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第17週「おら、悲しみがとまらねぇ」第97回〜第102回 演出:梶原登城

あまちゃん(再放送)第97回 2015H27/7/27(月)

今週は梶原登城ディレクターでがんす。

先週のアバン。
若春子「プライドなんてあるに決まってるじゃない。無かったらとっくに諦めてます!プライドあるから、このままじゃ終われないから、今日まであんたの言う事聞いてきたんです!バカにしないでよ!」(by山口百恵さん。プレイバックパート2)

そしてあまちゃん史上屈指の↓名ナレ(?)の一つが出る笑。

アキナレ「え〜、と言う、今週は割とベビーな幕開けですが、徐々に、いづものバカみでぇな感じに戻ると思います」
あははは。この「バカみでぇな感じ」がおら好きだ!

辛い事を辛く語ってどうするよ。悲しい事を悲しく語ってどうするよ。…である。いいなぁ!クドカン先生のこーいう作風って、何度も書いてきたけど今後、何年かの後に、同業者に大きな影響を与えると思うよ。

んでいつもの楽しげなバカみでぇなタイトルバック。



アキはなぜか、正宗の家…つまり世田谷の実家で正宗とすき焼きを食っている。まごころ第2女子寮で、まめりんに二段ベッドを占拠されて、寮の居間で寝袋で 寝てて、それでも寝られずミズタクの“俺の部屋”を強襲していたアキが、今日は世田谷の実家で正宗とすき焼きを食っている。

アキは春子と太巻の関係を、正宗の視点から調べてみたいのだ。

にしても北三陸におもむくまでは地味で暗くて無口だった父と娘とは思えない饒舌振りである。がはは。
上手(かみて)は正宗だけど、今日はこれはあまり意味がないかも。

正宗は若春子との出会いをアキに語る。太巻に恫喝されて2年後、若正宗はタクシーの仕事中、偶然にも若春子を世田谷で乗せる。若春子は先週の成り行きから みて、太巻と別れた直後である。なぜなら先週と同じ、わかりやすい赤のチェックの服を着ている笑。若春子の行き先は「上野まで」。

若春子は若正宗をまったく覚えてないが、若正宗は、若春子を覚えていた。若正宗は思い出してもらうおと、若春子といろいろ会話したけど、思い出してしてもらえなかった。若正宗が婉曲に話していたのは、若正宗が太巻の恫喝を守っていたら。なんて純情なんだ若正宗!笑。

若正宗は上野で若春子を降ろす。車をロータリーで回した若正宗は、なんとまた若春子を拾う事に。若春子の行き先は「世田谷まで」。再び会話をして思い出してもらおうとする若正宗。原宿付近でラジオから「潮騒のメモリー」が流れる。

それを機に若春子は若正宗を思い出し、ちょうど原宿という事もあって、原宿にある若春子の元のバイト先の純喫茶「アイドル」で二人はお茶をする。そして、 若春子は重要な秘密であるハズの“影武者”の顛末を若正宗に話す。まぁ若正宗は既に太巻の恫喝の時点でほぼ秘密を知っていたし、若春子はもう北三陸に帰る のだから、秘密を守る必要もないもんね笑。さっきまでは若正宗は秘密を守っていたが…笑。

とにかく太巻の恫喝や、秘密を共有した同世代同士として、若春子と若正宗が接近したのは理解できる。二人は色んな話しをする。そして若正宗は若春子に…
若正宗「あの時まだ、鈴鹿ひろ美もデビューする前だったでしょ? だから僕、先にあなたのファンになったんです。ファン第一号なんです」

そう!あまちゃんに頻出する「対を成す構造」の出現である。

第20回で、アキへの自分自身への気持ちに気付いたヒロシが、春子に牽制されながらも放った言葉が…
ヒロシ「だけど、アキちゃんの事、好きになったの、オレが一番スから。オレがファン第一号スから!」である。

あはは。なんか楽しい!

