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第22週「おらとママの潮騒のメモリー」第127回〜132回 演出:吉田照幸

あまちゃん(再放送)第127回 2015H27/8/31(月)

今週は吉田照幸ディレクターでがんす。
については
また暗い早朝から港でのロケ。三脚にセットされるカメラは、実際に、あまちゃんを撮っているカメラでしょうねぇ。
さて鈴鹿の挨拶が、すげー長引く。がはは。実際はこんな事あるのか?ないのか?わからないけど、大女優・鈴鹿ひろ美のエキセントリックさは、より伝わりました。てか単純に面白い。がはは。

日の出のシーンが撮りたいのに、日が昇ってしまう。がはは。落胆する太巻監督。がはは。

楽しげなタイトルバック。

鉄拳のアニメで「潮騒のメモリー 〜母娘(おやこ)の島〜」のストーリーが紹介されるが…前作に劣らず、相変わらずエキセントリックなストーリーでした笑。

「60年に一度の巨大台風。120年に一度の大飢饉。4年に一度の盆踊り」には吹いた。

んで撮影2日目は、いきなりクライマックスの撮影。アキの演技に、太巻監督はなんとかOKを出したものの、大女優・鈴鹿は気に入らない。リテイクとなった。鈴鹿はアキの演技がオーディションの時の方が良くて、今日の本番の方が下がっているというのだ。



セット裏で話すアキと水口。夏ばっぱの事を本当に心配していた時と今では状況が違う…とアキは水口に説明。そんな個人的な状況を越えて演技するのがプロのハズ。アキにも困ったもんだ笑。
そして背景の海の風景は「書き割り」だったのね!がはは。



天野家では、だいぶ元気になった夏ばっぱ。自分のベッドの上で、エビの殻剥きの内職をしている。夏ばっぱはヒマで退屈なのだ。しかし春子は内職をやめさせる。困り顔の夏ばっぱ…、

夏ばっぱ「何時までいるんだ?春子さんよ?」



無頼鮨ではアキ(水口)と鈴鹿の反省会。寿司が食える反省会ですね笑。しかもアキにとっては種市の近くに居られる反省会ですね笑。…これ反省会になるんかいっ!がはは。

鈴鹿「はぁ?おばあちゃん元気だと芝居できないってこと?(略)普通だったら、クビよ!チェンジ!チェンジよ!」

ってチェンジって、デリヘルかよ笑。鈴鹿はとにかく呆れかえる。そりゃそうだ。アキだけにアキれるわけだ(シャレました)。そして鈴鹿は妙な提案を切り出す。

鈴鹿「わかった!一緒に暮らしましょう!私生活でも、母と子になりましょう!何だったら、今日から一緒に住む?」



スナック・梨明日。アキからの電話を受ける春子。客は大吉、吉田、菅原、勉さん。チーママはユイちゃん。ユイは見た目やファッションは、以前の清楚派に戻っている。このユイ・チーママもいいが、香ばしいヤンキー臭を残したままの時のユイ・チーママも良かったな笑。

春子はアキの説明で、世田谷の自宅に鈴鹿と一緒に住むことになった事を知る。アキとしては、てっきり、鈴鹿の家の方に住むと思っていたらしい。きっと豪邸なんやろなぁ。しかし、鈴鹿は…、

鈴鹿「アタシの部屋に?呼ばない呼ばない。絶対教えない」

…だとさ。ワラタ。がはは。にしても、正宗は鈴鹿が自宅に泊まる事になって、ニヤニヤしてかなりうれしそうだぞ。がはは。
てか、尾美としのりさんと、薬師丸ひろ子さんと言えば…映画「翔んだカップル」(1980年)での共演ですよねぇ。そんな事を考えて、あまちゃんを見ると、また一層、楽しいですよねぇ。

スナック・梨明日ではユイか大吉の気持ちを代弁。

ユイ「(大吉さんは)帰ってほしくないみたいですよ、春子さんに」

しかし春子を一旦、諦めたので、気持ち的には揺れる大吉。春子も今は東京か北三陸か、どっちつかずを表明。
にしても大吉はスナック・梨明日名物…大吉の好きな…いやそれしか飲めないのだが「ウーロン茶ロック」を注文…しなくて、大吉は自分から…、

大吉「ウーロン茶ロック、焼酎1滴」

…とアレンジを加えた。そして実際にスポイトで焼酎を1滴垂らす春子。スポイトまで用意しとんかいっ!笑。しかし、この1滴の焼酎が大吉を…続きは次の次のシーンへ。



天野家では、介護ベッドの夏ばっぱの周りで宴会。病人の部屋で、宴会なんかして、ええんかい(シャレました)。
そして久し振りに白ババア・花巻のJSの娘二人がチラリと登場。彼女たちは将来の、あまちゃんだね。可愛い方のかつ枝と、可愛くない方のかつ枝も登場してるど。
夏ばっぱは組合長とあやとりをしている。組合長、器用だなぁ。

かつ枝「おらとこなんか、もう夫婦2人で、この先どうなるんだか…」
弥生「子供いだって同じだあ。困った時しか、頼ってこねもの」

とチョロリとリアルな会話。がはは。

夏ばっぱ「忠兵衛さんも春子も、それからアキも、帰ってくるのは構わねえけど、いずれ出てくかと思うと、頼りだくても、頼れねえのさ」

では、逆だと、どうなんだろう。天野家の夏ばっぱも、忠兵衛も亡くなったら…。誰が天野家に戻るのだろう。…なんてしんみりしている場合ではないな。がはは。
BGMは久し振りに、宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」の大友良英さんアレンジによるインスト曲が流れる。



スナック・梨明日のシーンに戻る。春子は世田谷には鈴鹿がいて、アキは鈴鹿にべったりだし、夏ばっぱには、もうけぇれと言われる。そして春子は、東京に 戻ってたとしてもステージママになるのはイヤだという。まぁそれはわかるが、春子さん。あんたスリーJプロダクション('jjj')/の社長でしょうよ。 社長が空席状態でいいのかよ笑。

大吉は先のたった1滴の焼酎入りウーロン茶ロックで、酔いつぶれてしまう。どんだけ酒に弱いんだよ。まぁ半分は大吉の照れ隠しだろうけどね。

てか、春子さん!これはある意味、チャンスですぜ。春子が、東京から、よしえを連れて帰ったように、次に春子が東京に戻る時に、ユイを一緒に東京に連れていけばいいじゃん!
アキとユイの夢も叶うし、何より上手くすれば、スリーJプロダクション('jjj')/所属タレント第2号に出来るやん。

ユイもユイで、よしえとの関係は、一段落したようだし、春子に上京した事をアピールすればいいじゃん。今の春子は芸能プロダクションの社長でもあるのだから…がはは。

しかし、ひねくれユイの事である。そう一筋縄にはいかんのだろなぁ。



黒川家。早朝5時。台所から響き渡るジューサーの音。このジューサーは薬師丸ひろ子さんの私物を持ち込んだものだそうですぜ。騒音にたまらず起きてきたアキに対して鈴鹿は…、

鈴鹿「撮影あるなしに関わらず、この時間に起きますから。起きたら1時間ウォーキングして、熱〜いお風呂に浸かって、ジュース飲みますから。はい…飲ん で。鈴鹿スペシャルですから。喉にも良いのよ。ビックリするぐらい声が出るから。(とアキにジュースを差し出す)…ほい、ほい、ほいほい!」

朝5時にして、バッチリメイクの鈴鹿。夜9時以降は何も食べない鈴鹿。だからそれまでは食べまくる食い意地のはった鈴鹿。カッパ巻きと、焼酎が好きな鈴鹿。(・∀・)イイ!

恐る恐る鈴鹿スペシャルを飲む被験体アキ…

アキ「(一瞬、痙攣して)…うぁわあああ!」

…と絶叫。がはは。鈴鹿もジュースを飲んで大声を出す。「ファー!」ってゴルフのキャリーさんかい笑。「ねっ?出るでしょ?お父さん、起してきて」と言うが、なぜかその時、笑っている。なんでや?自分で自分の演技に笑ったのか?

