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第9週「おらの大失恋」第49回〜第54回 演出:西村武五郎

あまちゃん(再放送)第49回 2015H27/6/1(月)

今週は含蓄メタファー成分は少なめながら、ぶっ飛んだ面白さが光る西村武五郎ディレクターさんが担当。実はあまちゃん初演出の週なのだ。アッと驚くタケゴローって名前が(・∀・)イイ!ね!イケメンらしいぞ。

土曜日にET化したアキのシーンから始まる。これを見て、本放送時の時、視聴者は混乱したよなぁ。どーみてもETだし、CGだし、現実ばなれし過ぎているし…。

特にこのCGにはぶったまげた。アキが自転車で“空中浮遊”だよん。時代が時代ならヤバイ表現だ笑。がはは。てか、ここまでファンタジーでいいのか?このドラマは一体、ナンなんだ!?本放送時の時、視聴者は混乱したよなぁ。

しかし、このぶっ飛び方が面白いンだよねぇ。落語の世界なんだよ〜。気付けよ〜。

しかしET化に関しては花巻さんが視聴者を代表して今日、思いっ切り突っ込んでくれた。そのものズバリの直球突っ込みで「ETかよっっっ!」にはワラタ。がははは。溜飲が下がることはまさにこのことである笑。

さてアキは種市にフラれたが、そもそもアキは種市と付き合ってもいない。勝手に片思いしして、勝手に自爆しただけである。これはフラれた…と言えるのか?

まぁ我が国の“レンアイ法”に照らすと、これは確かにフラれた状態である…とは言えるが、3年同棲して別れたり、6年不倫して別れるよりは、遙かに軽傷 だ。いかにアキがガキでも、この失恋の扱いは大げさ過ぎる。しかしアキの失恋で、ネタを目一杯、膨らませてクドカンは楽しそうだ笑。

失恋ネタが仰々しいのに呼応して、クドカンの対比構造がここでまた出現する。ユイの方もアレで種市と付き合っていると言えるのか?…の件である笑。

種市を挟んで、失恋ともいえない失恋をするアキ。そして付き合ってもいないユイの対比構造だ。このプロットの構造だけで、なんとも面白い!プロットで笑えるとは…不思議な感覚だ。

種市と…いや男と付き合ってもいないという意味ではアキもユイも同類なのだ。この程度の女子力のレンアイ模様なら、花巻なら「お前は厨房かっっっ!」って突っ込むハズである笑。

結論:葛藤のないあまちゃん世界ではアキの失恋も、賑やかしのネタ程度の扱いなのである。ユイも同じだ。がはは。てか、クドカンにレンアイストーリーを求めてもダメだよ〜笑。

本日の失恋ネタでの一番の盛り上がりは、花巻の「ジェームス・ブラウンかよっっっ!」である。ジェームス・ブラウン…そう!「あの!この!その!“JB”だ。別名「ゲロッパの中の人」である。さすがNHK。動画ではなかったがJBのマント・ショーの写真が使われた。

にしても花巻のこの突っ込みには朝から超絶、吹いた!花巻さん…前にも書いたけど、前髪クネ男さえ出なければ最強のネ申になれたのになぁ…。

てかクドカン、JBのマント・ショーためにアキを失恋させたのでは???

早くも本日の総括:本日はJBに敬意を表してファンキーな一日であった!



大吉の一斉メールで、ヒロシまでアキの失恋を知る。相変わらず大吉は「おしゃべり豚野郎」である笑。
そして、その時、美寿々はミズタクにグイグイと迫っていた笑。

駅舎ではユイのいつもの種市に対する「待ちなさいよっ!」プレイの始まりである笑。種市はマゾかっ!笑。
そのプレイの“目撃者”である吉田は「ユイちゃんが、種市、絞めてます」と皆に報告。

