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第2週「おら、東京さ帰りたくねぇ」第7回〜第12回 演出:井上剛

あまちゃん(再放送)第7回 2015H27/4/13(月)

かすりはんてんの海女さんの衣装の時、アキ以外のメンバーは生足ではなくてストッキングを履いている。寒さ対策か?まぁその方が見た目はいいけど笑。

アキが昼間の海女修行で疲れ切って帰宅して、深夜1時(時計がポ〜ンと1回、鳴る)。←と書いたけど、第30回で、朝の場面でも1回、鳴っているので、多分○○時半(○○時30分)の合図かもしれん。昔の柱時計では○○時半にポ〜ンと1回、鳴る物があったからなぁ。

アキは自宅で飯を食いながら寝てしまう。その時、夏ばっぱは(湯飲みを持っているけど深い時間から言って)酒を一杯、呑みながら、わざわざ画面の左手「下 手(しもて)」に居る。そして向かって右手の上手(かみて)にいる春子は「離婚するんです」と重要な伏線を吐露する。大事な事を言ったり、したりする人は 上手に配置なわけだ。うぉう!定石な演出に萌え〜。

そして夏ばっぱは歩いて画面の上手に移動。相対して春子は下手に。今度は夏ばっぱの番。夏ばっぱは春子にスナックでバイトしろと言う。そう、これは上手側から下手側への強制命令なのだ笑。うぉう!定石な演出に萌え〜。

そして夏ばっぱのナレで「(春子は)めんどくさい娘です」。うむ!まさに「めんどくさいユイちゃんお帰り!」である笑。そう、春子とユイはあまちゃんの重要な構成要素である「対立構造=対関係」の位置にあるのだ。いいなぁ!風邪引いてないのにゾクゾクしてくる!

そして喫茶「リアス」。大吉は観光協会の菅原を「ハゲ!ハゲ!」と罵る。当時はNHKにしては激しいセリフだなぁ…と思ったけど、さすがはクドカン。やがて激しいセリフもそれでいいのだ…と思うようになるから不思議。NHKへの抗議も少なかった…と思う笑。
そして大吉っつぁんのトレードマーク「ウーロン茶ロック」が炸裂する笑。まるで「ミネラルウォーターの水道水割り」「チャーハンライス」だ笑。そしてウーロン茶で酔えるという大吉っつぁんの得意技…いや特異体質も炸裂する笑。

そして春子の田舎論。まーこれはどーでもいい笑。

続いて「ゴースト・バスターズ」のカラオケ。このカラオケ動画もあまちゃん専用に作ったものらしい。このキャッチーな曲は後で幾度も登場する。そして資料映像から当時のヒット曲のいつもの紹介。こーいう細かいオカズが(・∀・)イイ!

また勉さんに対する扱いがひどくね?…と感じたのもこの辺り。しかしこれも激しいセリフと同じで後々、それでいいのだ…と思うようになるから不思議。

もちろん美寿々さんのウェットスーツのスタイルの良さに萌え〜っ!

最後は正宗登場。正宗の乗るヒュンダイ製のタクシーが一悶着を起こしたのは記憶に新しい笑。しかしクラウンだったらクラウンでもっと問題だったのでは笑?とは言うものの大晦日の紅白では、正宗のタクシーは東京でよく見る感じの塗装のクラウンのタクシーになっていてた笑。

本日のポイント→リアルで地震速報が流れました。


あまちゃん(再放送)第8回 2015H27/4/14(火)

美寿々さんのセクシーショット(ウェットスーツで寝そべる姿を下から舐めるという暴挙!www)から始まり朝からテンションマックス。アッと言う間の15分がハジマタ!

美寿々さんのセクシーショットに続いて、古びたモノクロの昔の海女さん達の“オッパイ放り出した”写真登場。あまちゃんは毎回「これ、NHKでやって大丈 夫なのかよ」と視聴者が逆に心配するネ申ドラマである笑。実際、乳首は巧くごまかしたていたものの、乳房はハッキリとわかる写真だったし、もし本物だとし たら、古いとはいえ放送の許可とか、いろいろと大変だったハズ。こーいう小道具が(・∀・)イイ!