いや、たぶん、能年玲奈さんの様子に思わず笑ってしまったのかも。この時のアキは、まず寝間着がピンクと白のトレーナーで、まるでJC。色気なし。寝起き の設定なので、髪の毛もボサボサで、寝癖が超可愛い。がはは。ちなみに第37回の時のアキの寝癖もクソ可愛かったぞ。すぶんはアキファンではないけどね… 笑。

しかも小動物のような可愛い表情で、鈴鹿スペシャルを飲まれされると…一瞬、痙攣する!そして絶叫。口の周りにはジュースカスが付きまくっている。どんな朝ドラヒロインだよ。可愛いじゃん!がはは。すぶんはアキファンではないけどね…笑。

しかも、その時のアキの表情が、鈴鹿に対して「なんてもん飲ますんだ、このアマ」ってな表情で、それがナンとも可笑しいのだ。この表情を見て薬師丸ひろ子は思わず笑ったのかも…。にしても鈴鹿スペシャル。飲んでみたいなぁ。

あ、それと、この時のアキの顔をみて思ったけど、このアキの可愛さの要員の一つって「ブラック・ジャック」の「ピノコ」に似てる事じゃね?色んな意味で。

にしても、北三陸は当然として、東京でも、アキと鈴鹿が同居する事になって“家族ごっこ”が進行してますなぁ。今や鈴鹿にとってアキは明らかに娘である。鈴鹿が「おめでた弁護士」で懐妊していたのはアキだからだね(第92回を参照してちょ)。



んでまたも、また暗い早朝から港でのロケ。この間、撮れなかった、オープニングの撮影とのこと。これで冒頭のシートと絵面(えづら)は繋がりますなぁ。キレイですね。

漁船の船首に乗ってこちらに向かってくる鈴鹿。これって実際、乗っていると結構、恐いかも…。
しかし、鈴鹿の頑張りで、よい画が獲れた。アキも思わず…。

アキナレ「凄い!映画みでぇだ。いや、映画なんですが…」ワラタ。

アキのセリアとして「かっけえ〜!」

太巻監督「かっけぇ…じゃないだろうぉ。“おかえり母ちゃん”だろうぉ?…あ〜っ!太陽、出ちゃったよぉ〜!」

アキナレ「『潮騒のメモリー』撮影、快調です」

と自分勝手な感想を公共の電波に載せて言うが、そのナレーションに呼応するように太巻監督が…、

太巻監督「まだワンカットも撮ってないよぉ〜泣」

…ワラタ。しかも太巻監督は、ドラマあまちゃんのカメラに向けてカメラ目線でそれを言うのだ。がはは。いっそんではないが「そんなに自由か!」(第45回)状態である。

普通ならやってはいけないと習うような事を、すべて無視してやがる。がはは。しかも面白い。視聴者も…ある世代以下なに混乱もしないで、むしろ楽しんでいるハズ。

にしても、この太巻監督のカメラ目線は効いた。超面白い!ほんと、あまちゃんって落語の世界だね。

明日はいよいよ「前髪クネ男」の登場ですぜ!


あまちゃん(再放送)第128回 2015H27/9/1(火)

今日は「前髪クネ男」が出ますよ!
今日は「前髪クネ男」が出ますよ!
今日は「前髪クネ男」が出ますよ!

大事な事なので3回、言いました笑。

今日はアバンはなし。いきなりストーリー始動!アキは控室…なのかスタジオの小部屋でウロウロと歩き回って落ち着きがない。下駄を履いた足が相変わらずゴツいぜ。

ちなみに、この映画のアキの衣装は、限りなくダサい笑。てか昭和の設定なので仕方ないか。しかも、髪を束ねる設定のためか?アキはカツラまたはエクステンションなのか?この時、あまちゃん史上、かなりの長髪である。

無頼鮨の裏でアキは種市に「貪るような接吻」のシーンがあると説明。焦る種市。こりゃ、種市にとってもファーストチューなのかもしれんな笑。アキは練習も 兼ねて種市とチューをしようとする。をいをい!今まで、焦(じ)らした割りには、ずいぶんムードのない、インスタントなチューだなぁ。アキ。女子力、低い ぞ、アキwww。

種市はチューに備えて気合いを入れようと「♪南部ダイバー」を歌い出すが、アキは「時間ねえがら、早ぐ!」と催促。…なんちゅうか、これは萎えるなぁ〜笑。

すると種市が何を発見。なんと無頼鮨の裏口のドアを少し開けて、梅頭と水口が二人をジト〜っと見つめているではないか。上下にならぶ顔が怖い!ダルマ落と しみたいで怖い!コワイ・アンド・クライ…じゃなくて…怖い・アンド・暗い。これには朝から吹いた!(元ネタは『キッス・アンド・クライ』ですwww)

アキは「見せモンじゃねえです!」と吠える。

あはは。見せモンなんだよ!笑

楽しげなタイトルバック。

鉄拳のアニメで問題のキッス・シーンの説明。イカ釣り船の漁師トシヤにアキは助けられる。トシヤは以前からアキに思いを寄せていた…という設定の割りには…、

TOSHIYA「オレさ、映画とか見ないしさ、芝居とか興味ないんだけどお、まぁ1日だけスケジュール空いたから、出ることにしたんだよね」

をぅ!今日のたった一日で、以前からアキに思い寄せるトシヤの全てを撮りきる事が出来るのか!太巻監督、強行軍だなぁ!がはは。

しかも、TOSHIYAの「映画とか見ないしさ、芝居とか興味ない」にもワラタ。これって第79回での太巻の記者会見…、

太巻「渋谷、お台場、秋葉原なんてもう古い!…下北沢ぁ?演劇なんてダサい!大っ嫌い!アメ横でしょう!」

と同じじゃん。これまたプチ対構造である。ワロタ。

アキによるTOSHIYA評。

キ ナレ「TOSHIYAさんは『ZOO STREET BOYS』という、ダンスチームのメンバーで、若者の間では、凄い人気で…前髪が個性的で、腰さ鎖ジャラジャラぶら下げで、ムキムキで・・・・・すいませ ん。言っちゃいますけど、苦手なタイプです!なんかクネクネしてて、いけ好かないダンス野郎です!『前髪クネ男』と呼ぶ事にしました」

実際はそんなに鎖ジャラジャラではなかったし、そんなにムキムキでもなかったし、そんなに前髪が個性的でもなかったけど…他は強烈でした!特に、腰のクネクネはかなりヤバいっす笑。NHK的にも、朝ドラ的にも、かなりヤバいっす笑。がはは。

それと『前髪クネ男』との文字テロップまで付けて、静止画で紹介された時のTOSHIYAは、ちょっと、佐藤浩市さんにも似てましたね。

にしても何度も書くけど、この「前髪クネ男」さえ出なければ、あまちゃん史上、もっともブッ飛んだ脇役は「フレディ」だったのになぁ!がはは。

あと、個人的には、能年里菜さんの、嫌がったり、引いたりする表情が顔に出まくる演技が大好きです笑。

ちなみにTOSHIYAに女性マネージャー役は奥田恵梨華さん。今週、担当の吉田照幸ディレクターは「サラリーマンNEO」の演出もしてますし、「サラリーマンNEO」には奥田恵梨華さんも出演しているので、これはその繋がりでしょうね。



あ、そうそう。忘れてはいけない肝心の「前髪クネ男」。演じるのは勝地涼さん。GMTともチャート争いをする「ZOO STREET BOYS」というグループ所属のTOSHIYA(第113回:参照)という設定・・・・・、

・・・・・ぎゃあっ!今、気付いた。今日、出て来るのは「ZOO STREET BOYS」だ。しかし第113回で、チャート誌に登場していたのは「ZOO SOUL BOYS」だった!これは違うグループなのか?それとも、ホントは同じグループだったけど、制作側の単なるミスなのか?がはは。まーどーでもいいや笑。

ちなみに「ZOO STREET BOYS」の元ネタは、1990年代に活躍した「ZOO」というダンスユニットと、そこから派生した「J Soul Brothers」や「三代目 J Soul Brothers」でしょうね。

にしても勝地涼さん。本放送の時は「あのイケメンが、こんな演技を!」とか「NHK大河ドラマ『八重の桜』に出てる勝地涼さんと、あまりに違い過ぎる!」 とか言われてたけど、クドカン先生が書いた「未来講師めぐる」(2008年)でも、勝地涼さんは相当、エキセントリックな役を既に、こなしてますぜ。

ともかく、前髪クネ男のチャラさぶりは放送やDVDで見て戴きたい。まぁここで語る必要もないほど有名ですからね笑。ちなみにTOSHIYA演じる、イカ釣り漁師の「トシヤ」は、TOSHIYAほどはチャラい役ではないご様子笑。



無頼鮨。梅さんに、包丁の研ぎを教わる種市。種市はいつになく研ぎに力が入る。怖いぞ。がはは。

演出的には、チャラい前髪クネ男と対比させるチャラくない職人男二人の図である。もっと言うなら、種市は、今日の前髪クネ男との対比のために、超短髪してた方が良かったかも…笑。

ランチタイム前なのに鈴鹿が入ってきてお茶を要求。素直に出す梅頭もいい笑。鈴鹿は今日は映画撮影はない。しかし…、

鈴鹿「気になるじゃない。大事な娘のラブシーンだもん。ねぇ?」

…とのこと。鈴鹿はアキの事を「大事な娘」と言っているが、これはホントに「大事な娘」と思っているという事と、役柄の「大事な娘」との両方の意味ですねぇ。…て、そんな事は誰でも知っているか?がはは。

梅頭はそれで種市の様子がさっきからおかしい理由がやっとわかった。鈴鹿は、撮影現場に「差し入れ持って行こうかしら?」と言う。それに激しく同調する種市www。

と言うことは、撮影は近場で行っているのか?撮影は京都・太秦(うずまさ)じゃないのか?がはは。もしかして上野の太巻の劇場で撮影しているのか?だったらその間「アメ女」の公演は行わないのか?等々、疑問は尽きない。がはは。