美寿々「なるほど〜、女の友情って訳だな」と女子力の強すぎる美寿々らしからぬ的外れな事を言う笑。

対して、ヒロシは客観的分析ではなく、妹だからという主観視点で「それはどうかな…そんな友達思いじゃないですよ、アイツ…」と言う。

勉さんはちょっとズレているし、純粋なので「ユイちゃんはいい子だよ」と一般論を語るwww。

ミズタク「僕も足立さんと同意見だな…。芸能界目指すような子は他人のために怒鳴るとか、そういう無駄なカロリー使わないと思いますよ…」

ミズタクの正体、もうバレバレやん笑。てかヒロシを「足立さん」と呼ぶのか?ミズタク笑。ユイの既に家族への根回しか?笑。

とは言うものの、次のシーンでユイは種市に力一杯「だからっっっ!まだ付き合ってないって言ってんじゃんっっっ!!」と叫ぶ。

ユイ、無駄なカロリー、たっぶり使ってますな…。がはは。ユイは非情になりきれない…これがユイの運命が狂い始める最初の端緒かもね。



天野家では春子の作った焼きそばを食って、春子にアキがフラれた経緯を話す。この焼きそばは秋祭りの時に300円で売っていたものと同じレシピだろうか?笑。
にしても春子のギャグ「囲炉裏ちゃん」は面白くないぞ!笑。

また駅舎ではヒロシが種市に説教。種市はヒロシに「お兄さんは、関係ないでしょう」と言う。上手いなぁ。「お兄さん」など言われると気勢がそがれるわなぁ。がはは。

そして、天野家にユイがやってキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!


あまちゃん(再放送)第50回 2015H27/6/2(火)

玄関から顔を出すユイ。アキは何故かユイに突進して、玄関から飛び出し、その先にある夏ばっぱの作業小屋にこもる。何故だ?何故ウチの奥に逃げなかったアキ?まぁこれは今後の会話展開の都合やね笑。

春子と話すユイ。

ユイ「彼氏とか必要ない人なんです。私…」

まぁユイのウソである爆。ユイは全方位的に欲しがる感じゃん。演出的にしっとりした音楽を被せていい感じのシーンに仕上げたが…。ウソである証拠に、ユイが帰るシーンで春子に「(アキとは)親友だもんね」と言われるが、ユイはかなり微妙な表情をしていたではないか。

しかし前段の春子のユイへの「ああ、東京にぃ…彼氏(種市の事)がぁ…欲しかったんだねぇ…」は腑に落ちた。

アキが作業小屋の床に寝転んで、手足をバタバタさせて「腹減った、腹減った、腹減った!」に吹いた。まるでガキである。



喫茶・リアスでは夏ばっぱが大吉に「お座敷列車のイベント、アキはやらねえって言ってる」と言う。
すると大吉は発狂!「やってもらわねば困るんだぁ!」と47回のユイの「真剣にやってくんないと困るんだぁ!」のパクりである笑。



観光協会に拉致られた種市。種市は一体、どーいう経緯でノコノコ拉致られたのか?がはは。
そして大人げなく種市を責める大吉、吉田、菅原、ヒロシと栗原ちゃん。ホントにこんな恫喝があったら事件だけど、まぁ、あまちゃんは落語の世界だから…ね。

で、何故か種市とヒロシは仲良しになってしまう。がはは。

にしても種市のアキ評で「不器用で、バカだけど、人の本心は見抜ぐ、勘のいい奴です」には感心した。

父親の功とユイが観光協会に乱入。ユイは一人でも“お座敷列車イベント”をやると皆に懇願。功は土下座寸前まで行くが、これは本放送の時に流行っていた「半沢直樹」の土下座プレイを取り入れたものと思われwww。


功は「万一中止になって、北鉄が廃線なんていう事になれば、責任取って、私は県議会議員を辞職します!」と吐く。

さすが、ユイの父親だけあって功もなかなかの「タヌキだ」(by弥生)。県議会議員を辞職して、市長選に打って出るつもりだから、こんなリップサービスも言えたのだ。がははは。



北鉄の駅舎でアキとミズタクが遭遇。
ミズタク「フラれたんだって?…怖っ…そんな目でみないでよ〜」
アキ「何で知ってんだ?」
ミズタク「知りたくなくても、勝手に耳に入ってくるよ。ここの街の人らは、口を開けばアキちゃんユイちゃんだもの」

なるほど。二人はそこまで地元で、しかも非ネット民の間でも人気者になっていたのか!

