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第19週「おらのハート、再点火」第109回〜第114回 演出:吉田照幸

あまちゃん(再放送)第109回 2015H27/8/10(月)

今週は吉田照幸ディレクターでがんす!

先週のアバン。

楽しげなタイトルバック。

アキナレ「会社にするのは意外と簡単でした。パパの貯金の一部を資本金にして、余ったお金で社長のイスを買いました。あと、ホームページを作りました。…以上です。」

あはは。立派な回転イスに座る春子の画が映るが、文字通り「社長のイス」=「社長という地位」を「(正宗のカネで)買った」わけか笑。

春子は黒川家をオフィスと呼んで、昼ご飯は手の込んだ物は作らない。出前が基本。作ってもラーメンまで…と宣言。オフィスを楽しんでますなぁ笑。んでラーメン食ってる。塩ラーメンか?味噌ラーメンか?第39回を参照してください。

会社化して、ホームページを作る。当たり前の事だ。

しかし!しかし!しかし!しかし!しかし!しかし!しかし!しかし!しかし!しかし!大事な事なので10回、言いました笑。

北三陸観光協会のホームページは、凄まじい効果を発揮して、北三陸にユイ・アキのブームを起こした。まさにホームページ…いやネットの、現実世界での効果を、ドラマでも再現している。

しかし!スリーJプロダクション('jjj')/のホームページは今後、ドラマにまったく登場しなし、特に機能しないのだ。少なくとも劇中ではそうだった。

北三陸の時はネットスキルのあるヒロシの力もあった。またヒビキの言う北三陸という辺鄙性が、逆にユイ・アキの価値を水増しした…というのがあったとしても、北三陸ではネット発のユイ・アキの大ブームが起きた。

対して東京。春子や水口は、それも超大事なんだけど、泥臭い、どぶ板営業に奔走する。そんなシーンが今日の最後と明日の冒頭にも出て来る。

まぁこれは何度も書いているけど、後半の東京編では意図的にネットの力を無視しているである。前半の北三陸編では、ネットの力を素直に賞賛し、その効果を描き、テレビの方が逆に現象を後追いしていた。

とは言うものの、あまちゃんは言うまでもなくテレビドラマだ。クドカン先生が、NHKというスポンサーに奉仕するのは当然だ。東京編では、東京なのにも関 わらず、ネット的な物は排除され、テレビメディアこそが芸能界であり、最終的にテレビに出る事が成功の証として描かれる。

その最たるものが、第157回あまちゃん…そう2013年の「紅白歌合戦」だ。

もちろんあまちゃんはテレビドラマなのだらか、この流れは当然。しかし現実のアイドル界はネットというツールを活用している。つまり、何が言いたいか…と 言うと、あまちゃんはテレビへのエールでもある…と言う事だ。あまちゃんは非常にテレビ的だ。テレビの朝ドラというフォーマットも充分に活用していた。

何よりテレビから遠ざかっていたネット民が、久し振りに、テレビにかじり付いて夢中になって明日が楽しみでしょうがなかったではないか。ネット民と親和性が異常に高かったのも、あまちゃんの特徴。

テレビドラマに夢中になるなんて、何年ぶりだろうか?同時期のテレビドラマ「半沢直樹」と共に「後で思えばアレがテレビドラマ、最後の輝きだった なぁ…」ってな事にならないと良いと思うものの、個人的には、もう「あまちゃん」のようなは凄まじい超傑作ドラマはテレビからは生まれないような気がす る。

東京編は激しく面白いものの、なんとなく「古臭い」業界ドラマにも見えてしまうのは、この意図的に排除されたネットのせいだ。

対して北三陸編では、ホームページ動画とか、携帯電話とか、夏ばっぱのWi-Fi(笑)とか、ネット的世界が満載だった。もし「あまちゃん2」が生まれるなら、ネット世界を内包するドラマであって欲しいなぁ!



北三陸のいつものメンバーから電話。

なんと吉田が栗原ちゃんと結婚すると言う。吉田にそんな恋愛フラグ立っていたか?がはは。

菅原の「くっついたり離れたりを繰り返す。それが地方都市の青年の特権さ〜」は説得力あったなぁ!笑。

栗原ちゃん「甘いマスクの男性って、頭の中も甘いのよ。つまり、話が面白くない。その上、無口。つまんないテレビを、音声消して見てるようなもんなのよ〜」

吉田「その点、吉田の話は滑らんなぁ!あははは!」

菅原「え〜、というわけで、足立ヒロシ君はいま、失恋レストランの片隅で、涙の味のチャーハンば食べているのさ」

これがヒロシ本人の前での会話である。まぁ相変わらず、こいづらは、がさつで「デリカシー」が無いねぇ笑。さて「吉田の話は滑らんなぁ」の元ネタは「人志 松本のすべらない話」。「失恋レストラン」は、そのものズバリ「失恋レストラン」(1976年)という清水健太郎さんの歌ですね。

んで、大吉は、アキに結婚お祝いビデオメッセージを送って欲しいという。春子は会社を通してくれという。大吉は…、

大吉「フンっ!変わっちまったなぁ春子。ギスギスしやがってよ!」

菅原「正確にはギスギスした女が、一時だけ優しくなって、またギスギスに戻ったんだけどな」

ヒロシが今、リアスで超ギスギスしてるのに、こっちは気にしてないで、春子=東京を「ギスギスしてる」と批判する田舎者ぶりが面白い。相変わらず、こいづらは、がさつで「デリカシー」が無いねぇ笑。

ヒロシは店内の勉さんから小さな琥珀を300円で買って、お祝いだと栗原ちゃんに渡す。そして去って行く。BGMは言うまでもなく「ガラスの部屋」(1970年。ペピーノ・ガリアルディさん)である。

にしても、その琥珀を吉田が「捨てちゃえよ」と言うのだが、その時の吉田の目つきがなんとも恐い!荒川良々さんは映画「鍵泥棒のメソッド」(2012年)で、ヤクザ役をやっているが、意外にもかなり恐かったですよ。勉さんの演じたヤクザほどではないけど…笑。



アキのビデオメッセージの収録。春子が撮っている。
春子は、アキのバイトを「営業」、正宗のタクシーの仕事を「外回り」と呼ばせる。ワラタ。



純喫茶「アイドル」で春子による現場マネージャーの採用面接。

アイドルとテレビが大好きな甲斐さんが見てる店内のテレビでスポットCMが流れる。GMTのスポットで「地元に帰ろう」が流れるが、相変わらずロボットみ たいな声である。そしてアキの位置に、ベロニカがキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!である!まさに「否めない」のである。何が「否めない」のか わからんが、まさにベロニカは「否めない」のである。がはは。