序々に若正宗はコーフンして店内で、若春子が歌手を辞める事を慰留するが、甲斐さんは、若春子が歌手になれてないからこそ応援していたはず。そんなに叫ぶと、甲斐さんに若春子の“影武者”の秘密がばれるやん!まぁ、ばれでもいいけど…笑。

若正宗「ここで諦めるなんてもったいないですよ。あなたの歌に励まされて、僕はここまでガンバってこれたんです」
若正宗「日本全国のドライバーが、あなたの歌声に癒されて、安全運転を心掛けるから事故が減る!春子さんの歌声にはそういう力があるんです!」
若正宗「東京にはあなたの歌必要としてる人がいっぱいいるんですよ!」

若正宗の身を挺した慰留は成功。ここで今正宗はなんとんなく良いことをアキに言う。

今正宗「(春子さんは)歌手にはなれなかったけど、僕のお嫁さんになったんだ」

単純なアキは感動!いつもの調子で…
アキ「初めてかっけえと思ったよ、パパの事!マジ、リスペクトだよ、パパ!」と言う。
がはは。



アキは、若春子が北三陸に戻ろうとしたをやめて、なぜ?世田谷に引き返したのか?それを聞こうとスナック・梨明日に電話。しかしアキはその事は聞かずに、別の事を口走ってしまう。アホの子である笑。

アキ「ママ、かっけぇ〜っっっ!」
アキ「おら、ママみでぇな歌手になりでぇ」
アキ「ママの歌がパパの心さ響いで、それで二人が結婚して、おらが生まれたんだもん。ママの歌がねがったら、おら、この世さ生まれでねぇんだぞ? だから、おら、そういう、人の心さ響く歌っこ歌いでぇ。何万枚も売れなくてもいい。そのかわり、ちゃんと一人さ届く歌っこ歌った、ママみでえな歌手になり でえんだ」

春子も正宗もそれを聞いてホッコリしている笑。演出も感動路線一本で押していく。劇伴も感動的だ。

しかし!しかし!である。ちょっと突っ込ませてくれい!ストーリーの矛盾などは、あまちゃんは落語の世界なので構わないのだが…今回のこの感じはナンか変だぞ。がはは。

まず、アキが「おら、ママみでぇな歌手になりでぇ」と言って、親の職業を継いでくれた的なイメージで、何となく感動的シーンを描いたが、このセリフは以 前、アキが今春子の「潮騒のメモリー」を聞いて、色々あってアイドルを目指して上京したい旨を、北三陸の元若春子の部屋で、アキは春子に既に言っているで はないか。だから二度、言われても感動は薄いハズ。がはは。ま、これは屁理屈www。

次に「何万枚も売れなくてもいい。そのかわり、ちゃんと一人さ届く歌っこ歌った、ママみでえな歌手になりでえんだ」は志が低いぞ!アキ!
夏ばっぱも言っていたではないか?「1か、10か」だぞ!アキ!
第39回。夏ばっぱ「本気か、遊びか、聞いてンだ。1回、2回勝ってどうすんだ。0か10しかねぇどっちだ?0か10か?」

やるなら売れるべきだよ。それが志というモンじゃん。そしてやってみて…結果「ちゃんと一人さ届く歌っこ」だったら、それこそが美談なのであって、最初か ら「ちゃんと一人さ届く歌っこ」でいいなら、二人でカラオケ屋に行って歌ってろや!…って事である笑。「世界に一つだけの花」に阿(おもね)ったか?がは は。

まぁ、これもどーでもエエ笑。人はその時の都合で話しの中身や意味は変わるし、ノリの方が大事だったりするからね。クドカン先生流の会話っぽくはあったし、まぁ、これもどーでもエエ笑。

問題は…アキが春子の歌や姿勢に感動したのなら、それはすわなち「太巻を肯定している」って事じゃん!って事!

だって、影武者であろうが、ナンであろうが「潮騒のメモリー」を世に出したのは…または世に出すことが出来たのは、太巻ではないか!

太巻の存在が無かったら、春子が影武者の「潮騒のメモリー」は生まれなかった(もちろん鈴鹿やスタッフの力もあるが…笑)。

その太巻をアキも春子も「肯定」してしまった!太巻は敵ではないし、葛藤すべき相手ではない。そう。これはあまちゃん世界の、いつもの“葛藤の否定”であり“ルサンチマンの崩壊”なのである!がはは。

ああ〜っ!でも、こーいうのを含めて、あまちゃんって(・∀・)イイ!よね。最高だ!だって、そう考えると、いや実際、太巻は「優しい方の鬼」と自称しているが、実際、優しいのだよ。

あまちゃんには徹底して悪人が出ない!それは気持ちいいくらい徹底している。

太巻も良い人なのであり、実際、物語の最後に向かってどんどん良い人になっていく笑。そんな太巻も含めて、皆が良い人で、良い方に物語は流れていくのである。震災?あれはアキのせいではないでしょ?ユイの不幸?第“157”回で、昇華されたではないか!がはは。

こーいう全肯定、多幸感、全能感のドラマって作ってもいいのか?…いいじゃん!我々は楽しかったじゃん!あまちゃんを見て気分は高揚したけど、だらかと言ってモラトリアムに毒された感じにはならなかったじゃん。むしろ何か行動してみよう!って気になったじゃん!