あと余談だけど…
ミズタク「元々は…東京の子だったんだよね?どこ?」
アキ「…世田谷区」
アキ「へ〜、世田谷の、どの辺?」

これって東京の人の「生きた会話」だよ。世田谷区は広い上に、代表的な街が乱立してて、世田谷のどこ?ってついつい聞いてしまうのだ。あははは。ワラタ。

今回は相変わらず内容はクソ面白いものの、全体にサラッと流した回でした。これがタケゴロー流か?笑。


あまちゃん(再放送)第51回 2015H27/6/3(水)

観光協会ではアキが“お座敷列車”に乗らない事になり、予約キャンセルが続出。パニックに。アキの代役は「トシちゃんのそっくりさん」笑。

ユイは奮起してアキと話し合う事に。

天野家に乗り込むユイ。

ユイ「いや、違う違う違う!まだ嘘ついてる。だから要するに嫌なんだよ!アキちゃんと同等か、私の方が上じゃないと気が済まないの!そういう性格なの…」
アキ「そっかぁ。ユイちゃんは、そんな風に考えてたんだな」
ユイ「ごめん」
アキ「おら、長え夢から覚めたような感じだ」

アキは完全に吹っ切れた。て言うかいつものアキに戻った瞬間だ。この瞬間は大事な瞬間だ。

「生きてる限り、大事じゃねえ時期なんてねえし」と後にアキは言うが、それでも、この瞬間は大事な瞬間だ。大事な事なので二度、言いました!笑。

アキはここで憑き物が落ちたようになる。てか自分自身が“憑き物(座敷わらし)”だけどね爆。

アキ「普通に考えだら、おらとユイちゃんでは、雲泥の差があるのに。そんなことも忘れるぐれぇ、おら、調子に乗ってたんだ。もう覚めだ。おら、なんも変わってねぇ」

「影武者を落ち武者」と言うアキの割りには「雲泥の差」なんてよく使えたな笑。「月とすっぽん」の方が身の丈では?それはともかく、アキの“不変性”が出たね。そう、アキは何も変わらないのだ。アキは触媒だ。自分は変わらず、周りを変える。

クドカン的には北三陸編でのアキのコイバナ編はおしまい。朝ドラのコイバナ・ノルマ達成って感じゃね?ええ、アッサリしてますよ。クドカンのコイバナは…。てかクドカンにレンアイ物は無理だろう笑。でもこれでいいのだ!

ところでユイはユイで、まだウソついている笑。春子にもアキにも本当の事は言ってない。でもニンゲンってそうだよね。そんなに首尾一貫していないよね。ユイも自分で自分がよくわからないのだ。基本的にユイは良くも悪くも“小物”なのである。

それと春子の↓このセリフは良かったね。

春子「もういいから!あのね、男取られたら、悔しいのが人間!妬んで、恨むのが、健全な女子!…もっと、ユイちゃんと張り合えばいい。ケンカすればいい! 男だって取り返せばいい!地獄に堕とせばいい! あんたたち何も変わらない。二人とも可愛いし、二人ともバカだし、二人とも子供なんだから!」



アキは座敷わらしの本分を思い出したので、元のニンゲンじゃないモノ(座敷わらし)になったから、男取られても、悔しいとか、妬むとか、恨むとかの、健全な女子性は無くなった笑。
実際、その後、まったく禍根が無かったように、ビックリするくらいユイちゃんと普通に接している。

(東京編では、焼け木杭に火が付く(やけぼっくいにひがつく)が、これも朝ドラの要求であるコイバナのノルマやね)

アキの変化の左証は、種市の卒業シーンにある。上手(かみて)のアキと、下手(しもて)の種市は向かい合って握手する。そのシーンを横から撮影している。しかし、種市だけ、カメラと種市の間に教室の窓ガラスがあるのだ。
乱反射して種市は半調になってしまっている。アキの前には窓ガラスは無い。撮影の都合なのだから、窓ガラスくらい取れば、二人ともクリアに撮影できるのに、そうしなかったタケゴロー演出に永久脱毛!いや脱帽。

アキにとって種市は半分、霞んだ存在まで堕ちた。女子の心変わりを舐めんなよ笑。

にしても、あまちゃんには窓越しのシーンが多い。前にも書いたけど、これは、あまちゃんが“潜る物語”であると同時に“窓(テレビとかPCの画面)を通して見る物語”だからだ。←ホントか?笑。