ちなみにこのスポットCMのナレはなんと!足立よしえ…である事は後で明かされる。

甲斐さんは「ベロニカ、熱いよねえ。山梨とブラジルのハーフなんだってさ。地元の概念を変えたよねぇ」

と言う。あはは。甲斐さんの言う通り、山梨とブラジルのハーフって…GMTのコンセプトである地元化(ローカリゼーション)じゃなくて、その真逆の全世界化(グローバリゼーション)じゃねーか!あはは。



純喫茶「アイドル」の店内では、竹田恒靖さんみたいな人と春子が面接。相手が帰った後に春子は「どいつもこいつも覇気がない」と言い、履歴書、数枚を見るが、そもそもこんな名も無いプロダクションに面接者が数人でもあったのが驚異だ!がはは。

なんとなく水口も面接候補者になっていた。しかし水口に対して春子は…、

春子「確かに、ウチとアンタは同じ敵と戦ってる。でも今、手組んだら、こっちが引き抜いた事になっちゃうじゃん。あんな執念深くて、小っちゃくてさ、無駄に権力持ってる男、敵に回したら、この業界じゃやっていけない。簡単につぶされます」

…と、これまたなんちゅうか、コンサバ的な義理的な事を言う。てか古臭いよ!春子さん!太巻は以外に斬新で軽やかだぞ。対して春子は二昔前の業界人みたいだぞ笑。

水口は「電話一本、掛けていいっすか?男として筋通しますんで」

春子と視聴者は水口がハートフルに電話して退社するのだ思ったけど…水口はユイに電話した。

水口「(ユイに)ゴメン。君との約束果たせなかった」と熱く語る。

うん!これはグッと来たよね。意外にもここでユイに電話した事。時折、見せるミズタクの熱い部分。うん!これは確かに萌える。(・∀・)イイ!!さすがクドカン先生だ!

これにはギスギスした氷のような冷たい泣かない女で元スケバンの春子もグッと来たようで、水口を合格にする。もちろん作劇的にもこーでなくてはつまらん!燃料は一杯に溜めて、後は着火させるだけやもんね!



テレビ局らしき所で、泥臭い、どぶ板営業をする水口とアキ。なんと、ハートフルの小っちゃい方の河島と小野寺ちゃんと出くわしそうになって、思わず隠れる。

「隠れることないじゃない」鈴鹿ひろ美キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

そう。もう一つの燃料である鈴鹿も、絶対に必要だ。だってもっともっと楽しくなるもん!

にしてもこの時の鈴鹿の演技は秀逸ですなぁ。ほぼ無断で辞めたアキを叱責もせず、アキも「相変わらずタメ口ねぇ」(by鈴鹿)である。二人の関係性に変化なし。てかむしろ鈴鹿はアキの味方。さぁ!何かが起こる!ザワザワ…である。

鈴鹿「(アキに)いつか一緒に、お芝居しましょうね」

そう、これは第78回にも出てきたのと同じセリフである。ああ!痺れるぜ!あまちゃん!最高!



おまけ。水口の履歴書↓

水口琢磨

昭和51年9月23日生(33歳)
〒110-4005 東京都台東区上野表町3丁目2-19-202
携帯 080-388-3275

学歴
平成04年3月 世田谷区立鈴が峯中学校卒業
平成04年4月 東京都立桜山高等学校入学
平成07年3月 東京都立桜山高等学校卒業
平成07年4月 武蔵川美術大学造形学部デザイン科入学
平成13年3月 武蔵川美術大学造形学部デザイン科卒業

職歴
平成14年4月 株式会社オフィスハートフル マネージメント部入社
平成22年6月 株式会社オフィスハートフル マネージメント部退社

あっ!やはりそうだったか!水口はハートフルを辞めてから、面接に来たのだ!そうだったかぁ!背水の陣か!「ミズタク、熱いよねぇ」(by甲斐さん)だ!てか、こんなの静止画状態にして履歴書をジックリ見ないととわからんぞ!笑。

てか「株式会社ハートフル」ではなくて「株式会社オフィスハートフル」だったのね。なんでオフィスが入るのだろう笑。あ、そうか。「株式会社ハートフル」だと、実際にありそうな社名になってしまうからか。なるほど。

さあ!明日も楽しみ!


あまちゃん(再放送)第110回 2015H27/8/11(火)

テレビ局と思われる場所で売り込みをする水口とアキ。昨日、書いた「泥臭い、どぶ板営業」である。

水口は「セリフの無い役でもやりますから」と言うが、春子は「セリフのない役なんてやりません」ときたもんだ。強気だね。

スリーJプロダクション('jjj')/(黒川家)では正宗が本格中華鍋で本格チンジャオロースを作っている。正宗らしいね。

春子と正宗はアキがもしグラビアの仕事を受ける事になったらと気が気でない笑。みんな楽しそう!

楽しげなタイトルバック。

なぜか北三陸駅舎。メッシュも無くなり、以前の清楚なスタイルに戻ったユイが登場。久し振りの清楚ユイが「なんか新鮮」(by菅原)である。

袖ヶ浜海岸の海開きの先駆けイベントらしい。ヒビキ一郎が最前列に来ている。遠くまでマメやなぁ。さすがアイドル評論家である。

大吉の「黒い髪になって、黒い交友関係を断って、あの伝説の美少女が、帰ってきました〜っ!」にはワラタ。

北三陸ではユイのご乱行(らんぎょう)は有名だった。ユイはそれを隠さない方針にしたんやな。大吉に至っては、ユイの過去まで集客に使っている。まさに守銭奴!笑。
ユイは一時は春子のように「腫れ物扱い」になったけど、それを乗り越えた…と言う事やね。春子より強いじゃん笑。



純喫茶「アイドル」。ヒビキが自分が撮ったユイの写真をタブレットでアキに見せる。しかし、アキはヒビキには強気なので、つれない。

ヒビキ「なに、その態度…。干されて元気ないっていうから、励ましにきたのにさぁ」

アキ「干されてぇ?」と怒る。このようにアキが変顔になってまでヒビキに食ってかかるのは第10回、第44回でも見られたお馴染みの風景だ笑。

ヒビキ「事務所、干されて辞めたんだろ?」

と、カウンターに置いてあったヒビキのタブレットを甲斐さんが床に落とす。このタブレット。裏にヒビキが連載している『ヒビキ一郎のオレは認めねぇ』の似顔絵が貼ってある。