実際は、かなり大きなスタジオで、映画撮影設備が整っており、廊下も長い。太巻の劇場ではないと思われる。第116回で夏ばっぱが橋幸夫と会った「東京シ ティスタジオ」という名前の…実際はNHKのスタジオと思われ笑。ちなみに上野の近くにこんな巨大スタジオはない…と思う。

結局、鈴鹿は差し入れを持って行く事になったご様子www。種市が同伴する。



リハーサル。「前髪クネ男」にグイッと迫られるアキ。思わず顔をしかめるアキ。

太巻監督「ハイっ!カットっ!(アキに)…本番はその顔しないよね?」
アキ「え?」
太巻監督「おじいちゃん、入れ歯臭〜い…みたいな顔になってるから」
アキ「すいません」

がはは。にしても先も書いたけど、トシヤ役の時のTOSHIYAは、演技はちゃんとした感じでしたね。
ちなみに「おじいちゃん、入れ歯臭〜い」の元ネタは、大昔の、入れ歯洗浄剤のCMですね。



撮影現場に現れた種市。あからさまに「前髪クネ男」に嫉妬してる。そして…、

種市「切ってきます…太巻」と言う。

もちろん、差し入れの寿司の巻き寿司の太巻を切るのたけど、明らかに太巻監督の事も掛けているよねぇ笑。しかし、キスシーンについて恨むのは、太巻監督ではないぞ種市!笑。

にしても北三陸高校で、あんなにクールだった先輩はどこへ行ったよ。アキを心配する、今の男気ある種市もいいけど、ここは現場に来ないでグッと我慢する方がクールだったのでは?笑。

まぁ今日は、学生時代からモテモテであったろう、種市の挫折…というか、青春の甘酸っぱさを味わう回でもあるから仕方ないよなぁ。今日の種市先輩は、アキ にも「帰ってけろ!」と言われて、かなり甘酸っぱかったぞ!水口からの「帰れよ!」コールは、より一層、キツかったぞ笑。



その「帰ってけろ!」と言われる前に、別室で、差し入れの寿司の巻き寿司の太巻を切る種市。モニターには撮影の様子が映る。

モニターはブランド名「TAKUMI」とある。そう、タクミ電機とは言うまでもない、NHKのドラマ「メイドインジャパン」(2013年)の中に登場する架空の日本の電機メーカーである(第92回:参照)。細かいっ!

いよいよキス…というシーンで、思わずスタジオに乱入してしまう種市。ここで…、

アキ「帰ってけろ!」が炸裂。

アキにも、水口にも、そして元々、差し入れを提案した鈴鹿にも「帰りなさい」と言われる始末。切ないぞ、種市。がはは。

しかし、この種市を見てファンも増えたのでは?クドカン先生、お得意のイケメン堕としワザである。ヒロシが好例ですね。第33回のヒロシを見て欲しい。男 に限らず、第25回の安部の回も同様だ。もちろん、よしえもそうだ(第114回以降)。やっぱ、人は人の意外な面、特に弱い面を見ると、その人を見る目が 変わるもんねぇ。



洗面所で歯を磨くアキ。キスシーンに備えたエチケットか?そして、ここでアキが歯磨きをしていた事を覚えておいてくださいね。

アキは切羽詰まってユイに電話。この時のユイの対応はお見事である。そしてユイは相変わらず女子力高けーっ!

アキ「だから、好きでもねぇ人と…」
ユイ「好きでもない人とキスしたくないって事は・・・・・好きな人がいるって事か?そういう事だよね。違うの?」
アキ「実は、おら、つつつきあってる人が…」
ユイ「種市先輩でしょ?」
アキ「じぇじぇ!知ってだのかあ?」
ユイ「な〜んとなくね。…やっと話してくれたねぇ。…っていうか(大声で)そんな事で、いちいち泣きながら電話してこないでよっっっ!」
アキ「ゴメン…」
ユイ「なんてね。終わったら、優しくしてもらいなよ。…じゃあね」

見事である!「終わったら、優しくしてもらいなよ」なんてセリフ、どーやって思い付くのだろう!

にしてもユイの女子力、洞察力、恐いまでの察知能力の高さ。そしてクールでありながら、自己実現できない熱い懊悩(おうのう)を抱えた苦悶…。アキと違っ て自分自身に素直になれない事への苛立ち…。クールさと対極な親友思いの熱い面…。いいなぁ!凄い!なんで、こんなキャラが書けて、それをセリフに出来 て、キャラが暴れ回れるのだろう。凄いよなぁ!クドカン先生!

てか、ユイがアキのジャーマネ(マネージャー)やれよ笑。



そしてそんなアキとユイの会話を立ち聞きしていた鈴鹿。場所がトイレなのはちょっとねぇ…と思ったけど、トイレには大きな鏡があるよねぇ。鏡に映る世界は現実と虚構のメタファーなんだね。そしてこの鏡は虚構に生きる事を決意した鈴鹿の象徴でもあるよねぇ。

またまたまた書くけど、このシーンはなんか、押井守さんの大傑作映画「ビューティフル・ドリーマー」の冒頭の給湯室でのシーン。ラムと、しのぶと、サクラ先生の会話を彷彿としますなぁ!(・∀・)イイ!

鈴鹿「アタシも、ファーストキスは現場だったなぁ。…『潮騒のメモリー』。つまり(今日のアキが演じる)この場面。イヤでイヤで仕方なかったけど、現場のマネージャーが説得してくれたの」

【回想】若鈴鹿を説得する若太巻。若鈴鹿は大道具の電話ボックスの中にこもってしまっている。先のユイの説得は携帯電話。この太巻の説得は公衆電話なのね笑。時代を感じますね笑。

若太巻「女優を続けていくって事はね、好きでもない人を好きになったり、好きな人を傷つけたり、接吻したり…接吻じゃ済まなかったり、それをずっと続けていくって事なんだ。
もし耐えられないんだったら、今、辞めてしまった方がいい。だって、不自然だろ?いくら仕事だからって、ファンのためだって、自分に嘘、つき続ける仕事なんて普通じゃないよ。好きな人を裏切って評価されるなんて、おかしいよ」

アキ「それで?」
鈴鹿「やめる事にしたの」
アキ「じぇ!女優を???」

鈴鹿「ううん。正直に生きるのをやめたの。嘘の世界で、誰かを好きになったり、誰かの母親になったり…。このホン(脚本)に書いてある通りに生きる事にし たの。私にとって、嘘か本当かなんてどっちでもいい。観てくれるお客さんが本当だと思ってくれたら…。そのかわり、嘘は上手につかないと、バレちゃうから ね」

アキ「はい」

そして鈴鹿は、近くにあった種市が持って来たであろう太巻寿司を1つ取って、アキの口に放り込むのである。これは文字通り“太巻”監督や、今の自分を食っ てしまえ!…という意味と同時に、さっきあれほど丁寧に歯磨きをしていたアキの口に、食べ物を押し込む事で、アキの色んな意味での緊張を解いて、かつ、汚 れる事へのハードルを低くしたのかもしれないね。

ホントいいなぁ!面白い!

にしてもまたまた書くけど「私にとって、嘘か本当かなんてどっちでもいい」なんて、まさに押井守さんが描く世界そのものではないか!

そしてリアルとは何か?クドカン先生がリアルをテーマにした(原作付きだが)ホンを書いて、初監督したのが映画「真夜中の弥次さん喜多さん」(2005年)じゃん!
ちなみに、ずぶんはクドカン先生の作品の中で一番、好きなのは「あまちゃん」!…ではなくて映画「真夜中の弥次さん喜多さん」なんですよ笑。

てか、これは嘘か本当なのか?…は、ドラマ・あまちゃん自体もそうである。あまちゃんは、いつも言う通りフィクショナルな「落語」の世界であり、リアルと虚構が交錯する世界なのである。



さて撮影現場に戻ると、前髪クネ男がゴネだしていた。

水口がナニゲに凄い事を言う「キスシーンやりたくないとか、前髪野郎が言い出した」。

ゲッ!ゲッ!ゲッ!ゲッ!ゲッ!ゲッ!ゲッ!ゲッ!ゲッ!ゲッ!の女房。
なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?だ!
オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オットセイ!←わかるやつだけわかればいい笑。

なぜこんなにエヅいたか?…と言うと「前髪クネ男」というネーミングは、アキが頭の中で考えたネーミングのハズ。それがナンで水口に伝わっているのだ?ア キと水口はそんなに以心伝心か?それもと水口も「前髪クネ男」の特徴を見抜いて自分で「前髪野郎」とネーミングしたのか?そして水口はその自己流ネーミン グを皆に伝わると思って言ったのか?がはは。

それともTOSHIYAは、劇中では有名な「前髪野郎」だったのか?2ちゃんるねとかでは「TOSHIYA=前髪野郎」で通じる程のキャラだったのだろうか?がはは。

と・に・か・く、水口のイライラ感は伝わった!がはは。

ゴネ出した前髪クネ男に太巻監督が切れる。

太巻監督「大体、台本読んでんのか?」
前髪クネ男「読みましたよ。
太巻監督「台本の、ト書きに何て書いてあったか言ってみろ」
前髪クネ男「…踊るような接吻?」
太巻監督「『踊る』じゃねえよ。『貪る』だよ。漢字、勉強しろ、バ〜カ」

って中学生のケンカですか!?ワロタ!
て言うか、ハートフルにとっては、所属事務所が違うと思われる「ZOO STREET BOYS」を、そこまで立ててやる必要はない…と、太巻のビジネスライク炸裂…と言う事か?がはは。



無頼鮨の店内。時系列から言って今日の撮影後と思われ。結局、アキと前髪クネ男のキスシーンについては水口と梅さんとの会話…という形で、水口に語らせる…、

梅頭「えっ!じゃあ、してないの?」
水口「カメラの角度とかで、何とか誤魔化して撮りました」

…なるほど。しかし、今日の大騒ぎの落ちはこれですか。『大山鳴動して鼠一匹』ってヤシですか?がはは。まぁ、それはいいんです。

そんなに事より、水口の「カメラの角度とかで、何とか誤魔化して撮りました」が重要ですよ!このセリフを覚えておいてください。



無頼鮨の裏手。アキが種市を待っている。…と言う事は、店内で寿司食ってるマネージャーの水口にアキは「ちょっと電話を…」とか「ちょっとトイレに…」とか言って抜けだしたのか?