種市は身を挺して、アキと握手する手が汚れる事も厭わず「潮騒のメモリーズ」の看板をヒロシと徹夜で描いたが、アキにはもう届いてないのである。

朝ドラの要請なのか?主人公のコイバナを入れにゃならん。それらしい話しをクドカンは何話か書いた。裏設定としては、アキは男に狂ってニンゲンになりたいと一時的に思ったという話しだ。座敷わらしのくせに…。
そうこれは人魚の話しなのである。人魚もニンゲンの男に狂ってニンゲンになりたいと願った。人魚…そう「友達少ないマーメイド」の事である。うーむ、見事な屁理屈じゃ!ずぶん!



そして次への大きな展開が示される。水口の正体が遂に露呈したのだ。

ミズタクは携帯でどこかに電話している。内容は…
ミズタク「問題は歌ですね。歌唱力が…。可能性ですか?今のところ、五分五分ですね」
…ってこりゃもうスカウトやん!がはは。

そして、それを偶然という運命によって立ち聞きしてしまうユイ。いや…ミズタクは意図的にユイに聞こえるように電話していたのかも…。いずれにしても、こりゃ何か起こるど!超楽しみ!


あまちゃん(再放送)第52回 2015H27/6/4(木)

いよいよ北三陸鉄道のお座敷列車の日。被せたBGMはゴダイゴさんの「銀河鉄道999(1979年)」のインストと来たもんだ。懐 かしいねぇ。ちなみに老婆心で書くが「 銀河鉄道、キューキューキュー」や「 銀河鉄道、きゅうひゃくきゅうじゅうきゅう」てはなくて「 銀河鉄道、スリーナンイ」と読むらしい。

「電車男」ではELOさんの「トワイライト」がフィーチャーされていたね。同じ列車モノで、あまちゃんは999かぁ…。ベタだけど(・∀・)イイ!。「正直でいい!」(by福田萌)

そしてそのイベントの様子を中継するのが、福田萌さんが「本人役」で出ている「岩手こっちゃこいテレビ(これは架空のTV局)」の「5時だべ!わんこチャ ンネル(これも架空の番組)」…っぽいけど、今回は早朝7時から中継しているので「コジワン」ではないご様子…。または録画収録か?

そして「姉さん、事件です」。肝心のユイが行方不明なのだ。

第47回でユイは「あのさ、アキちゃん。…遊びじゃないんだよ!アキちゃんにとっては、青春の1ページっていうか、高校生活の思い出作りなのかもしれないけど! 私にとってはスタート地点だし!大事なチャンスなんだあっ!真剣にやってくんないと困るんだっ!」と激高した後に、揺り戻しの感情として「プレッシャーに弱いの」とも吐露していたなぁ。

「ミズタクがスカウトマンかもしれない」というプレッシャーにホントに弱いのかもしれないが、ユイはミズタクがスカウトマンっぽい事はとっくに見抜いていただろうし、そもそもユイはそんな玉か?笑。

「スターは満を持(じ)して最後に登場する」を実践するために、ユイは雲隠れして、引っ張ったのかもしれんぞ笑。そうすれば皆の耳目は集まるしねぇ。

花巻さんなら「ミュンヒハウゼン症候群かよっっっ!」と突っ込んでくれそうだな笑。
ともかく、この回は、ユイの行方不明でプチ盛り上がった笑。



にしても「薄いサングラスのヌメッとした」岩手こっちゃこいテレビのディレクター・池田にはワラタ。いかにも横暴で乱暴なテレビ屋風情だ。ひどいディレク ター像だ。世間が考えるひどいテレビマン像そのものだ。それを分かってNHKのディレクターが、架空のテレビ局のディレクターに、そんなディレクションを する自虐性が1周、回っておもしろい。
石橋貴明さんがモノマネするCXの「石田さん」みたいだ笑。共に“楽屋落ち”ってヤシで禁じ手だったけど今では普通の事になったよね。もうそーいう時代なんだね。

