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第3週「おら、友だちができた!」第13回〜第18回 演出:吉田照幸

あまちゃん(再放送)第13回 2015H27/4/20(月)

先週のアバンから始まる。そして週始めだけのロングバージョンのOP曲。今回から吉田照幸ディレクターだよん。

春子は夏ばっぱに一緒に暮らすと宣言。これで2学期以降のアキの新展開は北三陸で行われる事が確定した。今日は主に説明の回。しかし小ネタも光るぞ笑。

北三陸に残ることにしたアキとユイの会話。共に「友だちがいない」と吐露する。クドカンらしい非常にリアルでビビッドな会話。生きている言葉って感じだ。リアル・LINEを問わず友だちの多寡が重要であるJKにとっては、ある意味、肩の荷が下りた発言であり、多くの共感を得たと思う。もちろん二人は「♪友だち少ないマーメイド(by潮騒のメモリー)」たちである。

アキとユイが友だちになった時に、噴水が吹き上がるベタさが(・∀・)イイ!

アキは北三陸高校に転入。制服姿のユイがローファーなのに対してアキはスニーカー。お前はJCかっ!非常にガキっぽい。そして大吉に自転車を用意してもらう。この自転車が後で微妙に活躍する笑。
担任の先生もこの回しか出て来ないような…。いっそんはガンガン出て来るが…。クラスメイトもほぼ関わりが描かれる事はない。大量の人物が出ているようで、実は出てないし、その辺の大胆な省き方が上手いなぁ…と感心してしまう。

そしてあまちゃん最大の疑問…ってことはないけど、なんで?の一つ。アキが自己紹介で黒板に書く文字が「天野秋」である事。あれ?名前は漢字だったのか?がはは。

そして春子と東京に戻った正宗との携帯電話での会話。軽妙で面白いしよく出来ている。画面テロップの「さとう宗幸」の「宗」も利いている。

そしてヒロシ登場のシーンでの効果音が「ガラスの部屋」。これまた超絶ベタである爆。しかし「NHKの朝ドラでこれ大丈夫か?」とか「てか、このドラマ、超変でおもしろくね?」と視聴者の興味にドライブがかかった瞬間でもある。


あまちゃん(再放送)第14回 2015H27/4/21(火)

アキから働く浜にヒロシ登場。カレー屋のサービス券から続くレンアイ伏線を序々に回収開始。

そしてヒロシのプチ爆弾発言炸裂。「妹(ユイ)とはもう何年もしゃべってねぇから…」リアルならかなり厳しい感じだけど、ヒロシは薄幸キャラなので当然の設定か?がはは。

にしても北三陸の海は夏だと言うのに冷たくて寒そう。

そしてアキの名シーン「獲ったぁ!獲ったどぉ〜」が炸裂。「お前は濱口優かっ!」と突っ込みたくなる笑。
なかなかウニを獲れないアキが、ヒロシのために潜水してウニを獲ってきたつもりが500円玉を拾ってくる件(くだり)である。「ウニはゼニだ」を地でいっ ているのである。ベタである笑。何故、海中に500円玉が落ちていたのか?“ウニ・シューター事件”と並ぶ疑問の一つである笑。この時に掛かる「いつでも 夢を」が効果的。ちなみに能年さんはアッと言う間に潜水をマスターしてウニをラクラク獲ったらしい。

そしてもう一つのアキの名シーン「干物トースト」登場!トーストにかぶりつくアキを見て「お前はペンペンかっ!」と突っ込みたくなる笑。

各自の生活・食事パターンの紹介。アキが一人で飯を食べる時は、筒型カップ麺(商品名読めず)と、スナック菓子(商品名はただの一般名詞の“ポテト・チップス”www)と、1リットル紙パックジュースの「パピー」。これはどー見ても乳飲料だね。元ネタは「マミー」。

NHKなので全て架空の商品。いちいち小道具で作るのがいい。そしてそれを指摘して探して考察して楽しむのもあまちゃんの面白さの一つだね。

押井守さんが「情報量を増やせばアニメがリアルになる」とどこかに書いてあったと思ったけど、当時はナンの事か分からなかった。要は例えばアニメの背景を リアルにする…て言うか正確には本物っぽい看板とかを描く事で、観客に対して圧倒的に情報量を高めて送り込む事で、リアルさを感じさせる…という事だと思 う。ここで重要なのは、単にリアルな看板を描く事ではなく、本当にありそうな企業名や屋号で看板を描くという事である。