そして落としたのはフェイクのタブレットだ。よーく見ていると、ちゃんと画面が映ったタブレットと、落とす用のタブレットが用意されて上手く編集されてい る。落とす用はタブレットに似せたフェイクで、画面に写真を貼っているだけなので、ヒビキが指でスワイプしても画面は動かないのだ。

これはもちろん、すぶんが昨日、書いた事と連動してる。ヒビキは今やGMTのアー写も撮るし、今日の回の後に出てくるが、太巻にも認められている。そしてヒビキは言うまでもなくネット使いである。

そのネット使いのヒビキが象徴するタブレットを落としてぞんざいに扱う。つまり、ユイはネットの世界に近いが、アキ達は、昨日、ずぶんが書いたように、ネットとは距離をおくのである。てかネットは無視するのである。つまりテレビを一番に置いているのだ。

実際、アキナレでこう言っている。

アキナレ「水口さんが、テレビ局回りから帰ってきました。無表情ですが、収穫がなかった事は、一目瞭然です」

おかしいよね。ホントはもっとネットを活用すべきだ。ヒビキというある意味、味方もいるのに…。水口もヒビキのタブレットを床に叩き落とす。なぜか水口もネットを使う事を思い浮かべない。後で小っちゃい方りの河島に「目が節穴」扱いをさけるが、実際そうである笑。

さて前後して、最初に甲斐がヒビキのタブレットを床に落としたのは、アキの味方をしたのもあるが、甲斐自信が、自分は古参の「アイドルおたく」だと自負しているから、新進のアイドル評論家のヒビキが気に食わなかったのだろう。その証拠に…

甲斐「アイドル評論家のヒビキ一郎だろ?雑誌の連載読んでるよ」
ヒビキ「あっそう。ありがとう」
甲斐「面白いとは言ってないけどね」

と辛辣だ。がはは。

まぁとにかくヒビキ情報で「 『地元に帰ろう』10万枚突破記念・GMT祭り」をアキと水口は知る事に。



その「GMT祭り」に潜入するアキと水口。上野の劇場は大入りだ。GMTの歌もトークも仕上がっている。
愕然とするアキ。GMTの格差に驚いたのだ。

てか、ベロニカキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!である。小野寺ちゃんより若い13歳かよ!ベロニカ…演じているのは斎藤アリーナさん。この人もあまちゃんに爪痕を残した一人である事は「否めないよねぇ」笑。



イベント後の握手会。ヒビキに媚を売って、会場整理まで行う太巻。なかなか大したもんである…とずぶんは思う。にしても水口の挨拶をシカトする太巻にはワラタ。子供か!

まさに第107回で、小っちゃい方の河島の太巻評そのものである。

河島「少年の顔と、なんて言うか、商売人の顔と、使い分けてますよねえ。…天才…ですよね」

ワロス。

アキが来ている事に気付いたリーダーのしおりんは、アキに「お寿司屋さんで待ってて。後で行く」と言うが、GMTは反省会で行けないのだ。



奈落では太巻による、今日のGMTに対するダメ出しと反省会。

太巻「ダンスのキレが中途半端!歌もMCも、訛りも、アンコールの出のタイミングも何もかも中途半端!」と怒る。

水口の生温い指導とは大違いである。こっちの方が芸能界的には正しいのでは?笑。



無頼鮨でGMTを待っていたアキと水口だが、アキは「みんなさ(GMT)、合わす顔ねえ」と帰る。
無頼鮨の外で、奈落に寿司を出前した種市と遭遇。

種市はアキを思わぬ励ます。この時「♪南部ダイバー」の曲が掛かるのは秀逸だ。がはは。

種市「独りぼっちでつれぇのはわがる。でも、今逃げちゃダメだ」

の元ネタは言うまでもなくエヴァンゲリオンの碇シンジの口癖である「逃げちゃダメだ」である。
そしてアキはまさに「おらのハート、再点火」状態にのである。
さあ!明日はどーなる!?


あまちゃん(再放送)111回 2015H27/8/12(水)

本日は何か可愛らしい回。特におっさん、おばさんはニヤニヤしますぜ。

昨日のアバン。ミサンガ一本切れだ夜、アキを励ます「地元の先輩」種市。

上野の劇場前のお馴染みの道路(のセット)。頭上にはアキのドキドキを表すように脈動し点滅するネオンサイン。そしてアキの背後だけ焼き鳥屋「やきとり・鳥辰」の赤い提灯。まさにアキの心のように赤く燃えようとしてますなぁ。

そして上手(かみて)には種市。こりゃ何か進展がありますぜ!

アキナレ「一度はすっかり冷めだ、恋の病が…(略)…GMTをクビになった今、おらを縛るものは国の法律以外に何もねぇ。恋愛御法度解禁!鎖国は終わった。開国ぜよ!夜明けが来たぜよ!」

と、この時に掛かるBGMが、金管楽器のソロ吹奏で「天空の城ラピュタ」でパズーが朝、屋根の上で吹く曲みたいですた。

にしてもこのアキナレにはワロした。アキの恋の病は治るのではなく、冷めただけだったのね。休火山だったのね笑。
てか、そろそろ朝ドラの流れとしては恋愛ネタを投入しないとね!

しかしアキが「夜明けが来たぜよ!」と見上げた空は半月が出てる。まだ夜やん…(´・ω・`)。しかも満月でさえないので狼に変身もできないぞなもし笑。

とは言うものの、柱に貼られた「アメ女」のポスターからは、まめりんがフェードアウトしてます笑。そう!もう邪魔者はいないのだ。国の法律以外、アキを邪魔をする者はいないのだ!行け!アキ!行くのだ!

アキは意を決して種市先輩に…、

アキ「お、おらと…つつ」

…言おうとした瞬間!