雑事で裏口に出てきた種市。アキは、それを待ってて…、

アキ「先輩っ!」
種市「…お、お疲れ」
アキ「卵焼き、うめがったです」
種市「そうか」

そして、ドラマあまちゃんの中で、アキは、水口とチューをする。

アキナレ「2010年秋、現時点で、一番好きな男性に、無事、ファーストキスを届ける事が出来ました」

…と自分で言っているので間違いないだろう。しかし肝心…でもないけど、みんなの関心の高いであろうアキと種市の肝心のキスシーンは…映ってないのだ。水口が先に言った「カメラの角度とかで、何とか誤魔化して撮りました」状態なのである。がはは。

なるほど!そういう事か!前髪クネ男とのキスシーンを映さなかったのと対(つい)構造として、種市ともキスシーンも映さなかったわけだ。

本放送の時は、アキと種市のキスシーンが、実際に映像になってなかった事で、演出サイドの力不足とか、タレント事務所の意向とか、いろいろ言われていたけど(笑)、結果的に、こうした方が、スッキリ落ち着くわなぁ。

ずぶんがしつこく言っている、あまちゃんの「対構造」にもなるしね。何より、ずぶんも別に盛りの付いたガキじゃないので、アキのキスシーンなど見たいわけでもないしねぇ。がはは。

ただ、アキさんよ。ファーストキスにしては、無頼鮨の裏手とは…。ちょいとムードがないぞ。女子力、低いど!…とは思ったけど、最初にアキが種市にチューを迫られたのも、無頼鮨の裏手だったので、その時系列が変わっただけか?がはは。

ま、座敷わらし・アキとしては、これくらいが丁度良いかもね笑。

んで、アキよ。結局、種市には「優しくしてもらった」のかね?がはは。


あまちゃん(再放送)129回 2015H27/9/2(水)

鈴鹿との疑似親子生活は1ヶ月も過ぎた。鈴鹿は今朝も朝5時からバッチリメイクで“鈴鹿スペシャル”を作る(第127回参照)。

これを飲まされるアキと正宗の絶叫!特に正宗役の尾美さんの声量は、相変わらず凄まじく、完全に音声入力オーバーで、声が割れていたぞ。橋本愛さんの魅惑のウィスパーとは違う迫力だ!

楽しげなタイトルバック。

映画「潮騒のメモリー 〜母娘(おやこ)の島〜」での撮影シーン。
あまちゃんで見慣れた、かすり半纏の物とは違う、白装束の海女の衣装での、鈴鹿とアキ。設定の都合か?衣装や髪が濡れているのが微妙にエロい笑。

映画撮影時の早朝シーンは別にして、久し振りに日中の屋外撮影だ。あまちゃんでは、屋外撮影が少ないので本日は、貴重ですよ。にしてもやはり太陽光の下での撮影は(・∀・)イイ!ね!非常にキレイで、心まで晴れ渡る気がする。

撮影は順調なようで、太巻監督とdd鈴鹿は夫婦みたいだ。てか梅さんによると、今も二人は同居しているらしいね。がはは。

第122回→梅頭「っていうか、今も付き合ってるはずだけど?二人で一緒に住んでるはずだけど…えっ?別れちゃったの?」

鈴鹿が、夏ばっぱを演技のモチーフにしているという↓セリフがいい。

鈴鹿「ホントはね、少し意識してたんだ。歩き方とか姿勢とか、演技の参考にさせてもらった」

これはもちろん大女優・薬師丸ひろ子さんが、大女優・宮本信子さんの事を、素で言っているようにも感じられるよね。こーいうの、面白いよねぇ。

第42回でも、蟹江敬三さんと、能年玲奈さん、橋本愛さんとの関係で、リアルな俳優同士の関係性が透けて見えるシーンがあった。もちろん、クドカン先生はそれをわかってて書いているのだよねぇ。こーいうの、面白いよねぇ。

もちろんこれを受けて演じる演者さんも達も、シャレがわかってて、いかしているよねぇ。



天野家。ベッドでは退屈に耐えかねた夏ばっぱが、起きだして部屋の片付けや、洗い物をする。春子は制止するけど、夏ばっぱはやめない。

春子は「絵に描いたような親孝行」として、夏ばっぱに携帯電話を持ってもらう事にする。
夏ばっぱに携帯を持ってもらう事で、春子は、より自由となる。そして春子は東京に戻るのだ。

この時、宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」の大友良英さんアレンジによるインスト曲が流れる。後の夏ばっぱのシーンでも、この曲が流れる。



奈落では鈴鹿とアキが演技の練習。

アキのマネージャーの水口は太巻に呼ばれる。太巻と、河島は、映画「潮騒のメモリー 〜母娘(おやこ)の島〜」の公開決定が“2011年”3月5日に決定したと、水口に伝える。

そう。これは、あの日への、一種のカウントダウンである。

さて、この時の太巻と、河島は、やたら慇懃(いんぎん)で、水口に対して敬語だ。

水口「なんで…二人とも、僕に対して敬語なんですか?」
太巻「やりづらいやろ?」
水口「やりづらいですね…」
太巻「もっとやりづろうしたろか?」

…と古田新太さんは、声色(こわいろ)を、明らかに「滝口順平さん」に変える。がはは。この声色は意味があったのか?がはは。にしても古田新太さんの滝口順平さんのモノマネ、マジ、ヤバイっス!

太巻の話しの内容としては、主題歌は「潮騒のメモリー」で行きたいが、それをアキだけに歌わせるのでは、ハートフルにうま味がない…。
という事で、ハートフルから、スリーJプロダクション('jjj')/に対して提案があった。その提案は、少し後で明かされる。



スナック・梨明日。春子が夏ばっぱを連れ出して来る。皆、大喜びだ。大吉や吉田のワザとらしい登場とか、いい意味で舞台の香りがするねぇ。

夏ばっぱは自分が作る「ウニ丼」のバックオーダーが3ヶ月分もあると知って、急に奮起する。やはり“ウニはゼニ”だな!がはは。

夏ばっぱは、春子に買ってもらった携帯で、さっそく組合長にウニの調達について電話をする。皆は夏ばっぱがハイテク?な携帯を買った事に驚く。
しかも、意外にも夏ばっぱは、この後の149回で、自宅にノートPCとWi-Fiを繋いで、しかも、外国の忠兵衛さんとネットテレビ電話までするのである笑。

ちなみに勉さんは“スマート勉”と呼ばれるほど、ガジェット好きなのか?かどうか?わからないけど、北三陸で最初にスマホを買った人なのだ(第64回参照)。

かつてのように、皆にとって人気者になった夏ばっぱを見て、春子はそろそろ潮時かも…と思う。

そこへ、なぜか、天野家に届いたFAX?、または観光協会に届いた春子宛のFAX?を、ヒロシが梨明日の春子まで届けてくれる。

ヒロシ「あっ、春子さん居た。…これ、水口さんからFAXです」

ちなみに「FAX」は商標ではないご様子www。



んで、水口と電話で話しながら、そのFAXを読む春子。
FAXには「潮騒のメモリー」の主題歌の企画について、こう書かれてある。

「天野アキ feat. GMT & アメ女」

先のハートフルの提案とは…主題歌「潮騒のメモリー」をアキが歌うのは、認めながらも、GMTとアメ女を絡めたいのだ。

これこそ「バーター」じゃん笑(第86回参照)。

featとは何か?…ご丁寧に画面テロップに出たぞ↓。

フィーチャリング
【featuring】
特定の人物などを際立たせること
音楽では「ゲスト出演」の意味で使用

春子は「feat」が「フィーチャリング」だと知って激怒。がはは。そして名言を吐く。

春子「絶対ダメよっ!落ち目のアイドルと抱き合わせなんか絶対ダメっ!(略)巻かれない!あんな“ダンサー崩れの踊りヤクザ”にウチの娘は死んでも巻かれない!」

吹いた!“踊りヤクザ”にはマジで吹いた!がはは。しかし、その“踊りヤクザ”の映画のオーディションに応募して、合格して、春子は嬉々としていたではないか。がはは。ま、それはそれ。これはこれやな笑。

そして、この春子と水口の携帯電話でのやり取りが、何故か、太巻と河島にも聞こえている。河島の「もういいぜ、水口ぃ〜」のセリフが切ないぜ!笑。

水口の携帯を奪った太巻は春子に反論する。春子は相手が太巻だと知って表情が変わる。

太巻「お電話、替わりました〜。踊りヤクザで〜す。(略)こっちも、ボランティアちゃいまんねん。年頃の娘さん、40、50人から預かって商売してまんねん。おたくのお嬢ちゃんがナンボになるか、もう一遍、よ〜う考えてみますわぁ。ほなな」

がはは。これを、いつもの「レイヤー構造(二重性または通奏低音)で説明しよう!