例えば大友克洋さんの「AKIRA(映画は1988年)」の背景は超細密だけど、近未来という設定のせいもあるが、どこかリアルさがない。対して押井守さ んの「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊(1995年版)」は、同じ超細密背景でも、看板の文字にこだわっているせいで、よりリアリティーが増している。それと同じ事や ね。

その意味でカップ麺やスナック菓子やジュースのブランド名をこだわって、いちいち丁寧にプロップを作ったのは正解。しかも、あまちゃんの場合はリアリ ティーの増幅効果に加えて、この圧倒的な情報量で観客を幻惑するのである。こんな体験はあまりした事がなので、視聴者は圧倒的な情報シャワー体験に夢中に なるのである。15分づつ毎日続く楽しい洗脳。完全中毒の完成www。そして人々はあまちゃんに夢中になってしまうのである。

この情報シャワーに興味が無い人や、理解できない人、シャレがわからない人、あまちゃん放送の音声だけ聞いていた人にとっては、あまちゃんは騒々しいだけの、理屈が通らない変なドラマしか見えないだろう。
先に「ナレだけで分かるドラマだ」と書いたけど、それはレイヤー1がわかるだけで、レイヤー2、レイヤー3、レイヤー4まで楽しむには画面を見る必要があ るのである。逆に言うと、あまちゃんは何度見ても面白いという事になる。実際、何度、見ても飽きないし面白い。そして発見がある度に、レイヤーの階層ほ 上っていくのである。そしてそれが快感となるのである。



最後は夏ばっぱが、アキが約束が守らず海女漁で危険な目に遭った事で激怒する。こんなに怒った夏ばっぱは後にも先にもこれだけかも。途中で春子が参戦するが、この闘いは、春子の過去の自分との確執の闘いでもある。

みんなにとって、視聴者にとっても、アキは自分達の子供であるように振る舞い、そう見えてしまう事で、よりドラマに、アキに感情移入していくのである。


あまちゃん(再放送)第15回 2015H27/4/22(水)

この回は吉田照幸カラー全開!

「K3NSP」にはクソワロタ。ちなみに1970年代に結成されたバンドに「NPS(ニュー・サディスティック・ピンク)」があるけど、岩手出身なのである笑。細かい!

会議中、大きなテーブルの手前に人が座らないのは映像に後頭部しか映らなくなるからというお約束だけど、スレた視聴者は、そんなお約束に辟易してるのも事 実。このシーンでは巨大ジオラマを手前に配置する事で、手前に人が座らない不自然さを回避してる。いいよねぇ。てか、小劇場空間だねコレ。

ニ丼行商を命じられたアキが、浜に向かうために自転車に乗った美寿々とすれ違う。アキは何度も美寿々に恨めしそうに「浜さ行ぐんですか?」「浜さ行ぐんですか?」と問いかける。
これはおもしろい!能年さんは、このセリフやシーンのジンワリした面白さをちゃんと理解してると思われるのが、能年さんの演技力への評価に繋がっている。また能年玲奈さんが、かなりのコメディエンヌである事を発見してしまう。

吉田副駅長の名言のひとつ「なーんもいえねぇ」が炸裂キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!。
ヒロシは完全にアキに心を奪われている模様。今後の展開を楽しみにさせる。

K3NSP会議の後のリアスでのグダグダが最高。どーみてもNHK発のコメディ「サラリーマンNEO」のノリそのもの。そりゃそうだサラリーマンNEOの ディレクターが吉田照幸さんだったもん。そして80年代の「みなさんのおかげです」のコントも思い出す。そーいうものへのオマージュもあると思う。にして も前も書いたけど今の「みなさんのおかげです」が、あまちゃんをパロディしなかったのは不甲斐ない。もうそんな勢いも予算もないのか…。

先に「大量の人物が出ているようで、実は出てないし、その辺の大胆な省き方が上手いなぁ…と感心してしまう。」と書いたけど、まさにそう。例えば大事な会議なのに、北鉄の職員もいつもの二人だけとか、ほんと大胆な省き方が上手いなぁ…と感心してしまう。