楽しげなタイトルバック。

ワロした。民放で流行ってるぶった切り編集やん。

楽しげなタイトルバックが明けて…アキ「つ、付き合ってけろ!」

種市「天野…。わがった。よし。つきあうべ」

と種市がアキの肩に手を伸ばすと、それを払いのけて

アキ「やんだ!」

と身をすくめる。なんか可愛い!がはは。作劇上、ここでは一旦、溜めましたね。そう簡単に事が進むとつまらんし、恋に障害はつきものだし、朝ドラだし…笑。
種市は自分の気持ちをアキに伝えて、ユイとは今ではナンでもないという。ユイはやはり「東京に彼氏が欲しかっただけ」なのだ。それにユイはアキに負けたくなかったしね。

種市がアキの事を好きになったのは…、

種市曰く「ずぶんが、海の底さいた時だ」

とのこと。アキは北三陸高校時代の事だと思った感じだけど、これは無頼鮨でアキが種市を叱咤した時じゃね?
ちょっと種市の心変わり原因としては弱い気がするが、クドカン先生に甘〜いレンアイ噺は…期待してはいけまへんからねぇw。

さて、アキは先に一旦は種市を拒否したものの、再び種市とねんごろ(死語)になろうとした…瞬間…、

小野寺ちゃんが声を掛ける「アキちゃん…?」

ハッとして先輩から離れて逃げるアキ。てか小野寺ちゃんリアルに痩せてねぇか?大丈夫か?後の無頼鮨の打ち上げにも居なかったし…。

にしてもアキ。“座敷わらし”である事を忘れて暴走気味だね。まずは恋の暴走。そして春子が邪魔さなければアイドルになれたのに!とGMTに嫉妬の暴走。

てかアキは座敷わらしのくせに、ニンゲン界に染まって、おかしくなっているのでは笑?人魚が人間に恋したように…。なんせアキは友達、少ないマーメイド(by潮騒のメモリー)なんだからねぇ。

まぁここはたまにはニンゲンの真似をしたっぽい、自己チューなアキをしばらく観察してみましょう…の巻だ。



無頼鮨ではGMTの打ち上げ。ハートフルを辞めた水口が同席したが、小っちゃい方の河島はどうした?笑。
それはともかく水口はアキがこの席を欠席した事について…、

水口「いつもの明るさで誤魔化したくなかったんだよ。『お疲れ〜、よがったよ〜』って、笑顔で迎えたら、せっかく感じた悔しさも流れちゃうだろ。ちゃんと落ち込むことも必要なんだよ」

…と良い事を言ったように見えるが、これ、第89回の太巻のセリフ「ちゃんと落ち込め!若さに誤魔化されるんじゃないぞ」のパクりじゃん笑。まだまだだな水口。

また水口はGMTに「見捨てて、すまなかった。…そして、立派になったな。おめでとう!」と言う。かつて「見捨てない」と啖呵を切ったのに、水口の言動は確かにフラフラしているよなぁ。まぁそーいう朝令暮改なのが現実の人間だし、特に水口らしいよねwww。

にしてもお金がなくてベロニカに心配される水口にはワラタ。てか改めて再放送でベロニカ(斎藤アリーナさん)を見て、ゲッ!本放送の時はまだ子供だったじゃん!って思った。

しかもベロニカは「ミズグチ、2000円でいいよ」と言う。無頼鮨の相場から言えば安い値段だろう。遙かに年下のGMTのメンバー達は5000円通しだもんねぇ。
ちなみにアキは初めて無頼鮨に来た時、夏ばっぱに吹き込まれた事もあって「回ってない寿司は数人で2000円もあればじゅうぶん」と思っていた笑。日本人より山梨とブラジルのハーフの方が都内の寿司屋事情に詳しいのか!笑。
また小野寺ちゃんでさえ、かつて無頼鮨で「2000円しか持ってない」と心配していたのに、これまた脳天気なアキとは大違いである笑。

気を遣ってもらった水口はベロニカに「ソーリー」と言うが、劇中当時の総理は野田佳彦氏だったような…。これは何かのメタファーかっ!…なんつて。



黒川家。春子は(かつての)自宅でもビジネススーツで社長業っぼくしている。ワロタ。
春子はアキがふて腐れているので慰めるが、アキはウチを飛び出す。そして近所のトンネルに向かって、かつてのユイのように…

アキ「おらもアイドルになりでぇどーーーっ!」と叫ぶ。

をいをい!オマイはアイドルではなくて座敷わらしですよ笑。

ちなみに、このトンネルは港区にある「愛宕山トンネル」とのこと。世田谷からはだいぶ遠いね笑。
ちなみに、ずぶん、この愛宕山(あたごやま)には登った事があるでがんす。標高25.7mで都内23区最高峰だ。てか周りのマンションの方が高いけどね笑。山頂には愛宕神社とともに実はNHK放送博物館があるのだよ。その繋がりで、このトンネルを使ったのにゃ?

さすが、あまちゃんは“潜る物語”である。アキは愛宕山のトンネルを目指した。ずふんの様に、バカと煙みたいに、上に上にと上らないのである笑。



春子は黒川家で私物の探し物。離婚したと言うのに、北三陸での離婚時に、春子は私物の整理をしに世田谷まで来なかったのね。オキッパだったのね。そして正宗は、当然だけど、春子の私物を捨ててなかったのね。

春子はかつて“影武者”をやらせたヤツらの名刺を取っていたおいたのだ。どうやらこれを文字通り「切り札」として使うらしい。ガタガタ(((;゜Д゜))ブルブル。
てか、前も書いたけど、逆にこれを今まで使わなかった春子って…意外に純情だよねぇ。と言う事は今は純情ではないんやな笑。まぁその通りで、純情とはほど遠い、見たまんまだが笑。



ミレニアムレコードの、制作本部長さん役は八十田勇一さん。NHKの「サラリーマンNEO」繋がりですね。
春子の強引な営業り成果で、いろんなテレビ番組の台本が集まる。
↓こんな感じ。どっかで見たようなタイトルですね笑。〓マーク部は判読できずです。

お国自慢だよ 全員集合
下町内科医・一本木〓
特急『三陸』完全犯罪
見つけてこわそう
ひよどり坂の武士
世界まるごと クイズ・ハンター!
着信ナシ 3
婚活のススメ
ハケンの花〓  SPECIALU 「うちら、怒ってます〓
湯めぐ〓 味めぐ〓

散々、書いてきたので割愛しますが、やはりここでもアキの活動の軸足は「テレビ界」だ。ネットのネの字も出て来ないねぇ。

さて春子「最初はセリフも、あったりなかったりだけどさ」

てか昨日の第110回で春子は水口に「セリフのない役なんてやりません」と言っていたではないか笑。朝令暮改ですなぁ笑。

しかし、これら台本を前にしてアキは「インチキじゃん!」「これ全部、ママのコネでしょ?」「ズルしてまで仕事欲しぐねえ」と大物振りを発揮する。

てか、安部ちゃんの影武者ウニを拒否ったアキなら当然の成り行きだね。また、作劇的にも、ここはフェアにしておいた方がいいもんね。

当然、春子は怒る。さあ!明日はどうなる!?