レイヤー1
太巻と春子は、まさにハブとマングースだ。またも一波乱あるし、それにしても太巻はイヤなヤツだ。

レイヤー2
この二人、ただの仲良しじゃん!がはは。口げんかして楽しんでいるやん!がはは。
にしても太巻はアイドル女優の鈴鹿までゲットして、今は春子まで、ある意味では「自家薬籠中の物(じかやくろうちゅうのもの)」にしているではないか!春子も心の底では楽しんでいるやん。にしても太巻、モテモテやな笑。クソっ!笑。



北三陸駅舎では、この春子と太巻の会話をユイが聞いていた。そこでユイはポロリと重要な事を言ってしまう。

ユイ「(略)ママに守られて、彼氏にも守られて、アキちゃん羨ましい」

これに対して春子が反応しないハズがない。

春子「ねえ、もしかして(アキの彼氏は)板前?」

がはは。この「板前?…板前じゃない?」の詰め方は、水口と同じだ(第119回参照)。

にしても不思議である。あのクレバーなユイが、こんな失言をするわけがない。また地獄の鬼のように…いや優しい方の鬼(第86回参照)より、はるかに勘の鋭い春子が、今の今まで、アキと板前の事に、気付かないハズがない!がはは。

これを、いつもの「レイヤー構造(二重性または通奏低音)で説明すると…、

レイヤー1
ユイは失言したね。春子は娘の一大事を知ったね。

レイヤー2
ユイは知っててワザと失言したのでは?がはは。勘の鋭い春子が今の今まで、アキと種市の事について、気付かないハズがない!
春子とユイ、この二人は、やはりいつまで経っても食えないな!がはは。「ユイ…恐ろしい子(by「ガラスの仮面」)である。がはは。

しかし、唯一の救い…と言うか、なんちゅうか…春子の怒りの源泉は「アキの彼氏が種市である事ではない」ようだ笑。

春子「冗談じゃない!契約違反!重大なペナルティーよ!」

がはは。春子さん。種市の事より「神業ゼミナール」の契約の方が大事ですか?笑。



早起きした春子。春子と言えば、今までは、朝は寝ているという描写か多かった。なのに今日は、いつもと違う春子。この、わかりやすい描写が(・∀・)イイ!。

呼応するように、後のシーンで、夏ばっぱは、春子がまだ寝ていると思って、起こしに行こうとする。フフフ。親子の縁をうまく描写してますなぁ。



黒川家の早朝。またも鈴鹿は今朝も朝5時からバッチリメイクで“鈴鹿スペシャル”を作る(第127回参照)。がはは。

しかし、今度は違うぞ。本日の冒頭のシーンではアキも正宗も“鈴鹿スペシャル”を飲んだ後には絶叫していたが、今度は、絶叫の後に、三人でハーモニーを重ねる。

てか、まぁこれで、鈴鹿の“音痴”…あまちゃん世界では“移(うつ)ろいやすい音程”である…事は、否定されたわなぁ。がはは。こーいう伏線とも言えないような、小さな描写がおら、大好きだ!



こちらも早朝の天野家。夏ばっぱ達はウニ丼づくりを再開した。そして先に書いたシーン。夏ばっぱは春子がまだ寝ていると思って、春子にウニ丼を持たせようとする。この時も宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」の大友良英さんアレンジによるインスト曲が流れる。

夏ばっぱは春子が居ない事に気付いて「何だや、せわしねぇなぁ。誰に似たんだか。ははは」

いや、クドカン先生と、演出陣の方が、せわしいないですから笑。

あー今日も楽しかった!


あまちゃん(再放送)第130回 2015H27/9/3(木)

今日はアバンはなし。いきなり楽しげなタイトルバック。

春子が東京の黒川家にあるスリーJプロダクション('jjj')/に戻ってキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!。
行き先ボードが映る。正宗は「外回り」って書いているw。「外回り」…つまり通常の自分の個人タクシー営業中って事やなwww。がはは(第108回・第109回参照)。



映画「潮騒のメモリー 〜母娘(おやこ)の島〜」最終日の撮影シーン。

このシーンはクドカン先生とは思えない感動テイストで進む。てか、そういうテイストにしたのは、演出陣の功名ですね。

劇中の映画スタッフの女性の背中が映る。「潮騒のメモリー STAFF」とデザインされた黒いTシャツを着ている。これ、わざわざ作ったのかぁ!NHKの朝ドラは予算があるねぇ。

また別のシーンの別のスタッフは、胸に「太巻組」と書かれた文字と、寿司の太巻を図案化したロゴマークが入った、白いTシャツ(ポロシャツ?)を着ていた。そんな服まで用意していたのね。NHKの朝ドラは予算があるねぇ。

また太巻監督の座っている、ディレクターズチェアの後ろの背には、ちゃんと「FUTOMAKI」と書かれてある。凄いよなぁ!細かいっ!NHKの朝ドラは予算があるねぇ。

ちなみに第88回の「新春スペシャル おめでた弁護士 寿蘭子シリーズ 〜別府温泉 一卵性 殺人事件〜」(長いわっ!)の監督役はベンガルさんで、ベンガルさんは、カタカナで「カントク」って書かれたディレクターチェアに座ってたね(第88回参照)。

さて、劇中の映画の中のアキが東京に向かうために、劇中の映画の中のアキの母親役である鈴鹿島の鈴鹿との別れのシーン。←わかりにくいわいっ!がはは。

映画の中で突然、鈴鹿がアドリブで演技をかます。それに動揺せずアキも、ついていった事で、感動的なシーンが撮れた…という流れだ。

そのアドリブとは…鈴鹿は病床で伏せっていたのに、起きだして、タンスの中の美術備品の雑巾を、アキに渡すというシーン。これはもろろん、アキが東京に行 く時に、夏ばっぱが渡してくれた、ハチマキの話しに掛けてある(第71回参照)。鈴鹿はこのエピソードも、アキから聞いていたんだね。

にしても、渡すのが雑巾だし、鈴鹿は下半身はジャージだけど…それはOKとしたようだ。また、感動的な音楽は被せてはあるものの、渡すのが「雑巾」で、下半身が「ジャージ」に象徴されるように、ほんの少しコミカルなテイストで、劇中劇は進んでいった。

しかし、鈴鹿のアドリブの最後のシーンで空気が変わったよね。

最後のシーンで鈴鹿はアキを抱きしめる。その時、鈴鹿がアキを抱きしめて、鈴鹿の顔がアキの肩越しになった途端、鈴鹿の表情が変わった。

この時の、薬師丸ひろ子さんの演技は凄かった。目つきとか表情とかが急に変わって…なんかゾクゾクとしたですよ。さすが大女優です!マジ、鳥肌ものですよ。

その次の、古田新太さんの表情も良かった。あまちゃんでは死ぬほど優しい表情を何度か見せたけど、今日もそうでしたね。当たり前だけど、役者さんって凄いね!

対してアキ…能年さんは、ここは抑えてましたねぇ。つまりアキの役割は“触媒=霊媒=座敷わらし”であり、人々の寛解が目的。従って、今は鈴鹿と太巻の寛解の方が大事。そんな時、アキは自分を消してしまう事があるのですね。

実際、今までも主人公ってアキだよね?…って思うほど、主人公が“希薄”になるシーンが多数あったですよ。

第31回
第41回
第42回
第59回
第61回参照。

そーいった意味でも…まぁ、他の朝ドラを見た事ないので、ハッキリとは言えないけど、主人公がここまで“希薄”になるドラマって少ないのではなかろうか?逆に言うと、世界観がシッカリしているからこそ、出来る事なんだよねぇ。

そして、もっと言うなら、これからの、あまちゃんの中で、アキは、場合によっては、もっともっと、どんどんと“希薄”になって行くのですよ。そして・・・・・おっと!それはまだ言わないでおきます。

さてドラマでは、アキのパートの映画撮影は全て終了。皆に祝福される。ニコニコする太巻監督は、アキに花束なんか渡して、なんか太巻も既に寛解しているご様子www。

アキは、映画スタッフへの挨拶として、スピーチをするのだが、これがなんだが、いつものアキらしくない。

内容的には太巻の事を「私を選んでくれた太巻さんは、大したモンだと思います」とか、鈴鹿に対して「めんどくせぇところを直せば、もっといい女優になれるど思います」とか。…なんだか、つまらないのだ笑。なんで、こんなつまらない事を、アキは言ったのか?