あと明らかに久世ドラマ(久世光彦さん)のニホイがプンプンするのも(・∀・)イイ!。

「電車バカ」のセリフにもワロタ。他にも「ババア」「ブス」を連発www。言葉に関してやたら自主規制が多いテレビ、しかもNHKにあっては異色。でも特 に問題になった感じも無かったっぽい。表面の言葉尻ではなく、その裏にある優しさを皆が感じたからろう。なんでもポジティブに変えてしまう、あまちゃん世 界のなせるワザか?笑。

にしても、あまちゃんは、お笑いテイストとしては、明らかに「よしもと」などの関西のノリではないよねぇ。当時、あまちゃんは関西では視聴率も低調と言われたもんねぇ。
ノリとしては、これはもう明らかに「クレージーキャッツ」だよねぇ。クレージーキャッツ的な笑いの継承者がなかなかいない中、クレージーキャッツ好きとしては、あまちゃんは、その意味でも最高なのである。


あまちゃん(再放送)第16回 2015H27/4/23(木)

「ミス北鉄」コンテストのポスターが貼られた柱の向こうで、DK(男子高校生)からプレゼントをもらうユイちゃん。ユイはDKに「ありがとうぉ。バイバイ!」と言う。この、ありがとう、と、バイバイ!の間が0.5秒しかない。禿げしくワラタ。ユイというキャラが際立つね。

タイトル明けの屋外でのアキとユイのシーン。若くて可愛い女子達の画づらは朝から元気になるね。色んな意味で爆。とにかく果てしなく爽やかである。
また基本的にセット撮影が多く、屋外ロケの場合でも海のシーンが中心のあまちゃんにあって、陸地の緑と青空と女子が映る数少ないシーンでもある。風が強かったのも良かったね。

てか北三陸高校のJKの制服の「細いリボンタイ」って久し振りに見たかも。「ポーの一族」以来かも笑。

そんな爽やかなシーンを受けてリアスでの名シーン。お馴染みのメンツが集まって「いや、いや、いや、いや、いや」「まあ、まあ、まあ、まあ、まあ」「子供、子供、子供」の小劇場演芸。禿げしくワラタ。てか、総じて下ネタか〜いっ!
小田勉さんの「腐りかけが一番、いいだよねぇ」って…オマイはもともと若い時の夏さんのファンじゃねーか!若かりし夏さんとハシ・ユキオの共演をガン見し てたじゃねーか!…あ、そうか。腐りかけ…だから勉は今の夏“ばっぱ”がいいのか!恐るべし勉!和田勉の一字違い。ベン・アフレック!

そして観光協会の栗原ちゃん。巨乳です。下ネタか〜いっ!

ユイの家の豪華な外観と山奥ぶりが映るのは、この一回だけのハズ。犬も走り抜けたぞ。この犬も今後、登場しないぞ。←ここテストに出るぞ。
ユイママの足立よしえも初登場。何よりピーラーを使っているのが都会的で(・∀・)イイ!←なんのこっちゃ笑。

ユイのパパの足立功の「天野(春子)はツッパリでねぇ」で、アキとユイが「つっぱり」の意味を理解できず「つっぱり」が死語である演出に禿げしくワラタ。

ユイちゃん家(ち)の豪華さの中、足立功の後ろにかかる絵画は、ダヴィッドの名画『サン・ベルナール峠を越えるナポレオン・ボナパルト』だ。有名な絵だけ ど、こんなに小さかったのか…と思うた。てか実際はもっと大きいけど、小さなレプリカだね。勇ましい天下のナポちゃんの絵の複製を小さく飾る…。功の キャラクターの暗喩か?笑。

ストーブさんと功とヒリヒリした会話。これまた何かの、父息子の葛藤の前哨か?ストーブと功の話しの枝を広げて時間稼ぎか?…と本放送当時は思っていたけ ど、やはりこの葛藤はその後、あまり膨らまず笑。やはりクドカンは(・∀・)イイ!。つまんない葛藤なんか「脂のしたたるサーロイン・ステーキ」の付け合 わせみたいなもんだ!そして今週のアキも、ドラマの付け合わせみたいなもんで特に能動的でない。名前は能年だけど…笑。

劇中歌・ヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」ではないが、今週はホップ・ステップ・ジャンプのホップ期間である。

てか、ここで描きたいのはアキのステーキの食べ過ぎの胸焼け…ではなくて「ヒロシの純情」だろうさ。今、自宅に帰ったら功とケンカになるのは分かってい る。しかし春子に自宅にアキが来ている事を教えてもらって、たまらず急いで帰ってきたであろうヒロシwww。ヒロシがアキ目当であると言う、この機微に劇中では誰も気付かない笑。がはは。ヒロシのキャラと立ち位置と今後を暗喩してますなぁ笑。