ただ、よーく観察すると、今までも散々、書いてきたけど「あまちゃんの世界は“運”に支配される」世界である事を、覚えておく必要があるね。あまちゃんの世界に残酷性があるとすれば、才能の結実は、その努力ではなく運にあるのである。

夏ばっぱ→春子→アキは、容姿を含めて三代続く才能の持ち主である。アキという才能に生まれた事は運なのである。

クドカン先生は運命論者か?ラプラスの悪魔か?努力はムダなのか?違う!あまちゃんは教科書ではない。視聴者をセラピーする事を目的に書かれた“商品”である。それを忘れてはいけない。



さて、本日はちょっと関係ない話しを…。最近の日本のドラマって、世の中が不況と言われている割りには、また主人公は普通のOLの割りには、東京のやたら キレイなマンションに住んでいたりするよね?ドラマは夢の世界なのだから、それくらいのウソはあってしかるべし…という考えなのだろうか?とは言うもの の、違和感があるのも事実。

その点、あまちゃんは偉かった笑。天野家はそれなりに古いし超雑然としている。もう少し能年玲奈さんを可愛く見せるためにも、もう少し天野家をキレイにしても良かったけど、しなかった笑。まごころ第2女子寮も雑然としている。

しかし足立家とか正宗のマンションは小綺麗だ。第14回で、圧倒的な情報量について書いた。やはりあまちゃんでは、こーいう住まいのセットも重要なのである。


あまちゃん(再放送)第98回 2015H27/7/28(火)

朝から…朝からである…能年玲奈さんのまあるいお尻と、足立梨花さんのキレイな脚が見られますぜ。ありがたや〜笑。
まごころ第2女子寮の廊下に雑巾がけするアキ。今時、こんなJKいねぇーよ笑。しかしこれで朝から能年さんの好感度上がりまくり笑。
そして「彼んち泊まるから」と、やっと、まごころ第2女子寮を出ていくまめりん、逆に言うと、今までセンターだったあめりんが、こんな所で我慢して寝起きしていた方が不思議www。

楽しげなタイトルバック。

変わって北三陸の天野家。柱時計が1回ボーン!と鳴る。←この件はもういいよね笑。

シレッとして天野家で朝飯を食っている大吉。実家でねも朝飯を食ってから天野家に来たとのこと。ワラタ。しかし春子はそれに突っ込む事もなく、何か考えている。てか思い出そうとしている。

春子は夏ばっぱに20年前、自分が北三陸に帰ろうとして、上野から夏ばっぱに電話したが、どういった話しをしたのか?を思い出そうとしているのである。アキに言われたしね。

夏ばっぱ「覚えでるわけねえだべ」

あ、あと。忠兵衛が、今年の検診で問題がなかった事が判明。そして南半球に漁に出た。うむ。あまちゃんの世界では、悪人、死人、病死はないのだ!後に、夏ばっぱが大手術をするが、見事、恢復したぞ。



変わって地方局「岩手こっちゃこいテレビ」で、自分が出てる映画「猫に育てられた犬」のトーク&宣伝をする鈴鹿ひろ美。ディレクターの池田はいないご様子。飛ばされたか笑。
トーク番組は、明からにNHKの「スタジオパークからこんにちは」っぽい。司会は中田有紀ねえさん。これはNHKの「サラリーマンNEO」繋がりやね。

にしても前のシーンでは、ほぽスッピンで、田舎で、庶民的な朝飯を食う春子。そして今は、ばっちりメイクの鈴鹿。地方局での宣伝とはいえ、派手な芸能界。見事な対比です!