まぁ、実はこれは、鈴鹿が映画スタッフへの挨拶として、撮影初日の早朝に、つまらない事を言ったのと同じ事をもアキはしているのですね(第127回参照)。これもまた、あまちゃんに頻出する“対(つい)構造”ですね。まぁ“座敷わらし”らしい遊びですね笑。



スタジオから出た太巻監督は水口を打ち上げに誘う。水口はスリーJプロダクション('jjj')/の社長・春子と引き合わせる。

春子「この度は娘が大変お世話になりましてぇ〜。何とお礼を言っていいのかわからないのでぇ〜、言いませんけどぉ〜」

と、太巻との仲良し振りを発揮www。なんと春子によると「ギャラの交渉」もまだしてないとのこと。がはは。太巻は面倒臭いのか?「とりあえず、打ち上げでぇ〜」と、はぐらかす。そして最後に「打ち上げ行きたくねえ…」だと。がはは。



春子とアキは再開もそこそこに済ませる。アキは鈴鹿と二人で無頼鮨で打ち上げなのだ。と言う事は太巻組の打ち上げはW主人公不在かよ!がはは。

春子は、久し振りに会った水口を「フフフフ。水口君、ちょっと来て!」と物陰に引っ張る。



無頼鮨のシーン。クドカン先生お得意の、先に結果を見せて、後で過程を描写する方法。

水口「…というわけで、お母さん(春子)に(アキとの交際が)バレたっぽい」
種市「じぇじぇ!」

種市はいよいよ板場の修行に入って、初めての「お造り」を作っている。
梅さんが、カウンターに座った水口のご自慢の丸メガネのレンズが割れ、フレームはテープで直してある事に気付く。

水口「いや〜さすが元スケバン。追い込み方、半端なかった…」

スケバン…死語である笑。

【回想】

スタジオの物陰に水口を連れ込んだ春子。水口のメガネを外させる。そして水口のアゴを掴んで追い込む。

春子「あんたがついてて、どういう事よっ!ねぇ!わかってるよね? 来年の夏まで、恋愛禁止っていう条件で予備校のCM受けたよね?ねえ水口!ねえ水口!水口!水口!こら水口!」

と最初にメガネを外させたので、顔面パンチかと思いきや、「えぐりこむように打つべしっ!」(byあしたのジョー)と水口のボディに何度も何度もパンチを ぶち込む春子。うむ。顔を殴るとDVが一発でバレるからな。ボディだとわりにくい…喧嘩上等の元…いや現役スケバン・春子らしいワザである。…てかDV じゃないし笑。

あと水口の後ろに置かれた警察官人形が怖い!し警察官なのに役に立たない!がはは。

水口が火に油を注ぐ様な事を言う。

水口「でも、二人(アキと種市)は、プラトニックです!じっちゃんの名に懸けて、プラトニックですから」
春子「じっちゃんって誰だよ?」

吹いた。「じっちゃんの名に懸けて」は言うまでもなく「金田一少年の事件簿」が元ネタですね。そして、ここで春子のセリフをこうして欲しかった笑。→「じっちゃんって誰だよ?忠兵衛さんかよっ!」

そしてこの時、水口は自分で落とした自分の丸メガネを踏んで壊してしまうのである。GMT時代から続く、水口の緩〜いプロ意識をぶち壊す春子の一撃はおと ろしいですが、水口はそれにまだ気付いてない模様。やはり水口の「おメガネ(プロ意識)」を確かな物にするたには、春子に踏んでもらって、水口の「おメガ ネ」を一度、壊す必要があったのでは?

無頼鮨のカウンター席。

水口「…という訳で、来年まで、プラトニックで頼むわ」
種市「ずぶん…キスしちゃいましたけど」
水口「聞いてねぇーよ」

まさに「聞いてない」種市も自分から言う事はなかろうに!がはは。

大将「よそ見すんな、種っ!」
種市「あ…はい」
水口「調子乗ってんじゃねえぞ、この野郎、種っ!」
種市「あ…はい」
大将「種、種、言われてんだ種、この野郎!」

クソワロタ。にしても種もアキもお盛んな若者だからねぇ。しかも種は「板場の修行」に入ったように、もう「キスの修行」にも入ってますからねぇ。ちょっと遅いけど…。がはは。



無頼鮨のお座敷の方では、アキと鈴鹿の打ち上げ。

アキ「どうですか?女優として天野アキは?」
鈴鹿「…ダメね。やっぱり向いてない。ごめんね。ウソ言っても仕方ないから…」

鈴鹿「今、日本で、天野アキをやらせたら、あんたの右に出る女優はいません。だから、続けなさい。向いてないけど…向いてないけど、続けるっていうのも才能よ」

と、鈴鹿は、なんだか論理破綻したことをもっとらしく語る。がはは。

さぁ!ここでまたも「レイヤー構造(二重性または通奏低音)」登場ですよ。

レイヤー1
やはりアキはまだまだだったか。今のアキは温情とか、勢いだけなんだな。でもアキ!これからもっと頑張れ!

レイヤー2
鈴鹿は口では、そうは言っているか、太巻と同じで、アキの才能は認めている。その証拠に鈴鹿はアキの事を死ぬほど可愛がっているではないか。太巻もアキを出来レースなしのオーディションで選んだではないか。
ここで口で「あんたは凄い。才能ある」と言っても、物語は続かないし、アキをゴールに放り込む事になるもんね。こーいう風に言ってお茶を濁すのも、大人の世界なんだな。



鈴鹿に「向いてないけど、続けるっていうのも才能よ」と言われたアキは…

アキ「母ちゃん!」
鈴鹿「母ちゃんじゃないわよ!もう終わったんだから」

きっとこの時の鈴鹿の内心は、多幸感ではち切れんばかりだったろう。鈴鹿はアイドルと大女優の地位を得たけど、子供を得なかったもんねぇ。「母ちゃん」の呼び掛けに内心、悶絶しているな笑。

種市「お話中、すいません。ずぶん、初めての、お造りです。
梅頭「サービスです。どうぞ」
鈴鹿「いただきましょう」

…とアキも種市のお造りを食べるけど、種市にとっては「ずぶん、初めての“共同作業”です」ではないわけだ爆。

アキのウチに行った時も、玉子焼きをつくったのは種市だった(第125回参照)。作るのは種市ばかり。つまり、種市の思いは一方通行になりつつあるのである。正確には、アキは種市を必要としなくってきているのである。座敷わらしに恋はムリポですね笑。



そしていよいよ映画「潮騒のメモリー 〜母娘(おやこ)の島〜」の主題歌「潮騒のメモリーのレコーディング開始だ。


あまちゃん(再放送)第131回 2015H27/9/4(金)

始まる前に一言…、

「今日も内容マシマシだろ?ウソみたいだろ?これでたった15分なんだぜ…」

以上、元ネタは「タッチ」でした笑。

…と言うわけでレコーディングスタジオ。今日はアキによるメインヴォーカルの音入れのご様子。

楽しげなタイトルバック。

まずはオケパートを聞かされる。ふーむ、ずぶんは音楽関係には暗いけど、太巻は、水口によると「今風なアレンジ」にしたオケを先に作ったらしい。アキは、それに合わせる…というスタイルか。

そして、音楽関係には暗いけど、ずぶんでもわかる大事な事をひとつ!引きで撮られた時、このスタジオには、10人の人間がいるのがわかった。画面、一番左には、太巻の密着取材の時に、太巻にお茶を出していたのと、同じおばさんが居た。細かいねぇ。

そう!第95回で、若太巻が若春子を、鈴鹿の“影武者”として、レコーディングスタジオに連れ出した時も、スタジオのミキサー側の部屋には11人居たのである(第95回参照)。

それに対して本日は10人…しかし、後で鈴鹿が加わって…11人となるのである。うーむ!なるほど!そーいう事か!がはは。凄いぜ!クドカン先生、そして演出陣!感動した!(第95回参照)。



取りあえずアキの歌入れが始まる。アキの歌唱は…かなり微妙である。がはは。レコーディングは進むが、なかなか着地点が見えない。まぁそーいうもんか。

春子は太巻がやたら携帯をいじってメールしたり、時計を気にしているのが、気に入らない。食ってかかった春子に対して、太巻は、春子に歌唱見本として歌って欲しいという。

アキも望んだので、春子は、自分が歌唱してみせる。

そして、そんなスタジオに、鈴鹿ひろ美がキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!



水口は慌てるが、鈴鹿を呼んだのは太巻だったのだ。

そして、本日は、もうここからは、薬師丸ひろ子さんの独壇場ですよ。ここは非常に難しい状況での演技を求められただろう。なぜなら脚本には、多分だけど、鈴鹿は、歌の差し替えを知っていたとも、知らなかったとも書かれてないのだろうだから…。

演出もある意味、困ったと思う。書かれてない事を具体的に形にしなくはならないのだ。そんな難しい状況での薬師丸ひろ子さんの演技を見てほしい!凄く素晴らしいもん!