なのに夏ばっぱのナレでは太巻の事を「ぷろでゅうさぁ?…年寄りにはサッパリわかりません」と、のたまう。ウソである笑。ロックを聴いて、スポーツカー大 好きで、ジーンズを履いているのは年寄りばかりだ。もうそーいう時代なんだよ。夏ばっぱは当初の設定で64歳だ。テレビや芸能界の裏情報くらい知っている さ。てか、バリバリの芸能人である、宮本信子さんが、それを言うから面白いのだ。こーいう構造はあまちゃん世界の常でもある。
それを視聴者は無知だと言うことにして扱う。“楽屋落ち”ってヤシで禁じ手だったけど今では普通の事になったよね。もうそーいう時代なんだね。ん?おら、また同じ事、言ってるっぺ?



小ネタとしてはユイが観光協会のPCで「太巻」を検索するシーンが笑えた。その前段で、栗原ちゃんがその自慢?の巨乳をヒロシの腕に擦り付けるという放送事故並の暴挙もwww!NHK…大丈夫か?笑。

ユイが検索に使ったエンジンは「Geegle」。「げーぐる」と読んでしまったが、あまちゃん的には「じぇーぐる」かもしれんな。だったら 「Jeegle」の方が良かったかなぁ。でもそれだと「じーぐる」って読まれるかぁ?だったらいっそ「ベーグル」か、あまちゃんは“潜る物語”なので 「モーグル」とかで…笑。「海女じゃなくて、スキーかよっ!海じゃなくて、山かよっ!」と花巻さんなら突っ込むだろうさ!笑。
ヤフーの検索画面をパクらなかったのは、グーグルの方が画面がシンプルで、パロりやすかったのだろう。がはは。

あと、あまちゃん世界では勉さんが北三陸で初めてスマホを買って「スマート勉さん」と言われ話題になったように、スマホ前夜である。ユイもガラケーではなくてPCで検索かけたのも納得か。

後にヒロシと栗原が、ユイが何を検索したのか?を話題にする。ヒロシがPC画面を盗み見した事で、寿司の太巻ではないか?と会話しているが、そんなの「履 歴」見りゃ、どの?あの?この太巻を検索していたのか?は一発でわかるじゃん。がはは。それもとユイちゃんは入念にキッシュや履歴をクリアしてから、PC の画面を閉じたのか?がはは。

またGeegleで、検索された「太巻」の検索結果のサマリーには「「アメ横女学院」で話題の荒巻がまたまたテレビを話題をさらう」云々とある。

細かいっ!そして深いっ!「テレビを話題をさらう」って…もうネットには勝てないテレビを、ネットが礼賛しているwww。まぁ、あまちゃんと言えども「テ レビ」ドラマだからねぇ。クドカンもテレビにはお世話になっているし…笑。そのお陰で、ずぶんらも、こんな楽しい「あまちゃん」というテレビドラマが見え るのだからねぇ!ありがとうございます。

「トシちゃんのそっくりさん」(原俊作さん)がシレッと現れるが、誰も突っ込まない笑。前にも書いたけど北三陸のコミュニティーでは、突っ込まれないという事は存在しない事だ。がはは。
やっと吉田が突っ込むが、その時、栗原ちゃんが封筒で顔を隠して、素で爆笑していたぞ笑。

「潮騒のメモリーズ」の決めポーズを、アイドルっぼく「成田りな」っぽく鼻声で「私たち、潮騒のメモリーズですぅ」というアキの可愛らしいに、目を細めた視聴者の中の人達の姿が目に浮かぶようである笑。NHKの作戦勝ちだね。池田はイラッとしていたようだが笑。



土壇場で、アキの携帯にユイから電話が掛かってくる。

この時のアキの説得のモチーフは第47回でユイが「あのさ、アキちゃん。…遊びじゃないんだよ!アキちゃんにとっては、青春の1ページっていうか、高校生 活の思い出作りなのかもしれないけど! 私にとってはスタート地点だし!大事なチャンスなんだあっ!真剣にやってくんないと困るんだっ!」の対比である。

そう。あまちゃんに頻出する対比構造である。
アキは言う「思い出、作ったっていいべ」。なるほど。「ダサいくらいなんだよ。我慢しろよ」くらい説得力はあったぞ。

「アキの岩戸」じゃなくて「アマの岩戸」に隠れたユイネ申は、アキネ申が奉納した、お座敷列車という演舞に乗るため、お出ましになったのである。まさにアキの「お座敷列車…いや座敷わらし」効果である。←おら、また上手い事、言っただ笑。

