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山頭火生誕地跡前に山頭火の愛した水が飲める句碑建立 H15・12・15 14号
 山口県防府市の山頭火の生誕地跡のすぐ前、八王子二丁目森重隆治氏邸前に、山頭火の句碑(防府市では81番目)が建立され、12月3日関係者によって除幕された。
 過日、RCC(中国放送)が制作した「分け入れば水音ー漂泊の俳人山頭火と名水」がきっかけとなり、山頭火も飲んでいたのと同じ水を、多くの人にも飲んでもらおうという話が句碑建立につながった。
 山頭火は酒とともに水を愛し、昭和14年4月2日の日記に愛し、「水を飲むこと歩くこと これが私の健康法だ」と記しており、また同年8月7日には「何よりもうまいのは水であると思ふ・・・」と書いている。

 ふるさとの水を  のみ水をあぴ

の句に示されるように故郷を流れる佐波川の水を愛した。
 山頭火生誕の地の近辺も佐波川の豊富な伏流水に恵まれており、山頭火は少年時代この水を飲んでいたはず。水質は茶道や料理に好んで使われる軟水である。
 高さ57cm、直径27cmの下がすこし細くなった円筒型の石の上端を窪ませて水受けにした手水鉢風の碑で、ポンプで汲み上げた佐波川の伏流水が樋から出て落ち込むようになっており、添えられた杓でその水が飲めるようになっている。側面には自筆短冊から採った

 へうへうとして水を味ふ

が刻まれている。