こーいった冒険ができる背景には、一言で言えば視聴者も色んな意味で成長し変わったのだろう。以前なら憤慨した人も「シャレがわかる」様になった。少なくともあまちゃんファンはシャレがわかった。NHKへの抗議も少なかった…と思う笑。
こーいう風に視聴者の成長に合わせて冒険するのはいい事。自主規制だらけの他の番組や、つまらなくなってしまった民法とは大違いだ。以前の民法ならオッパイくらい普通だったのに…。

あと、この頃には既に大きな話題になっていたであろう「あまちゃん」を結局、最後までパクらなかった民法や芸人たちって不甲斐ないよね。昔のとんねるずなら「みなさんのおかげです」の中ですぐにパクっただろう。もうそんなチカラも予算も無いのか。
自分の知る限りでは、内村光良(ウッチャン)さんがNHKの番組の中でパロったのみ。民法ではものまね番組で少し扱われた程度。あとナインティナインの岡村隆史さん達が「旅猿」で久慈に旅行した低予算番組があったくらいかぁ。

あと漁協のシーンで、これが初めてだと思うけど、宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」の大友良英さんアレンジによるインスト曲が流れる。この曲は後にも要所要所で効果的に使われる。やっぱ宮沢賢治なので岩手繋がりだな。



そしてアキの父親・黒川正宗(尾美としのり)キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!。てか「イボリー」じゃん爆!「イボリー」じゃん爆!「イボ リー」じゃん爆!大事なコトなので3回言いました笑。でも、あまちゃんでのイボリーは「池袋ウエストゲートパーク」での古田新太さんみたいに「イシシ シ」って下品に笑わなかったぞ。イシシシ。

言うまでもなくイボリーとは、クドカン脚本のドラマ「マンハッタンラブストーリー」に登場する尾美としのりさん演じるタクシー運転手である。そして「マン ハッタンラブストーリー」には同じタクシー運転手役として小泉今日子(赤羽ちゃん)が出ている。クドカン得意のセルフパロディである。こーいうのってくす ぐられるなぁ!ちなみにイボリーは赤羽ちゃんに思いを寄せる役だった。あ、「池袋ウエストゲートパーク」も脚本はクドカン。

アキを捜して浜に現れるイボリー…いや正宗。もちろん「下手(しもて)」から登場。夏ばっぱは「上手(かみて)」にて待機。お約束だし、力関係を象徴している。
海女クラブのメンバーが「あれは誰だ?」夏ばっぱ「どうやら客ではないようだな」挙げ句にアキに「パパ…」と登場人物に全て語らせる笑。まさに画面を見てなくても伝わる朝ドラのルールを遵守しとる笑。またそのためのモブであり、モブの巧い利用法だ笑。

さて、この時のイボリー…いや正宗は結構な激昂を見せる。大きな声でアキを威嚇する。ここでやっとドラマに「葛藤」を呼び込む厳しい父親の投入か!?一波 乱あるか?この父と娘の葛藤ドラマで一週間引っ張るのか?やはりクドカンも定石を守るのか?と思ったものの、正宗は夏ばっぱと対峙してアッと言う間に失速 して借りてきた「かつ枝(猫)」状態にwww。

普通なら厳しい父親を投入して父娘の「葛藤」をたっぷり描くし、それが定石。しかし前述したようにクドカンはあっさり「葛藤」を捨てる。それでもこのドラマはクソおもろい!もうつまらない、しんどい、暗い「葛藤」なんて要らないのでは?と思わせる。
同時に、あまちゃんの世界では今後「葛藤」を巻き起こす悪役やいぢわるなライバルが出て来ないんだな…とわかる。そうあまちゃんは「落語」の手法であり、嫌いな人の出てこない「ビューティフル・ドリーマー(押井守監督)」の世界なのだ。

正宗はアキに言う「なぜメールを返さない」。「メールを返す」という日常語をドラマのセリフとして聞くと「なんか新鮮(by観光協会の菅原)」笑。
正宗がアキに「高二の夏は重要なんだぞ」と、どこか予備校みたいなセリフを吐くが、これが後の「神業ゼミナール」に繋がるのである笑。
また外の世界から漁協に戻った組合長は、外の世界用のハンチング帽から、いつもベースボールキャップ(作業帽)にわざわざ着替える。細かい描写www。


あまちゃん(再放送)第9回 2015H27/4/15(水)

盛り沢山の内容が凄い勢いで展開するのに、わかりやすい描写。アッと言う間の15分。すぐに終わってしまうよ〜。ただ高齢者にとっては展開が早すぎるかも…笑。

ヒロシ(ストーブさん)本格登場キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!。明らかに今後のアキとのレンアイ絡みを予感させるアキとの軽い絡み。残念なイケメンを描かせたら天下一のクドカン。今後のヒロシの展開が楽しみ。