トイレに隠れていたユイちゃんは既に衣装スタンバイでアキに
「やる気、まんまんじゃん」と言わしめる。ほんと、ユイは「めんどくさいユイちゃん」(byアキ)なんだね。

またアイドル研究家の「地響き」さんこと、ヒビキ一郎は「オレ、ユイちゃん推しだし!」と吠えている割りには、持っているウチワには上から「アキ・ユイ」の文字レイアウトとなっている。ヒビキもまたおっさんなのにツンデレなのだ笑。

トシちゃんのそっくりさんはホームに取り残される。ワロス。
ホームでカメラを持ったスタッフが見切れて、その映像が使われるが、岩手こっちゃこいテレビのカメラマンという事になっているようだ笑。

さぁ!これから爆発的に楽しい事が出発するぞ!!!お座敷列車の出発キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!…の巻である。


あまちゃん(再放送)53回 2015H27/6/5(金)

ひたすら、お座敷列車の楽しい夢のようなシーン。演者さんと地元のエキストラの皆さんとの撮影。もうひたすら多幸感に溢れる、ウソ みたいに甘ったるいシーンの連続。まさに押井守さんの「ビューティフル・ドリーマー」で描かれた、永遠の楽しい夏休みが続く友引町そのものである。甘美す ぐる…。モラトリアムすぐる…。

でもいいじゃん!朝からどんより暗くてどーするよ!あまちゃんが震災復興応援ドラマという事を抜きにしても、朝から「バカみてぃな感じ」(byアキ)でいいじゃん!
CX(フジテレビ)は「楽しくなければテレビじゃない」を1980年代に標榜していた。これまた1980年代繋がりだ…。しかしそれをNHKが、あまちゃんの中でとはいえ、標榜する事になろうとは…。栄枯盛衰。



で は細かいネタを拾っていきますよ笑。狭い北鉄の車内でバンバン映像素材を撮っていく。しかもマルチで。ライブ感満載や!これはENGより機動力の高い放送 業務用のハイビジョン・ハンディカムの勝利…だと思う。当時は一眼レフの動画撮影も導入されていたので、それも使っていたかも。

別のディレクターさんの場合は、ワザと民生用のハンディカムで撮った風のエンハンスドの効いた、しかも素人が撮ったように見せる意図的な手ぶれをさせた動 画も挿入するけど、今回はタケゴローさんディレクターさんでは、それはあまり無かったご様子。ユイがヒロシのカメラにぶつかった時と、ミズタクが撮るトシ ちゃんのシーンくらいか…。それと「岩手こっちゃいテレビ」の劇中の放送画面がそれだった。なんであえてそんな画像を使ったのだろう?がはは。

にしても昨日、あんなに大騒ぎしていたのに「岩手こっちゃこいテレビ」のスタッフと池田はどこに行った?笑。



夏ばっぱ「乗客の大部分は成人男性という予想は覆されました」ワロタ。(´・ω・`)知らんがな笑。ドラマあまちゃんは、おたくさん達をどうしたいのだ?がはは。

ウニ丼300個を作った海女クラブのおばちゃん達は「真っ白に燃え尽きていました」の元ネタは言うまでもなく「明日のジョー」。

潮騒のメモリーズの衣装に帽子とカチューシャと、そして特にニーソックスを加えたのは大正解!絶対領域は絶対正義である。

吉田の前振りの「オイッス!」の元ネタは言うまでもなくドリフの「8時だョ!全員集合」。

ミサンガの利益率が判明。小売りは500円で売ってるが、今日はミサンガが売り切れたので、大吉が「倍の手間賃400円を払う」と言った。と言う事はミサンガを作っている海女クラブのおばちゃん達の普段の取り分は200円。物販の利益率としては…どーなんだろ?がはは。

「鈴木のばっぱ」(大方斐紗子さん)が再登場!1回目以来だね!後の大震災の時も北鉄にユイと一緒に乗り合わせる。出番は少ないけど、何か気になるよね。 分析深読みバカのずぶんとしては…これは、分析深読み無しだけど、なんとなくアキの未来の姿…またはアキのドッペルゲンガー…またはアキの影の導師(メン ター)に見えた。つまり座敷わらしの親分…。

