷神社に
* 浅間をむかうに深い水を汲み上げ
が立った。
 鹿児島県の志布志町にはJR志布志駅前に
* 一きれの雲もない空のさびしさまさる
という句碑がたった。
 昨年から今年にかけて十数基が建立されていろ。これも根強い山頭火ブームの表れといえよう。
 山頭火の句碑は松尾芭蕉の約二千五百基には及ばないが、五百〜六百基を教える。