今回は天野家と漁協での“どす黒い噂話”とスナック「梨明日」での話しが同時進行する。

天野家では離婚届の書き方について視聴者にもトリビアな知識を披露。天野家では春子と正宗の夫婦生活と、春子が離婚したい気持ちの経緯が明かされるが動機としては弱い。やはりDVみたいな葛藤を嫌うクドカン!グッドジョブ!
漁協では大吉と安部ちゃんが夫婦だった事、可愛くない方の人間のかつ枝と組合長が夫婦だった時、美寿々の駆け落ち話しなどが明かされる。

どの家庭にも問題があり、問題があってもそれはそれでいい、「いろいろあるよね(byアキ)」と言い切って描いたり、「(駆け落ちした)美寿々さん、カッ ケー(byアキ)」の駆け落ち肯定とか…「日本の伝統的な家庭制度の崩壊を狙ったNHKによるステマだ。GHQの陰謀だ」と言えない事もないけど、まぁ どーでもいいや笑。「離婚率の高さとワカメの収穫高で有名(by夏ばっぱ)」とか「くっついたり別れたりは田舎の若者の特権((by大吉)」らしいもんね 笑。

あと若い時の春子と正宗の出合も描かれる。これは東京編への伏線。正宗のイラっとするキャラの感じ、そして武道をやってて、でもなんか飄々としてるサマが 非常にいい。酔って掴みかかってきた大吉を簡単に組み伏せてしまう実力。これ、リアルな社会でやったら、いろいろ遺恨を残して大変だけど、クドカンはこー いう事もサラッと流す。暑苦しい闘争や葛藤は軽〜くスルー!いいなあ!
後の回で大吉が正宗を殴るが、それも簡単に和解。いいなぁ!重い問題を重く描いてどうするよ(大震災とか)。今で散々、やり尽くされてきたし、そんなのは他の作家にまかせとけ…って感じ笑。

そして勉さん。アキの居ない場所でアキの代わりに目撃者となる役割。お爺さん版・座敷わらしだ笑。後々わかるけど、もう一人、目撃者役がいる。吉田副駅長 だ。おじさん版・座敷わらしだ笑。もっと言うなら東京編では無頼鮨の梅さん、喫茶「アイドル」の甲斐さんらが目撃者となる。東京版・座敷わらしだ笑。

あー面白い。アッと言う間にオワタ。DVDは通して3回。総集編も見たのに、この再放送の録画を5回も6回も見てしまう。まったく飽きない。おもすろすぐる。

そして何よりDVDと違って画面に時報が出てるのが(・∀・)イイ!この時報が意外に効果的で「まだ5分しか過ぎてないのに濃い内容」とか「あと2分なのに濃い展開」とか、いろいろと楽しめる。DVD版にも時報を入れてほしいくらいだ笑。

あまちゃん(再放送)第10回 2015H27/4/16(木)

アキ「海女漁が行われているのは日本と韓国だけなんです」この一言で、でみんな盛り上がったなぁ。どーでもいいや笑。

春子「田舎が嫌で飛び出したヤツって東京、行ってもダメよねぇ〜。逆にさ、田舎が好な人っていうのは、東京に行ったら行ったで、案外、上手くやっていけるのよ、きっと。結局、場所じゃ無くて人なんじゃないか?って思う、最近。フフ」

教訓めいたセリフだけど、なんかこれは心に残った。春子はヒロシに向かってこのセリフを言っているが当然、自分にも、視聴者にも向けて言っている。まぁ半分はおためごかしにも聞こえるが、地方都市を盛り上げなきゃならん宿命を持つ朝ドラの宿命やな笑。

タクシーで浜に乗り付けた時の正宗とアキの会話。どーみても脚本は父親を軽視してる笑。てか全体に男軽視だwww。でもこれはいつものことだし、表面的な 事であって、本質は別に男軽視などではない。それにしても脚本では相当、ドライで辛口な父娘の会話なんだろうけど、演出でなんとなくエエ話しになっている 感じ爆。ドライな脚本とウェットな演出が(・∀・)イイ!。

またこの時、正宗の個人タクシーの後部ボンネット部が映って、ばっちり「Grandeur」のロゴが見えた。この辺りは色んな意味で揉めそうなので事前に ロゴをぼやかしておくべきやったなぁ〜笑。DVD版でも再放送晩でも映っているけども今は誰もあまり話題にしないのでオケ…ということで以上、この話題も どーでもいいや笑。