でも、かっこ悪い自分をアキに晒すヒロシはそれなりにエラいぞ!
てか、ユイ宅の薪ストーブは、年間を通じて寒いので半年も使うので、いちいちしまわず「結局、ずーっと置きっ放し」なのだ。ヒロシそのものだな笑。

今日のポイント→アキはウニは食べ過ぎても大丈夫だけど、脂のしたたるサーロイン・ステーキでは胸焼けをする。しかし味はしっかり味わう笑。


あまちゃん(再放送)第17回 2015H27/4/24(金)

朝からユイの「田舎と東京論」が炸裂。「田舎と東京」は朝ドラの定番テーマなのでノルマ消化として出したって感じ。このユイの暑い…いや熱い語りで朝ドラのノルマ達成、終了www。
大事なのはユイの東京への執着の方。ユイは春子のドッペルゲンガーである。春子のドッペルゲンガーは他にも出てくるぞ。そのものズバリの若春子とか、鈴鹿ひろ美とか…。

そして名シーン、ユイの「アイドルになりたぁあああい!」。トンネルに向かって叫ぶこの女、アホである笑。しかしアホが物語りをドライブさせるのである笑。そして言うまでも無くアキもアホである笑。

井上剛チーフディレクターが演出の時は「上手(かみて)・下手(しもて)」などを大事にしていたけど、このやたら美しい画づらのホームでのアキとユイの シーンは、上手・下手もだけど「イマジナリーライン」もあまり大事に守っていない。美しいけどちょっと印象が散漫なのはそのせい。イメージビデオとかPV みたい笑。

でもホントは上手・下手やイマジナリーラインなんかどーでもいいだ。しかし、あまちゃんにあっては、脚本がぶっ飛んでいる分、演出がコンサバティブな方 が、バランスがとれる。この脚本と演出の絶妙なバランスとか、それによって醸成される空気感こそが実は、あまちゃん大ヒットの隠れた秘訣・秘密なんじゃな いかと思う。あまちゃん全体に流れる、感じた事ものない不思議な感じの正体っの一つってコレかもしれない。

そして最後、ユイは北鉄“エントリー・プラグ”でエヴァに挿入され…いや「畑野駅」に帰るのであるwww。
てか、ユイの「アイドルになりたぁあああい!」って叫ぶ、ユイの顔を正面から撮ったショットが、実はこの回にはないのである。ユイの正面ショットは後の第22回に出て来る。

あとぶっちゃけてしまったユイがアキに、ミス北鉄に出る気満々なのに“暗黒史”になるからイヤだとか、お兄ちゃんとのバーターだとか、グダグダ言うのはお約束である。



さて下世話で厚かましい北三陸では、前回の「ヒロシの純情」は誰にも気付かれないので、ヒロシ自ら観光協会で皆に吐露するが、それでも相手にされてない。クソワロタ!
そして北三陸の「しおりん」こと栗原しおり(栗原ちゃん)のクリック連打にはもっとクソワロタ!やはりクドカン女子はどす黒いのだ。
てか、ミス北鉄にアキはエントリーしてないのに、ヒロシはどーやって投票したのだ?笑。あとヒロシの「アキちゃん、普通に可愛くないスか?」の“普通に可愛い”は後にも出て来るぞ。



アキは春子の怨念を発見…いや「隠し部屋」を発見する。この部屋は大事である。女子のどす黒い何か?が詰まった部屋でもある。しかし女子のどす黒い何か?が詰まった部屋であるハズが、実は意外に少女っぼい春子の部屋なのであった笑。
まぁ春子ってガラッパチ(死語)でツッパリ(死語)だけど結局、純情なんだよ。だから東京でデビューできなかった。もっと大人のどす黒い物があれば、もっとラクにデビューできたハズ。

劇中の今の春子はアキを代理にして、過去の自分に復習する。それが東京編だ。ほら、またアキは代理=触媒にされてるじゃん。触媒=霊媒=座敷わらし、だ。
春子のドッペルゲンガーであるユイも鈴鹿ひろ美もこの部屋で癒やされる。
あと、女子のどす黒い何か?がホントに詰まった部屋はユイの部屋である笑。決してミズタクの「オレの部屋」ではない笑。あすこには清いミズしかない。
あといつもの80年代の資料映像が利いているね。

あー今日も盛り沢山だった!昨日のアキみたく満腹だぁ!