そして「あまちゃん」というドラマが我々にとって“永遠”となった理由の一つが、この“曖昧さ”にあるのだ。いろんな解釈の余地を最後の最後まで残した。「明確」な答えを出さなかった。

本放送の時、ああ、こーいう手法もあるのねぇ…と思ったよねぇ。これはきっと、今後、5年10年のスパンで、同業者に凄い影響を与えると思う。凄いよなぁ!あまちゃん!

ただ一つ。今まで見ているとわかるけど、鈴鹿は、虚構に生きる事にした女である。歌の差し替えなどのような事は、ある意味、超越していたのかもしれないなぁ。

【↓第128回での鈴鹿のセリフ↓】
鈴鹿「ううん。正直に生きるのをやめたの。嘘の世界で、誰かを好きになったり、誰かの母親になったり…。このホン(脚本)に書いてある通りに生きる事にし たの。私にとって、嘘か本当かなんてどっちでもいい。観てくれるお客さんが本当だと思ってくれたら…。そのかわり、嘘は上手につかないと、バレちゃうから ね」



鈴鹿は春子に謝る。

鈴鹿「ごめんなさいね。私のせいで表舞台に出られなかったんですよね?ごめんなさい…」

太巻「オレが、君に声をかけなければ…。申し訳ない。春ちゃん…」

夏ばっぱから続く、春子の“謝罪される旅”がこれで終わった。

三者は寛解したのである。

今日、春子自身が見てしまった若春子の亡霊は、今日がこれで最後となったのである…。と言いたいけど、震災後の北三陸の手作りステージにも出てるくよなぁ。まぁ、有村架純さんは可愛いので、クドカン先生はもっと出したかったのだろう笑。てか、春子はしぶといしね笑。

クドカン先生は、可愛い女優さんを特に“当て書き”するもんなぁ笑。「ドラッグストア・ガール」(2004年)の田中麗奈さん。「吾輩は主婦である」 (2006年)の斉藤由貴さん。「中学生円山」(2013年)のRioさん。ちなにもクドカン先生はリオって名前が好きらしい。←ホントか?笑。
第78回の【薬師丸ひろ子さんと鈴鹿ひろ美】参照。



春子に謝罪した太巻と鈴鹿も、その巡礼の旅が終わり、結願(けちがん)するのである。

鈴鹿はもともと現実の虚構の黄昏に生きる人なので、あまり変わらない。しかし、行動様式は変わったようだ。この後、スリーJプロダクション('jjj')/への所属。天野家の若春子部屋への逗留などを行う。…あまり、今までの鈴鹿と変わってないか?がはは。

太巻に至っては完全に、寛解したぞ笑。これ以降、ただの「好々爺(こうこうや)」となる笑。まぁ元々、好々爺なんだけどね笑。

んで大事な事を忘れてはならない。人々が“座敷わらし”アキによって寛解すればするほど・・・・・そう。アキ自身の役割も減っていくのである。恐ろしい事だけど、ほんの少しづつながら、アキは“希薄”となっていくのである。



本日の最後は完成試写会の様子。太巻は自分で撮った映画に感動して泣いている。がはは。水口も、そして皆も感動している。

にしても太巻…

「太いものには巻かれろ」とか、
「続・太いものには巻かれろ」とか
「細いものには巻かれない」とか、
「巻かれて太くなる」(第104回参照)

…だけど、自分で撮った映画には「巻かれた」のね笑。


あまちゃん(再放送)第132回 2015H27/9/5(土)

北三陸駅では、銭ゲバ(死語/第47回参照)ぶりを発揮した大吉と吉田が何やらイベント中。横断幕には…。

我らが海女のアキちゃん
「潮騒のメモリー 〜母娘(おやこ)の島〜」
公開記念 CD・ミサンガ出張販売

…と書かれてある。大吉の事だから、CDとミサンガの抱き合わせ販売かもれんな。しかし、駅舎で、場違いのCDとかの販売もしてしまうとは…鈴鹿ならこう言うぞ。「土足で踏み荒らすわねぇ」がはは(第119回参照)。

とにかくその北三陸駅にいるユイはアキに電話で「バンバン売れてる」とのこと笑。
そしてこの時の夏ばっぱは元気で、かつ大吉よりさらに上の銭ゲバぶりで、CDとかとウニ丼を一緒に車内販売してるらしい笑。
しかし、後のシーンでは夏ばっぱは伏せっている事になっている。

さて、アキはユイに映画の公開に合わせて古巣の東京EDOシアターで行われるアキ・フィーチャリング(かな?)・GMTのコンサートのチケットを送っていた。ユイは、このコンサートを見るために、単身、上京するのである。

今まで、叶わなかったユイの上京が、いよいよ実現するのか?…いや、アキのコンサートは2011年3月10日だ。誰の目にも、今回もユイが上京できないのは明らかである。

ああ!人の運命を自在に操る…「夢邪気(出典:ビューティフル・ドリーマー)」…いや、脚本家とは、おもろい仕事ですなぁ!



久し振りの“奈落”。GMTのメンバー達と再会するアキ。久し振りの小野寺ちゃんが超可愛い。その小野寺ちゃんだけど、最後までアキと映画の主役を争って、そしてアキに座を奪われた。
小野寺ちゃんのアキに対するルサンチマンはふつふつと湧いており、アキへの恨みの衝動が爆発…な〜んて事は、あまちゃん世界では、ないのである。がはは。

楽しげなタイトルバック。

【回想】
第110回放送の「 『地元に帰ろう』10万枚突破記念・GMT祭り」のシーン。GMTが「地元に帰ろう」を歌っている。小野寺ちゃん、ベロニカ超可愛い。

【現実に戻る】
古巣の東京EDOシアターでステージのセット設営の様子を見るアキと水口。とうとうここまで来た…と二人は感慨深げだ。そしてユイが明日、8時に上野に着く事が示される。

本日、最後の方の水口のセリフによると、夜の8時だ。ホントは、吉田も鼻歌(第67回参照:おらの文章の中には書いてないけど、放送では吉田が鼻歌で歌っ ていた)で歌っていたけど「東京は夜の七時」(1993年。ピチカート・ファイヴの曲)という事で、7時にして欲しかった笑。

太巻が作った(デザインした)大きなAAの文字が重なる電飾がある。天野アキの頭文字だ。アキは今は他の芸能事務所「スリーJプロダクション('jjj')/」所属のタレントだ。なのに、リキ入れているなぁ!太巻。がはは。ただの好々爺じゃん。がはは。

てか、この大きなAAの電飾モニュメントは後で地震の揺れを示すオブジェクトとして使われ、倒れる。



原宿の純喫茶「アイドル」。セット撮影なのに、窓ガラスの外には雨が流れている。このシーンを雨にしたのは、次のアキと春子の原宿の屋外ロケシーンが雨だったせいかなぁ。

鈴鹿は、春子に、ハートフルから独立して個人でやってきたけど、限界を感じているので、スリーJプロダクション('jjj')/に所属したいと申し出た。

なぜか正宗も同席している。これはまさに映画「翔んだカップル」(1980年。薬師丸ひろ子さん。尾美としのりさん主演)だな笑。

甲斐さんは、長年のファンだった鈴鹿ひろ美が来店している事にやっと気付いて、古いシングルレコードのジャケットにサインをしてもらおう右往左往する。がはは。

鈴鹿「あなた(春子)、押しが強いでしょ?業界の常識や、悪しき風習に、正面からこう…『いてまえ!』みたいな?…『いてこませ!』みたいな?…『いったらんかい!』みたいな?」

がはは。そうか。太巻が妙な関西弁なのは、妻である鈴鹿の影響だったのか(第95回参照)。がはは。鈴鹿なら、演技の都合で、方言を習うもんな。にしても、鈴鹿&太巻の関西弁は、ちょっと変やけど笑。

春子「太巻さんは、ご存知なんですか?」

鈴鹿「いいの、彼は。私とおんなじで、限界感じてるはずだから。ははは。夫としてはいいけれど…仕事のパートナーとしては、とっくに切れてるの。もうムリ」

甲斐は鈴鹿が、太巻と結婚していると聞いて、その事実を知って超驚愕してる。甲斐はアイドル・芸能・テレビ好きで、原宿で商売しているけど、芸能の裏事情には暗いご様子www。逆に梅頭は特にアイドル好きではないようだけど、芸能の裏事情には詳しいご様子www。

第122回の梅頭のセリフ→梅頭「っていうか、今も付き合ってるはずだけど?二人(太巻と鈴鹿)で一緒に住んでるはずだけど…えっ?別れちゃったの?」



久し振りの、しかも東京での屋外ロケだけど、残念ながら雨ですね。先の純喫茶「アイドル」の雨も、これに合わせたのかにゃ?3.11前の天気に合わせている…って事はない感じですにゃ。
ちなみにロケ地は、東京の人が見れば一発で分かるけど「表参道」です。NHKの本店?から近いです。しかし、ここの歩道の通行規制とかは大変そう。よくやったねぇ。

春子はかつて、ここの横断歩道に立って、スカウトマンに声を掛けられるのを、朝から晩まで待っていたとのこと。なるほど。原宿にあるという設定の純喫茶「アイドル」を若春子がバイト先にしたのは、原宿が近いからか笑。

そして春子は、ここ3年の怒濤の変化、色んな出会いと、和解(寛解)について“座敷わらし”アキに感謝する。

春子「ふふふ。ありがとね、アキ。…ずーっと後悔してた」

ふふふ。春子も因業ですなぁ!