それよか前に書いたけど、年末の紅白に登場した時は、よくあるクラウンタクシーになっていた方が色んな意味で面白かった。



そしてカメラ小僧こと「ヒビキ」キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!新キャラ投入でワクワクする。この時、撮られて困惑するアキのなんとも言えない表情がおかしい。子供と女の境界にいる少女の表情か。
後の回で、アキをブス呼ばわりするネットの掲示板のカキコに対して、リアス店内でヒビキとアキがギャグにしか見えない言い争いをするが、その時のアキも表 情も最高。別の回ではまたまたリアス店内でヒビキとアキが吉田副駅長を交えて「河童がいるか?どうか?」ついて、これまたギャグにしか見えない言い争いを するが、その時のアキも表情も最高である。

春子のアキに対するセリフ「あんた、バカぁ?!」は、もちろん惣流・アスカ・ラングレーである。

夏ばっぱの「(ヒビキと)話してみたけど悪いヤツじゃなかったぞ」はすごく暖かいwww。色んな意味で救われた人が多いのでは笑?

警戒した春子が辺りを見張る中、浜で望遠レンズを構えるヒビキを見つけて「変態!変態!」と騒ぎ出す。その時、美寿々さんがウェットスーツのはだけた前を慌てて閉じるのが可愛い!
春子は「変態!変態!」と騒ぎながらヒロシのいる監視小屋に向かう。その時のヒロシの慌てようはお約束の面白さ。そしてまた春子は浜に戻るが、その間、約1分半。監視小屋は浜から100mは離れた超高台にある。春子の健脚恐るべしだ笑。


あまちゃん(再放送)第11回 2015H27/4/17(金)

浜でアキに潜水のレクチャー。

そして再びヒビキ一郎キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!。いつの間にか「変態」の座は脱出してる模様www。しかし、ヒビキ一郎(村杉蝉之介さ ん)が出る事で一気に“小劇場感ハンパない”状態になるなぁ!(出典:「小林感ハンパない」より)。この凄まじい小劇場感もあまちゃんの魅力の一つでっせ 笑。

またヒビキによるアキへの「おじさん(←アキはヒビキをそう呼んでいる)のツンデレ」には禿げしくワラタ。おっさんがツンデレかよっっっ!…深い!爆。

そしてユイ。ホームでヒビキに写真を撮らせるなど…一歩間違えば、てか間違えているし(笑)、後でユイ自身も認めているが、まぁなんちゅうか、非常に“痛 い”よねぇwww。しかも後でユイ自身も認めているように、ユイは自分で「痛い」と分かってても、今はそれをやっているのだ。まぁヒビキ一郎を利用してい るわけだ。恐い女である悪。ヒビキも後でユイを利用して活路を拓き『ヒビキ一郎のオレは認めねぇ』等でアイドル評論家の位置を確立するけどね笑。
クドカンは残念なイケメンの描き方も秀逸だけど、残念な美女の描き方もお得意だね。美女のユイとイケメンのヒロシは兄妹だし、兄妹、揃って残念だ!でも、その残念さこそが人間臭いくていいんだよねぇ。(・∀・)イイ!

さ てホームでのアキとユイの会話と、リアスの会話がカットバックされる。さすが時系列の魔術師・クドカンだ。カットパックもお手の物。演出もそれに答えるが 「木更津キャッツアイ」ほど強烈な描写ではない…でも自在に時間を移動させ、最後に「ユイちゃんと秋祭りに行くんだ」で、この時系列がストンと出会い腑に 落ちる。こーいうのって軽い危篤…じゃくて軽い快感だよねぇ。

ヒビキに食ってかかる、アキとヒビキのギャグシーンは、この後にも出て来る。それらのシーンの時のアキの表情は秀逸。

秋祭りの紹介。朝ドラの地方紹介のノルマ達成www。

梨明日での勉さんの一言。勉さんは春子にユイちゃんの事を「あの娘はいい娘だよ」と一言、言う。
それに答える春子の演技が惜しい。春子はいつ勉さんを見つけたのだ?常連だらか勉さんが梨明日にいるのは当然か?春子にとって勉さんは既に既知の存在に なっている。この初期の段階で、もっと春子と勉さんの関係を小泉さんは考えて、演技して欲しかったような気がするようなしないような…笑。

「秋祭りなのにアキは見られない」小さいギャグ、アザス!