あまちゃん(再放送)第112回 2015H27/8/13(木)

ガスコンロにかかったヤカン。正宗のマンションはガスもあるのね。オール電化より(・∀・)イイ!。

さて、春子が取ってきた仕事を拒否るアキに対して春子がブチ切れる。そしてガスコンロにかかったヤカンのように沸騰していく春子。わかりやすい!

春子とアキのいつものケンカに対して正宗が一喝。尾美としのりさんはさすがに役者さんである。すげー、迫力あるデカい声が出せるんだなぁ…とまたも感心。正宗は第8回で、アキを追って初めて袖が浜に着いた時も、アキを叱責するために大きな声だしていたよなぁ。

んで楽しげなタイトルバック。

先ずはアキナレ「楽しげなタイトルバックを挟んでもなお、事態は何も解決していませんでした」
あはは。今まで散々、書いたてきたけど、いよいよホンモノの「楽しげなタイトルバック」が出ましたね。

さて、その楽しげなタイトルバックが明けて、家族+水口はフリーズ状態。ヒロイン・アキに至ってはケツをこちらに向けたままフリーズだ。いい画である笑。

正宗「ごめん。自分で思ってたより1.5倍くらい大きな声が出た。ごめん、うん、ごめん、発声ミス」ってワラタ。なんちゅうかクドカン先生のバヤイ、どーでもいいようなクドい会話に、魂が宿るなぁ。

正宗は自分で沸かしたお湯が、せっかく出来たのでカップ麺を作る。こーいうのもいい。人の日常だよね。
春子は相変わらず仕事を拒否るアキにネチネチと接する。そして、GMT感謝祭に行かせた水口にもとばっちりが笑。

春子は「GMT」や「アメ女」(またはAKBもなのか?)に対して独自論を語る。

春子「あんなの、一時のもんだよ。若気の至りだよ。毎年さ、可愛い子、30人か40人か集めて、才能ないのに舞台にあげてさ、その中から10年後、何人残ってると思う? せいぜい1人か2人だよ?だったら最初から1人でやった方がいいじゃないのよ」

うん。なんか古いよ春子さん!色んな人が色んな仕掛けを考えて実践して、それで結果、今、隆盛なのがグループアイドルだもんねぇ。あえてそれを否定するとは…。て言うか春子は太巻のやり方が気に食わないんだろうけどねぇ。

にしても春子は、もしもだけど、ユイが上京する事になって、改めてアイドルを目指すと言い出した時、スリーJプロダクション('jjj')/で引き取るだ ろうか?もしユイを所属させた時、アキはアキとして、ユイはユイとして、ピンで売るのだろうか?潮騒のメモリーズというグループアイドルの道を選ぶだろう か?だったら太巻と同じじゃん。興味深いね。

まぁ少なくとも後にスリーJプロダクション('jjj')/に所属した鈴鹿とアキを、ユニット化する事は無かったが爆。露出する仕事の以外では、鈴鹿とアキは絶妙なユニットだったんだけどね笑。

さて水口はこう言う…、

水口「『もし』とか『誰のせい』とか言ってたら、1年なんかアッと言う間に過ぎちゃうんだよ。ズルとかインチキとか、アキちゃんも俺も、そんなこと言える身分じゃないんだ。せっぱ詰まってんだ」

…水口は自分の給料の事も気にしながらも、いい事言った。

結局、春子は冷静になって、アキに、取ってきた仕事の中から、一つだけ選ばせる。アキが選んだのは、教育番組の「見つけてこわそう」だった。

しかも「見つけてこわそう」は春子が恫喝で取ってきた仕事ではない。水口マターの仕事だったのは、非常にキレイな落としどころのワザだ。感心したぞなもし。

「見つけてこわそう」は明らかにNHK教育チャンネル…今はEテレって言うのか?…それの番組だね。正宗ではないが、ノッポさんの時代から「幼児番組はアバンギャルド」だったもんねぇ。まさにアバンギャルドなアキ向きの仕事である笑。

さて、あまちゃんの大胆な省略がここでも発揮される。「見つけてこわそう」については、アキのナレで…

アキナレ「その選択は、結果的に、大当たりでした」

…と大成功した事が規定路線として一言で示される。番組関係者との打ち合わせや、収録現場の事などは一切スルー。アキは「おめでた弁護士」の現場で NG40回も出したのに、「見つけてこわそう」の収録はサラッと出来たのか?そーいった経緯は省略して、…て言うか、番組は既にオンエアされているではな いか!がはは。

この辺りの経過の略し方とか、大胆なのに、ドラマのリズムを崩さないし、それでいて、わかりやすい。クドカン先生(・∀・)イイ!ナレでシレッと一言で説明して言ってしまうのも(・∀・)イイ!笑。

それと「見つけてこわそう」で、アキは自分の事を…、

アキ「じぇじぇ! 岩手県・北三陸が生んだアイドル、海女のアキちゃんです!」

…と言っている。自分で自分の事をアイドルと言うのはいいにしても、今のアキのバヤイ「歌うアイドル」ではなさそうやな。「バラドル」って感じの立場か?古臭く、王道を愛する春子にとって、歌わないアイドルはアリなのだろうか?がはは。

さて「見つけてこわそう」は、アキのキャラにピッタリで、相方は「さかなクン」さんだ。いいよなぁ。ここで「さかなクン」さんをフィーチャーするセンス!またまた書くけど、あまちゃんは“潜る物語”である。まさに海に潜っている魚が大好きな、さかなクンはピッタリである。

とは言うものの、まぁ実は「じぇじぇじぇ!」に対して「ぎょぎょぎょ!」と言いたかっただけかもね笑。

それとホントに、アキが選んだモノを壊していいか?アキの一存ではなく、いちいち「見」を擬人化したキャラクターである「おじいちゃん」にご託宣を聞くのも(・∀・)イイ!。

今は色々とコンプライアンスのうるさい時代らしい。テレビの演出も、物を壊す事や、食べ物を粗末にする事についてもうるさいらしい。実際「見つけてこわそう」の画面テロップにも…

「ぎゃくかいてんは アキちゃんだけの のうりょく! みんなはマネしないでね」

…とある。何が言いたいか?と言うと、最近のテレビ番組が面白くない…と言う時の、テレビ側からのエクスキューズとして、コンプライアンスを挙げる事が多い。

しかし、この「見つけてこわそう」のように、モノをぶっ壊すという大胆な劇中番組でも、またそれを内包した、あまちゃん本編に至っては「ババア」を連呼し たり、正宗を蹴っ飛ばす春子が登場するではないか。でも「あまちゃん」はコンプライアンスについてガタガタ言われる事もなく、大成功したではないか!最近 のテレビはコンプライアンスや自粛などで萎縮しているのではないか?