てかホントはスケジュールの都合だったかもしれん笑。



地元の人達を乗せて、最後にもう一度、お座敷列車が運行される事になった。アキはユイが呼んだ種市を見つけて、呼び寄せて乗せる。そしてユイは、乗り遅れ そうになったミズタクを見つける。アキはミズタクの事を「蛇口さん」と呼んでアウト・オブ・眼中(死語)だが、ユイはミズタクを見て「みずぐちぃ…」と言 う。

視聴者はもうハッキリと、種市とミズタクの立ち位置が変わっている事に気付く。

種市はオドオドしてて、何かアキを眩しそうに見ているではないか。東京編に向けてレンアイ・フラグが立った!…と同時に、種市先輩は絶対的な“憧れの先輩”の位置から脱落したのだ。俗に言う「水増し効果」や「メッキが剥がれた」のである。残酷やなぁ、クドカン笑。

そしてミズタクの立ち位置も変わった。相変わらずヌケてて、面白そうなB級芸人(失礼!番組上で…いう意味ね)に気を取られてて、肝心のスパイするための お座敷列車に乗り遅れそうになるが、ツラっと種市に追いついて、ちゃっかり、そしてシレッと列車に乗ったのだ。「運命という列車」にね笑。

列車に乗ってユイにアイコンタクトするミズタク。それに気付くユイの橋本愛さんの演技の素晴らしさに脱帽した。風邪でもないのにゾクッとした。前も書いたけど、橋本愛さんの身体表現やダンスは(・∀・)イイ!よね。

ホームのシーンで、遠くのアキに対して敬礼ポーズをする姿も良かった。画面手前の左右にアキと種市。中央の遠景にはユイ。この構図…しかもパンフォーカス。うーむ、これは「市民ケーン」ではないか!…って市民ケーン見た事ないけど爆。正直すまんっ!



そのホームのシーン。お座敷列車の折り返しの駅で一休み。ホームでの種市とアキの会話。あまちゃんは全体を通して、素直な「色温度」で撮っている。屋外と セット撮影は日本人の好みに合わせて色温度は高め。リアスの店内は低め。天野家で場合によっては蛍光灯の緑被りっぽい感じまで再現している。セット撮影の 時の人工太陽っぽい照明の色温度はなんか微妙だけど…。

しかしこのホームのシーンでは、あまちゃんにしては色温度が低い。5500K(ケルビン)くらか?最近の邦画で流行っている色温度だ。「千と千尋の神隠し」並に赤い(アンバー)だ。

これは設定として、お座敷列車のおまけの最後の運行という事で夕方だからだ…という事に起因すると思うがけど、なんとも黄昏れたいい感じの邦画風のシーンの色温度となった。影は日中の影のままだけどね笑。

このホームは最終回でも使われたと思うけど、その時は標準的な色温度だった。それはそれで清々しいイメージだったよなぁ。



ホームでのアキと種市の「南部ダイバー」斉唱。アキ…下手だ。種市…意外に上手いぞ笑。

さぁ!明日はどうなる!


あまちゃん(再放送)第54回 2015H27/6/6(土)

2009年4月。ジモドル(夏ばっぱナレでは「カリスマ女子高生」)としてブレイクしたもののアキは春子との約束でPR活動は引退。

アキ人気で、北三陸高校・潜水土木課に、なんと!8人もの女生徒が新入学。この時の女生徒役の地元エキストラ(?)さん達がなんとも濃ゆいっっっ!いかにも…って感じで(・∀・)イイ!

新入生の内「あっ!ゴキブリっ!」と叫ぶ子(山谷花純さん)と、その横のふっくらした子(久野みずきさん)は、後に「あまカフェ」にも出てるのでチェキラ!