あまちゃん(再放送)第18回 2015H27/4/25(土)

北三陸秋祭りから始まる。栗原ちゃんの「(私)お腹、出し損?」いや栗原ちゃん、あなた「胸、出し損」ですよ笑。この時の栗原ちゃんの扱いはひどいけど、 栗原ちゃんはすぐに立ち直るのだ!にしても栗原ちゃんと菅原のラブ・フラグはどーなる?どーなった?…実はこの二人はドラマで描かれる限りは何も無いんだ けどね(裏設定では何かあるかも笑)。本放送の時は「ラブ・クラブ立った!」とみんな思ったハズ。

そして吉田副駅長の「(審査)結果もう出てるし」(初代ミス北鉄はユイに決まっているの意)にもワラタ。

そしてアキ。親友のユイが地元のアイドルになってスポットを浴びることを、まるで自分の事の様に喜ぶ。・・・・・そんな女いねーよ爆。ね?天野アキはニンゲンじゃないでしょ?やっば座敷わらしだよ。

そしてユイ。祭りはまだ終わってないのに、体調不良を理由に帰ろうとする。まぁユイにとってはミス北鉄になってしまえば、もうこれ以上、この祭りには用無 し…って事だ。「ユイ…恐ろしい子(by「ガラスの仮面」)www。大吉がミス北鉄には時限付きながら北鉄のPRをしてもらうという条項を付帯しておいた のは正解だったな笑。

秋祭りでミス北鉄になった後のユイちゃんにサインをねだるアキ。サインをもらったアキは「あるんだ…」。そのまったく逆のパターンが後で出て来る。←ここテストに出るぞ。

最後に、あまちゃん唯一の死人が登場。…と言ってもワカメなどの海藻…じゃなくて回想だけどね。猫ではなくて人間の方のかつ枝の息子(克也)が海で事故で 亡くなっていた事が明かされる。しかし申し訳ないが、これには夏ばっぱの怒りの源泉力として使われただけだった。アキの海女活動謹慎の理由の説得力を増す ための材料。

しかし、もしかしたら、この頃は脚本にも固まってない部分があって、それで死人を出したのかもしれないね。または演出側からの要求だったかも。だってあまりにあまちゃんには悪人と死人が出ないもんなぁ。

夏ばっぱがフラグを立てる。「今月中にウニ1個でも獲れたら、おめぇを海女として認めてやる」さぁ!来週が楽しみになってきましたね。



ここからカラーがガラッと変わる。

“めんどくさい青年”ヒビキ一郎キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!。“ヌメッとした顔のテレビ局ディレクター”並に秀逸な表現ですね笑。
その“めんどくさい青年”ヒビキによって、北三陸のホームページにアップされた動画が大変な事に。夏ばっぱの語りでは→「その、わずか30秒のビデオが、北三陸市に大変な奇跡を起こすのです」

にしてもこのテレビに映るPCの動画再生画面のスキンも、著作権に配慮して独自な物を作っているご様子。さすがNHKだね。

さて、ネット動画はたった30秒で強烈な影響力を発揮する事が描かれる。しかし、あまちゃんは15分もある笑。しかも、あまちゃん劇中の「北鉄のユイちゃ ん」や「訛り過ぎる海女のアキちゃん」や、この二人のユニット「潮騒のメモリーズ」のブームはネット発のブームであり、「岩手こっちゃこいテレビ」等のテ レビメディアは、それを後追いしているに過ぎない。

実際、ネット発のアイドル現象はリアルの世界でたくさん起こっている。もちろん、あまちゃんもその現象を反映したものだ。またネット発と、地方発はイコール関係にあり、互いの親和性も高い。大東京/大マスコミから漏れた連中である。彼らの叛乱があまちゃんなのだ。

そう、テレビドラマなのにテレビの敗北を描く。大したもんだ。しかし、最後の最後にはテレビメディアが優勢だ…という風に描かれるけどね笑。ネット発の 「潮騒のメモリーズ」は最後にはテレビを目指す。オーラスの紅白出場もそれに当たる。クドカンもスポンサーであるNHKに配慮したのか笑。

あー今日も盛り沢山だった!一番大切な栗原ちゃんの水着審査の事とかにも触れたかったのに…笑。