あまちゃんはクドカン先生のテレビ界へのエールなのでもある。←ホントか?笑。

あ、あと「HYDE & SEEK」って「かくれんぼ」とのことナンやね。んで「見つけてこわそう」を英訳すると「SEEK & DESTROY」だよね。メタリカってバンドに同名の曲があるね。またイギー・ポップの曲にも「SEARCH & DESTROY」ってのあるね。なかなか興味深いね。



変わって北三陸の喫茶「リアス」。「見つけてこわそう」を見て和んでるユイ。完全にリハビ完了で、ヤンキー色は抜けたようだ。髪のメッシュ色も抜けたようだ笑。

夏ばっぱがユイに東京旅行を提案する。

その際、ユイが修学旅行の時に、お風呂で転んだ骨折したせいで、東京に行けなかった事について、それはジャイアント馬場と同じ状況だったというトリビアが吉田夫妻と白ババアから提供される。

またも大吉がしゃしゃり出て、自分も夏ばっぱと東京に行くと言うが、吉田(旧姓:栗原)しおりに…、

しおり「空気を読めよ」

…と、たしなめられる。がはは。

そう。夏ばっぱはユイを東京に連れ出そうとしたのだ。



さて東京では、アキにCMの仕事が舞い込んだ。ホント、あまちゃんは良い事しか起こらない世界だね。(・∀・)イイ!。純喫茶「アイドル」で打ち合わせ。春子はこの店をを活用しているなぁ。まぁ原宿という地の利もあるんだろうね。

CMプランナーの萩尾役は「深水元基さん」。どっかで見た事がある人だなぁ…って思っていたら、園子温監督のドラマ「みんな!エスパーだよ!」(2013年)にも出てた人じゃん。すげースッキリした笑。

アキはなんと!「神技ゼミナール」予備校のイメージ・キャラクターに抜擢されたのだ。にしても「神技ゼミナール」ってネーミングが(・∀・)イイ!元ネタ は「佐々木ゼミナール」…いや「代々木ゼミナール」やね。神って単語が出て来るから、なんか「みすず学苑」っぽくもあるかもね。←わかるヤツだけわかれば いいwww。

てか、アキは高卒だけど、大学は目指してないよねぇ。なのに予備校のCM…なんて事を言ってはいけない笑。教育番組に出ていた…というイメージの方が重要なのかもね。

ただ、このCM契約では1年間、恋愛禁止という条項がある。まぁクライアントや代理店としては、恋愛禁止というより、男性スキャンダル厳禁って事やな。

アキの脳裏には、種市先輩への思慕が浮かぶ。そして、この契約条項を守れるのか?と躊躇。アキも純情ですなぁ。ここは鈴鹿の弁ではないが「バレなきゃいいのよ」なのにね。がはは。

それより、水口のセリフに痺れた。

水口はアキに「じゃ、引き続き『恋愛御法度』って事で」と言う。

激しく感心した。松田龍平さんのデビュー作は、大島渚監督の映画「御法度」(1999年)である。その松田さんにクドく恋愛「御法度」と言わせるのである。(・∀・)イイ!特に腐女子は衆道に反応したハズである笑。

さて、明日も楽しみ!


あまちゃん(再放送)第113回 2015H27/8/14(金)

種市からのうれしい告白、子供番組へのレギュラー出演、そしてCM契約。トントン拍子だけど、アキは、CM契約の「1年間恋愛禁止」条項が気になっている。真面目だね笑。

神業ゼミナールの「受験が恋人!」の巨大看板の前で、「見つけてこわそう」を見ているであろう園児達に囲まれて、うれしいながらも困惑するアキ。座敷わらしなので、人間わらしが苦手なのもあるかもね笑。

楽しげなタイトルバック。

ハートフルの事務所。ヒットチャート誌(元ネタはオリコンか?)を見ている太巻。
1位はなんと!GMT5の「地元にかえろう」
そして2位はZOO SOUL BOYSの「She's the lovely」。このZOO SOUL BOYSとは、TOSHIYA(勝地涼さん)つまり“前髪クネ男”の所属するグループなのである。細かい伏線!

そのチャート誌の裏には、またスポーツ紙の裏にも、あちこちにアキの神業ゼミナールの広告が。それを太巻の目に触れさすまいと、アメリカのコメディアンのような動きをする、小っちゃい方りの河島(マギーさん)は本領発揮である笑。

しかし最終的に太巻は街でもらったポケットティッシュの神業ゼミナールの広告にアキを見つけて…

太巻「なんじゃ、こりゃ!」

あははは。ベタやなぁ!「なんじゃ、こりゃ!」とは、言うまでもなくドラマ「太陽にほえろ」(1972年〜1986年)に出ていた、松田龍平さんの父親である松田優作さんの、殉職シーンでの有名なセリフである。

てか、敏腕プロレスラー…いやプロデューサーである太巻が、アキの動向について知らないハズがないよねぇ笑。

あと太巻のテーブルにはPCが置いてないよなぁ。それとこれと同じティッシュを、街中でユイママのよしえが受け取った事で、よしえは、アキ=春子と連絡をすとる契機となった。



不思議である。でもなんかリアルな感じでもある。

と言うもの、街中には「神業ゼミナールのアキ」の巨大看板があり、雑誌の表4(裏表紙)にも、スポーツ紙には一面広告まで載っている。次のシーンに出てく るが、鈴鹿によると「電車の中吊り、ぜーんぶ天野さんよ」という事らしい。当然(劇中では登場しなかったが)元々のオファーだったテレビCMも流れてるだ ろう。

他方、よしえはバイトでGMTのCMナレもやってるし、そもそも地方局だけと元女子アナ。まぁ業界の人であるとも言える。

なのに、アキの神業ゼミナールの広告展開について知ったのが、ポケットティッシュの広告なのである笑。太巻と同じである。大々的な広告って効果がないのか?笑。まぁ今の時代、マスな広告に効果は無いのかもねぇ。



帽子とマスクで変装したつもりのアキが無頼鮨にやってくる。いちおう芸能人のつもりでの変装らしいが、変装が必要だと思った動機が、冒頭で幼稚園児に襲われたせいだとしたら笑うね。