ユイちゃんの「吉祥寺って住みたい街、No1なんでしょ?」。言うまでもなくクドカンは吉祥寺を拠点にしている。私も吉祥寺が拠点です笑。

ああ!今日も盛り沢山だ!最後は勉さんの坑道に向かうアキ。前に指摘した通り、あまちゃんは“潜るドラマ”である。アキは坑道に“潜って”大声で吐露す る。「東京さ帰りたくねぇ〜っ!ずっとここさ居てぇ〜っ!ここで婆ちゃんやママや皆と暮らして毎日、海さ潜りてぇ〜っ!」最高である。そして勉さんはいつ もの“目撃者”。最高である。何もかもがたまらない!て言うか第2週のテーマ「おら、東京さ帰りたくねぇ」を、そのままぶちまけるってのが素晴らしい笑。

ボイトレの成果が無いのか?能年さんの特質なのか?役者、役者した感じの張った声での叫びで無いのもいい感じ。トンネルで叫ぶシーンは後の東京編にも登場するお。

そして「ずっとここさ居てぇ〜っ!ここで婆ちゃんやママや皆と暮らして毎日、海さ潜りてぇ〜っ!」そう。これは“永遠の夏休み”“永遠のモラトリアム”の 事である。そう。これは押井守さんの傑作映画「ビューティフル・ドリーマー」に他ならない。永遠に繰り返させれる楽しい悪人のいない毎日。そう。北三陸は 「友引町」なのである。押井守さんに影響を受けている映像関係の人間は多いからねぇ。これは後述する予定。

またこの時にかかる大友さんの「希求」が素晴らしく(・∀・)イイ!切ない!

ああ!週末に、この盛り込みよう!明日が待ちきれないぜ!


あまちゃん(再放送)第12回 2015H27/4/18(土)

アバンなしで始まる。

手(かみて)の夏ばっぱが再び、下手(しもて)のアキに手で直接、ウニを食べさせる。1度目は孫として、今回はアキを“娘”として認知したイニシエーション。春子は夏ばっぱにウニをもらっていない。

ヒロシがアキに渡す西新宿のカレー屋の黄色いサービス券。どー見ても「C&C」って店の物を真似たプロップだ笑。C&Cはクドカンの本拠 地の吉祥寺ではお馴染みの店。あまちゃん本放送の時は駅ビルの再開発に伴い閉店してと思うが、今は復活している。当時はサービス券10枚でポークカレー1 皿無料だったが、今はトッピングが選べるようになっているのかな?いずれにしても細かいなぁ。(・∀・)イイ!
ちなみに吉祥寺でお馴染みラーメン店「さくらい」の50円引き券も黄色いぞ笑。

 このサービス券は後にも登場する。ヒロシとアキの細い絆の象徴。

天野家。東京に帰る事を決めたアキは、いきなし訛ってない笑。実に分かりやすい!

スナック梨明日では箸休め的なコント。おもすろす。

再び、天野家。夏ばっぱが帰宅。時間は深夜1時(時計がポ〜ンと1回、鳴る)。←と書いたけど、第30回で、朝の場面でも1回、鳴っているので、多分○○時半(○○時30分)の合図かもしれん。昔の柱時計では○○時半にポ〜ンと1回、鳴る物があったからなぁ。

春子は夏ばっぱに向かって「あん時もそうだったよねぇ。私は話したい事が あったのに(夏は)先に寝ちゃって。てかいつもそうだよねぇ。肝心な時は何も言わないで全部、私に決めさせる。ずるいよねぇ。ほっんとに親ってずるい!」 と吐露するが、下手(しもて)の春子は上手(かみて)の夏ばっぱには勝てないのだ。またこのセリフは数分後に意味を持つ事になるので注意。←ここテストに 出るぞ。

春子は夏ばっぱが本当に寝ている時は薄目を開けている事を明かす。言うまでもなく後の伏線。

そして北三陸駅のホーム。東京へ続く宮古行きの電車が発車してしまうのに、アキは未だ逡巡している。そんなアキに春子は「どうしたいの?アキは!?」と詰 問する。あはは。春子だって「肝心な時は何も言わないで全部、アキに決めさている」ではないか?似たもの親子であり、この脚本に特徴的な“寄せては返す波 のように繰り返される同じ構造”の表出である。たまらなく(・∀・)イイ!

車内と車外のアキと春子の位置は入れ替わり、最後の最後にはホームに立ってしまった春子が、アキを車内から引っ張り戻す。春子が25年前に夏にそうして欲しかった事を、春子はアキにしたわけだ。一種の意趣返し。

大吉は一人で発車(射精)するのが虚しいのである笑。

そして来週に続くネタのチラ見せである春子のプチ反乱でオシマイ。来週も楽しみ!