あ、それと春子は正宗とヨリを戻す事にした。だったらそもそも別れなきゃよかったのにね。がはは。とにかく、色んな春子を巡る因業が、次々に解けていくのである。

となると、太巻と同じで、因業のない春子はただの好々爺…いや「好々婆」(笑)である。しかし、春子にはまだまだ「毒を吐いて」もらわいなとね。春子の毒はまだ完全には消えないのだ笑。



さて、その限界を感じている太巻のゲネプロ。アキとフィーチャリング(かな?)・GMTは「潮騒のメモリー」を歌うが、基本的な振付は、なななんと!「お座敷列車」で、アキとユイのユニット「潮騒のメモリーズ」が披露した「潮騒のメモリー」の振付と同じではないかっ!

待てよ!待てよ!待てよ!待てよ!待てよ!待てよ!待てよ!待てよ!待てよ!待てよ!

大事な事なので10回言いました。太巻は「振り先(ふりせん)」だったハズ(第75回参照)。なのにアキとユイの素人ユニット「潮騒のメモリーズ」の振り をそのまま利用するとは…いかに先行してネット上の動画で、この振りが浸透していたとはいえ、太巻…やはり「限界を感じている」んやな。がはは。



「潮騒のメモリー」に曲に乗せて、劇場の外、つまり無頼鮨の外のガード下では、久し振りの登場のヒビキ一郎と、その大きいお友達が“ヲタ芸”の練習の真っ最中。がはは。種市が現れて、静かにして欲しいというが、夢中になっているヒビキ達は気付かない。

あまりに激しい「ロマンス」…じゃないな…あまりに激しい動きにヒビキは肩を痛める。近くで見ていた安部ちゃんが忠告する。

安部「歳なんだから、いづまでも無理してアイドル追っかけなくても」

ヒビキ「歳とか関係ねぇし。アイドルが存在する限り追いかけるのが、男でしょ!」

と何とも言えない名言を吐く。がはは。しかし、このヒビキが、遠く、北三陸まで、地元アイドルであったユイを追いかけた事が、この物語のドライブの一つとなった事も忘れてはいけない笑。



無頼鮨。仕込み中の店内。梅頭は明日のアキのコンサートに備えて、気を利かせて、種市に、明日は休んでいいと言う。しかし、小っちゃい方の河島が現れて、明日のイベントに備えて、にぎり寿司30人前を注文する。種市の手が必要となった。苦笑する梅さん。

先のヒビキは、ただのアイドルの追っかけに見えるが、ユイとアキを発掘した恩人だ。「人の人の関係」では、誰もが誰かを必要としているのだ。種市は今は、梅頭に必要とされた。なんか、こーいうのって幸せな事だよね。

しかし、アキと種市の乖離は、実は少しづつ進んでいるのである。不幸だよねwww。



北三陸の喫茶・リアス。東北では、その「人の人の関係」がもっともっと濃密だ。いつものメンバー達が集まって、アキのコンサートに向けて上京するユイに対して色々とお節介を言う。

磯野「気ぃつけろよ!東京はキャッツが多いって言うからよ」
ユイ「キャッツ?」
大吉「キャッツセールスだべ?」
磯野「劇団四季じゃねえぞ!」

超ベタやなぁ。ワロタ。がはは。



天野家では、本日の最初の方では元気とされた、夏ばっぱが伏せっている。組合長が「養命酒」にソックリな「滋命酒」を持って来た。すわ!「養命酒ステマ」かっ!がはは。

にしてもこの夏ばっぱの具合の悪さは何を象徴していたのか?



再び喫茶・リアス。

栗原ちゃん「地震、多いですもんねぇ、最近」
今野「んだんだ。一昨日なんか、えらい揺れだ。おらどこのマネキン、バタバタ倒れたもんなぁ」
菅原「おらが作ったジオラマは無事でしたよ」

チラリとセリフで3.11の予兆が示された。
観光協会のジオラマは「この時」は大丈夫だったが…。これも伏線である。

東京に発つユイに、ヒロシは西新宿のカレー屋のサービス券9枚を渡す(第12回参照)。しかし、ユイは、ネットで調べて、その店は既に閉店したという。ネットの時代ですね。
功と、よしえも見送りに来る。当然、皆も一緒に一斉に見送りとなる。

ユイ「何かイヤな感じ。みんな集まっちゃって…」

勉さんが全てをわかっている様にシンミリと「元気でな。ゆいちゃん」と言う。

ユイ「やめてよ。帰ってくるんだから。水曜日にはバイト入れてるし」

春子ナレ「ユイちゃんが、本当に帰ってくるつもりだったのか、それとも東京で暮らす覚悟だったのか、それは、誰にもわかりません」

と言うが、誰がどー見てもユイは、そのまま東京に残留するつもりなのは間違いない。ミズタクのと駆け落ち…いや東京への脱出作戦をはじめ、いろいろと見てきた街の人、そして視聴者なら、そう思うハズ。がはは。

そして…あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!

大事な事なので10回、吠えました。このナレから春子ナレになっているじゃん!そして、これ以降、春子ナレとなるのである。

このシーンから、なんとも言えない曲調の曲が流れる。ライ・クーダーのような…いや、ピンク・フロイドの「TIME」のような、うねるような、静かなBGMが流れる。

ずぶん的には、大友さんのあまちゃんBGMの中で一番、好きな曲かもしれない。実は、今日は全編、こんな曲調の曲がメインで流れているのである。

これはもう、もちろん3.11への、カウントダウン(という言い方はどうかと思うが…)となっているのである。ちょっと不安な感じの長い曲。一種の“静かな煽り”である。



上野の劇場。安部ちゃんが、太巻、小っちゃい方の河島、水口に、まめぶ汁を振る舞う。

太巻「美味いっ!」
安部「あらら〜!もうこの人は、まめぶの虜だあ〜」

そう。太巻は、もうアキの虜なわけだ。はたまたフード理論とやらによれば、食べ物を美味しそうに食べる人は善人だそうだ。太巻はもう善人なわけだね笑。

そして、水口が太巻に妙な事を言い出す。

水口「今夜、天野の親友が上京します。(略)よかったら、会ってみて頂けますか?」
太巻「わかった。紹介して」

普通に考えると、水口にとってユイは少ない手持ちの駒の一つ。ユイを囲い込みたいハズ。スリーJプロダクション('jjj')/の経営だって、アキのみでは安泰ではないハズだ(鈴鹿というビッグネームが所属すれば別だが…)。

てか、現状としては、映画「潮騒のメモリー 〜母娘(おやこ)の島〜」のギャラも未だ決めてないしねぇ笑(第130回参照)。

水口はユイをスリーJプロダクション('jjj')/には入れないのだろうか?…などとゲスな事を考えてはいないぞ!あまちゃんの世界では、そんなゲスなヤツはないのだ。…あ、第92回で、春子がアキに東京の芸能人のゲスいネタを要求していたかぁ…笑。
てか、第111回で、春子は昔、自分に、鈴鹿の影武者に荷担した、太巻以外のヤツらの名刺を利用して、連絡をとって、ゲスな方法で、アキに仕事を取ってきた事もあったよなぁ。まぁ、この場合は、春子も関係者も両方ともゲスいが…笑。

まぁ、それとはともかく、本当は水口はユイの最初の気持ちを優先したのだと思う。水口の最初の約束は「ユイを太巻に会わせる」事だったもんね。水口がハートフルにいた時の約束だけど、水口はそれを律儀に守ろうとしたのだろう。(第56回・第109回参照)

春子社長はユイを欲しがるだろうし、ユイと一緒にやりたがっているアキもそれを望むだろう。ユイも…いや、ユイなら、より大手を求めてハートフルに行くかもしれんぞ。がはは。「アキちゃんと一緒じゃ、お互いが成長でない」なーんて言ったりして!笑。

そして、もしユイがハートフルに行って、まめりんがまだハートフルに所属していたとしたら…をを!ゾクゾクするような、ゲスい…いや、おもしろいお話しが生まれそうだな。あまちゃん「スピンアウト」の一つになりそうじゃん。がはは。



奈落。休憩中のアキ達は、安部ちゃんの、まめぶを食べている。にしても安部ちゃんは、まごころ第2女子寮に続いて、すっかりハートフルにも入り込んだなぁ笑。

アキのミサンガは切れそうで切れない。



今回は水口の車や、夜行バスではなく、北鉄で東京に向かうユイ。ずーっと流れるゆったりした音楽が、ほんの少しの不安感を醸し出している。