そしてアキは相変わらずのタメ口とウニ食いである。鈴鹿はカッパ巻き食いである笑。しかも鈴鹿は45歳にして、地下鉄デビューである。

軽い会話が続く。鈴鹿はアキがいなくなったので、種市にセリフ合わせを頼んでいるという。しかし…、

鈴鹿「下手くそだわ、訛ってるわ、出前入ると抜けちゃうわ、お話になんないのよ。はははっ!」

…まぁ寿司職人なので仕方ないわなぁ笑。それよか、現実世界的には、福士蒼太さんは、大先輩である薬師丸ひろ子さんに、ダメ出しされたような気分になったかも?そう考えると微笑ましいよね。そーいう見方をしても、あまちゃんは面白い。

そしてアキは言わなくてもよいような事を鈴鹿に言う。なんでも春子がドラマの端役のオファーは断っているというのだ。その理由というのが…、

春子「脇はダメよ、やっぱり下手なのバレちゃうから。主役は一番バレないのよ〜。何でかわかる? 周りが助けてくれるから。昔のアイドルなんか大根ばっかりよ。だから、いきなり主役でデビューさせんのよ。アレだってそうよ。「潮騒のメモリー」の?鈴鹿ぁ、ひろ美ぃ?」

これわざわざ鈴鹿に言わなくてもいいじゃん!笑。またこれを言っている春子のシチュエーションがよくわからん!なんかドキュメンタリー番組風の演出になっているし…おもしろいからいいけど笑。
てか、春子の言う、こーいう主役作戦って今でも残ってて、某Jニーズとかが、まさにそうじゃん…って思うた笑。

一通り鈴鹿は「私が大根?大根?信じられない!お母さん、呼んできなさい!」と怒ってみせる。しかし、アキの「やめだ方がいい。毒しが吐がねえがら」で納 得してしまう。アホか!ワラタ!面白い!悪口すら、怒りすら、あまちゃん世界ではクドカン先生にかかると笑いになってしまう。最高だ!

あとバラエティー番組に出たアキと、付き添いの水口…ではなくて正宗が戻ってる。画面にはチラリとしか映らないけど、正宗は春子に番組台本を渡す時、両手で頭を下げながら渡していたぞ。春子の社長業は社員教育が徹底しているなぁ。てか、いつもの春子と同じか?笑。

春子の↓このセリフは、再放送時の時は、ちょっと微妙だったよね。後の回では「トリンドルさん」も比較対象として出て来るけど、これはトリンドルさんは、まだ違和感ないよね。

春子「(アキに)ねぇ、ちゃんと品川に拾ってもらった?ちゃんと庄司の筋肉見せてもらった?ちゃんと有吉にあだ名つけてもらったの?ちゃんと竹山にキレてもらった?」

これについて現役の鈴鹿は…、

鈴鹿「お母さん、ちょっとアレね。一昔前の、芸能界の常識に囚われてんじゃないかしら?」

がはは。まさにそうである。春子は古いのだよ!



で、アキはいきなり種市に「出前、行かねぇんですが?」と振る。種市はアキのこの真意を気付かない。もう接客業で、他人様の秘密を見聞きする事に慣れて、もしかしてそれに快感を覚えているかのもしれん笑。

てか、いつも書いているように、あまちゃんは“潜る物語”である。そして、前に書いたように、種市は無頼鮨に“スパイとして潜り込んだ”。だからなのか、席を外せないのかもね笑。

結局、空気を読んだ梅頭と鈴鹿によって種市は人払いされる。



すると開口一番…、

アキ「欲求不満なんです!」

たまげる鈴鹿。アキは鈴鹿にガツガツとコイバナを相談する。アキは、雇い主の梅頭がいるのに、気にしないで、種市と付き合う事になったとも語る。

そしてアキの名セリフが炸裂する。

アキ「備校のCMが決まってしまって、1年間、彼氏つくっちゃダメな契約だったんです。1年なんてムリです!もう走り出した恋の汽車は止まりゃしねぇです!もう盛りのついた猫背のメスの猿なんです!どうしたらいいべ?」

これ本放送の時、本気で吹いたよ!「盛りのついた猫背のメスの猿」これはあまりにインパクト大!どんな朝ドラのヒロインだよ!

実際、能年さんなの猫背は有名で、撮影現場でも困っていたらしい。しかし何度、注意しても、いつの間にか猫背に戻っていたので最後は諦めたらしい。
それを聞き及んだのか?当て書きの天才・クドカン先生が「盛りのついた猫背のメスの猿」と書いたのだろう。もう素晴らし過ぎるぜ!

まぁそれでもなんとか鈴鹿に説得?されるアキ。鈴鹿に向かって…

アキ「鈴鹿さん、やめでよ。女子中学生じゃあるめぇ」し。男とつきあった事ねえのが?

鈴鹿「(ムキになって)あるわよお! 太巻さんと〜っ!」

にもワラタ。

まぁレンアイの先輩の鈴鹿は、話しより、行動で粋に対応する。種市が帰ってきたので、鈴鹿は勘定を済ませて先に帰ったのだ。もとより梅さんも、いたたまれなくなって席を外している。

種市と二人きりになるアキ。

アキは種市の気持ちを受け入れる事に。そして“貪るような接吻”(第128話)…かどうか?わからんが、接吻しようとする種市。思わず及び腰になるアキ。座敷わらしのくせに色気づきやがって笑。

種市「あ…あ〜、まだ(キスは)早いよな…」

アキ「早ぐねぇ!おら、もうすぐ二十歳だ。遅いぐれぇだ!」

ほんと奥手ですね。いいヒロインだ笑。

二人は仕切り直してチューしようとするが、いいと所で、アキの携帯が鳴るというお約束。なんと、よしえが春子を訪ねてきたという電話だった。よしえと春子がいる純喫茶「アイドル」に向かうアキ。

にしても足立よしえ、恐るべしである。ユイの上京を邪魔したばかりが、アキの初キッスまで邪魔したぞ。がはは。よしえの息子のヒロシは、アキに「間が悪い」と罵られるが、この間の悪さは、母親譲りなのか!がはは。

まぁ、朝ドラなので、父親…ではなくて母親は常に子供にとっての乗り越えるべき壁となるのである。夏ばっぱとか、春子とか、そしてよしえとか…。←ホントかよ!笑。

さぁ!明日はどうなる!?


あまちゃん(再放送)第114回 2015H27/8/15(土)

種市とのチューを放棄してまで、アキは春子の電話で、よしえに会いに来た。アキは種市よりユイを取ったのね笑。

楽しげなタイトルバック。

しかし、本日の内容は、あまちゃんにしては珍しくあまり楽しげではないですよ。蒔いた種は刈らねばならぬ!…てなワケで本日は“よしえ伏線”回収の回です。あまちゃんの世界にあっては、まあまあ暗い話しナンだけど、例によって2話程度でおしまいですよ。あははは。これでいいのだ!