急に増えた女生徒達に困惑する、いっそんが一通り熱暴走するwww。「オッス!おら、担任の磯野」の元ネタは言うまでもなくドラゴンボールの「オッス!おら、悟空だ」。



天 野家の若春子部屋。現在はアキの部屋で、ユイが、荒巻太一の「スペシャル・インタビュー(SPECIAL INTERVIEW)」記事が乗った雑誌をアキに見せる。関係ないけと、部屋の壁に「SHIROUMA」書かれたペナントが貼ってあった。このペナントっ て物は現在は絶滅種だけど、80年代に流行したと思う。そしてSHIROUMAってのは「白馬スキー場」の事かにゃ?

さて、その雑誌、画面を止めて見ると、どうやら誌名は「エンターテインメント」と類推できる。縦組みの見開き特集ページで、右端に荒巻太一こと太巻の写真がレイアウトされているが、これが向かって右を向いた写真なのだ。

エディトリアル・デザインでは、このようなよくある写真レイアウトの時は、必ず向かって左向きの人物写真を使うのが基本中の基本。メイン扱いの人物写真 (車の写真とかも)は正面以外は、紙面のノド(真ん中の綴じた部分)の方向を向くようにレイアウトするのが基本。右ページなら向かって左向きの人物写真。 左ページには向かって右向きの人物写真を使う。おら、プロだから知ってるだ笑。

あまちゃん全体では、こーいった架空の雑誌(プロップ)などは、無茶苦茶、丁寧に作ってある。しかしこの雑誌は大きく映った割りには、その意味ではエディ トリアル・デザインの基本に忠実でない作りと言える。実はこの向かって右向きの太巻の、同じと思われる写真が、この雑誌の左ページの小口(誌面の左右の 端)にもレイアウトされているのだ。惜しい。ちょっと手抜きか笑。

しかし、ここまで綿密にプロップを作る番組の美術さんが、エディトリアル・デザインの写真レイアウトの基本を知らないわけがない。こーいった右ページの小 口に右を向いた太巻の写真をレイアウトする事で、なんとも言えない齟齬感、不安定感、太巻の山師っぽい感じを、視聴者の無意識下に刷り込んだような気もす る。だったら、これはこれで正解だと言えるなぁ。ん?ステマか?サブリミナルか?がはは。

にしても、たった数秒、映るプロップだけで、こんなに書けるなんて…おらバカですね笑。



ユイはアキに自分達がミズタクにスカウトされようとしているのでは?と熱烈に語るが、アキは今の所、キョーミなし笑。しかし「お座敷列車が楽しかった」という点ではユイと激しく共感した模様。



漁協では、おばちゃん達の“どす黒い”女子会。アキも、そしてなぜかミズタクも参加してる。
花巻の名言「潮騒のメモリーのメモリーだな」とか
同じく花巻の名言「旅行代理店からもツアー組みてぇって連絡あった。“海女と北鉄とまめぶと琥珀と発泡酒と私”みたいなツアーだと」が炸裂!元ネタは平松愛理さんの「部屋とYシャツと私」という1992年のヒット曲。

忙しかった割りには海女クラブの取り分が少ないとの愚痴話しから、アキが袖ヶ浜に「海女カフェを造りましょう!」と前向きな提案。この提案がきっかけとなって次の物語が転がり出す。

触媒役で基本的には自分からは動かないおバカなアキにしては機転が利いた提案だった。アキは時折、こんなきっかけを作り出す。天然座敷わらしならではの習性か…笑。

夏ばっぱはカフェの発音について一家言ある割りには、後にWi-Fiを導入した時も、スカイプとかネット電話の事を「わいふぁい?」と勘違いしていたぞ笑。



海女クラブのメンバーは観光協会に乗り込んで、大吉ら北鉄の連中にも「海女カフェ」を造るように要求。



そして喫茶・リアスでは、遂にユイが水口に食ってかかる。
ユイ「…っていうか何なんですかっ!?こないだから隠れてコソコソ隠れて写真撮ったり、急に話しかけたり…何が目的なんですかぁっ???」

夏ばっぱナレ「水口琢磨、32歳、乙女座。この男の存在がその後のアキとユイの運命を左右する事をまだ誰も知りません」ってまた全部しゃべった!がはは。 全部、しゃべって先がある程度、見えたとしても、あまちゃんの魅力は何ひとつ毀損されない。だって、すぶん、もう何十回も見返しているのに面白いもん!

さて、おら来週も超楽しみだ!