そもそも“よしえ伏線”をぶっ込んだのは、規定路線として「ユイは上京できない」モードを死守するためでした。よしえの出奔によって、ユイは高校を中退し てヤンキー化までしたのですからねぇ。ユイにとっては大事件ですよねぇ。こりゃ確かにアイドル目指して東京に行っているバヤイではないですぜ。前段で、ユ イの父親の功も倒れて、一時は生死をさまよってましたしね…。



純喫茶「アイドル」で、春子とアキは、よしえと向かい合う。ポケット・ティッシュ問題については昨日の第113回を参照の事www。

純寿司屋(?)の「無頼鮨」が爆発的に面白い事が起こる場所であるのに対して、純喫茶「アイドル」はニュートラルな場所。なんか便利な場所ですよね。

よしえが上手(かみて)、春子が下手(しもて)だけど、今日は特に意味は無いかも。

よしえは出奔・失踪・家出した理由として功が倒れた事への不安を語る。そして家出した結果として…、

よしえ「1人の人間として、世間と関われたような気がしたんです」と言う。

まさに“女の自立”を描く朝ドラのフォーマットに沿ってますなぁ!そして日本の伝統的な家族制度の破壊を目指すGHQの陰謀通りの展開となってます。これぞまさにGHQのステマだ!陰謀だ!…だと思ったら、よしえは…、

よしえ「寂しいです。家族に会いたいです。主人と、子ども達に会いたいです」

と吐露。うーむ、GHQの陰謀では無かったご様子!www ←そうりゃそーだ笑。



まぁ、それはともかく、春子がいやに上から目線で、よしえに説教全開だ。まぁ、春子にはその権利があるからねぇ。まさに家出の先輩で、腫れ物の女王で、和解まで25年もかかった女ですからねぇ笑。

それプラス、春子のキャラもあって、毒舌は続く。極めつけは…、

春子「逆回転、できないもんね、人生は。壊れたら壊れっぱなし。もう元には戻らない。残念でした」

と言い放つ。一見、残酷なようだが、しかし、これってまったくその逆を言っているのだ。そう、春子もまた、夏ばっぱや、太巻と同じ超“ツンデレ”なのである。春子もまた「北の冷血女」(by大吉)ではなくて、温かい人なのだ。

それにここで春子に、そして北三陸でユイや皆に強く叱責されないと、よしえが出奔してしまった罪とのバランスがとれないもんねぇ。まぁ、そうは言っても、皆はよしえを受け入れる。みな自分にも覚えがあるし、温かいのだ。

にしても、アキが上野で見かけた時、よしえと一緒に歩いていたのが、よしえの昔の上司だと、よしえは説明したが、ホントかよ〜?まぁ、朝ドラなので、ここは膨らませる必要はないが…。がはは。
にしても昔の上司さんも、例え、よしえが言わなかったとしても、察して、よしえが家出したのではないか?と心配してやれよ。がはは。



アキは春子の指令で、ヒロシに顛末を電話する。ついでにヒロシに、種市と付き合う事になったと報告。なんで、このタイミングでいちいちヒロシに報告やんねん!ヒロシに言う必要ないやん!これじゃ「間が悪い」のはアキの方ではないか?がはは。

まぁここは作劇上、ヒロシには、栗原ちゃん、アキと続けてフラれた方がおもろいもんね。ああ!人の運命を自在に操る…「夢邪気(出典:ビューティフル・ドリーマー)」…いや、脚本家とは、おもろい仕事ですなぁ!

そしてヒロシもヒロシだ。来週、ユイは東京に行くとわかっている。だったら、ここはひとつ「聞かなかったことにするわ」(第100回のヒロシのセリフ) と、黙っている方法もあったのでは?第100回の「聞かなかったことにするわ」を聞いて「ヒロシも成長したなぁ」と思っていたのになぁ!とほほ。

まぁここは作劇上、ヒロシには、ユイに、この事をしゃべってもらわないと困るのだが…。ああ!人の運命を自在に操る…「夢邪気(出典:ビューティフル・ドリーマー)」…いや、脚本家とは、おもろい仕事ですなぁ!

カラオケの喧噪でやかましい店内で、ヒロシはユイに、この事を耳打ちする。この時、ユイは完全にルックスは脱ヤンキー化しているので、久し振りの正統派美少女だったぞなもし。
そして二人のただならぬ雰囲気を“目撃”するのが、勉さんである。甲斐さん、吉田と同じ“目撃者”である。
店内で皆が歌っていたのは「いつでも夢を」(1962年)である。もちろん、この曲は、あまちゃんの代表曲であるが、今日のバヤイは伏線であるぞなもし。



アキナレ「結局、ユイちゃんは東京に出て来ませんでした。夏ばっぱが理由を尋ねたら、ユイちゃんはこう言ったそうです。『自分を捨てた母親に、どんな顔で会ったらいいか、わからない』」

ユイもユイである。それはそれ、これはこれ…とはいかないのだろうか?がはは。まぁユイの性格的にはそうはいかないわなぁ。よしえの事を『自分を捨てた母親』なんて言っているもんなぁ。ユイは自分が悲劇のヒロインである事が好きなんだね笑。

にしてもユイにしてもヒロシにしてもミズタクにしても、そのフラフラ振りを含めて“キャラが立っている”よなぁ!これがまさに、“太巻マジック”ならぬ“クドカン・マジック”なんだね!

ただ、ユイも進歩している。今度はヤンキーにはならなかったもんね。大した進歩だ!笑。

アキナレ「種市先輩と付き合う事、ユイちゃんには言えませんでした」

だったらヒロシには言ってもええんかい!いくら会話の少ない兄妹でもヒロシからバレるやろ?がはは。もしかしてアキはそれも計算済みなのか?アキ、恐ろし い子(by「ガラスの仮面」)。てかユイは、アキが種市先輩と付き合う事を聞いても、そんな事、歯牙にもかけないか。がはは。



さて、ユイ抜きで夏ばっぱが上京した。屋外ロケという事もあって、曇天ながら色温度も変わって、パーッと画面が明るくなったのは救いだ。

夏ばっぱの付き添いは予想通り…大吉だった笑。夏ばっぱは1週間滞在予定。大吉も1週間いるのか?駅長の仕事は大丈夫なのか?がはは。
夏ばっぱを迎えに正宗が来た。タクシーの運転手って設定、なかなか便利ですなぁ笑。ちなみにタクシーはまだヒュンダイの模様。

来週の予告。来週も面白くなるど〜ッ!