にしても映画「猫に育てられた犬」ってナンだよ!吹いた!鈴鹿が今後、アキと春子という二つの異種を受け入れる事への暗示か?がはは。てか、この映画のポスターの猫は「かつ枝」じゃねーな笑。

にしても鈴鹿の「(略)…今回は、主人公の母親役を演じたわけですが…」って、鈴鹿は猫の母親を演じたのか?がはは。て言うか、この映画、アニメだった方が良かったかも笑。

そして局の廊下でアキに愚痴る鈴鹿。第82回の劇中劇「静御前」の撮影後と同じパターンである笑。まぁ要するに通常運行中である笑。



無頼鮨で、まだ愚痴り続ける鈴鹿。
鈴鹿「あ〜あ、もう最近、母親役ばっかりだよ」

吹いた!「ALWAYS三丁目の夕日」(2005年)を始めそうだな笑。大女優に気を遣って、そんなセリフを書かない…なんて事はないのね!クドカン先生!あはは。

これを書いている、あまちゃん再放送中の2015年(平成27年)7月末現在、日テレで始まった実写版「ど根性ガエル」(2015年)でも、薬師丸ひろ子 さんは、松山ケンイチさんの母親役をやっているよねぇ。にしても実写版「ど根性ガエル」。ベクトル的には、あまちゃんの影響下にあるっぽい感じで、今の 所、面白そうな予感…。

鈴鹿は母親繋がりで…
鈴鹿「ねぇ?天野さんのお母さんってどんな人?」

アキはドキリとして…
アキ「歌が…歌がうめぇお母さんです。(略)…東京さ出て、か…歌手を目指してた時期もあります」
と探るように言ったものの、鈴鹿は当然…
鈴鹿「ああ、そうなの」
とそっけない笑。そりゃそうだ。

鈴鹿は続ける…、
鈴鹿「自分の果たせなかった夢を、娘に叶えてほしいのよ、お母さん」

アキナレ「そうが、考えもしねがったが、確かにそうだ。そしたらなして最初は、あんなに反対したんだ?」

…とアキは言っているが…第66回で、春子にアイドルを否定された時、アキは小声で春子に…

アキ「大人気ねぇな…自分の夢を娘に託そうとか、そういう考えはねぇのか?」
春子「何か言った?(怒)」
アキ「やべっ!」
春子「私がぁ?あんたにぃ?夢を?…託すかバ〜カ!あんたみたいに猫背の、貧弱なメスの猿に!」

と「託そう」的な会話はあったのよ〜ん!がはは。



上野の劇場の外、自転車を押して帰ろうとするアキに、種市が声を掛けるが、アキはシカトする。今は春子と太巻の秘密の方が大事だし、今の所、種市には用が無いのだ笑。

背景に「アイク」というサラ金の看板。元ネタは「レイク」。デザインは「マルフク」と「アイフル」か?笑。ちなみに看板の隣の自販機は「白錦」のSAKE CUP…つまりワンカップ状の日本酒の自販機ですな。「白錦」の元ネタは…ワカランなぁ。
てか手前の屋台のラーメン食べたい!
その先の焼き鳥屋「やきとり・鳥辰」も美味そう!え?なんで屋号がわかったか?って…ふふふ。第99回でチラリと屋号を書いた赤提灯が映るのですよ…ふふふ。

その焼き鳥屋からワザとらしく白煙が吹き出す。アキと対峙する種市。その上には太巻の写真と電飾。こりゃまるで「ブレード・ランナー」かっ!笑。

アキは携帯で撮ったヤンキーユイの写真を種市に見せる。

種市「うわっ!ダセぇ!ダセぇ!」
アキ「ダセぇ!ぐれえ我慢しろ!ようやく立ち直ったんだぞ」

今の種市の値打ちがわかったようで良いシーンでした笑。



変わってスナック・梨明日の店内。

吉田「先生、ガールズバーって知ってる?」
いっそん「あぁ、東京で流行ってるっぽいね」
ユイ「何?それ、知らない」
吉田「カウンターの向こうにガールズがいて、一緒にお酒飲んだり喋ったり、カラオケ歌ったりするんですって」

とカメラが引くと今日はどうした事か、梨明日にはユイの他に、春子、弥生、そして美寿々が入っている。みんな蛾みたいな服を着ている。そして各自が…

各自「(ガールズバーと)スナックと何が違うわけ?」と吉田といっそんを問いただす。
吉田「…なーんも言えねぇ」

がはは。梨明日には「ガールズはいねぇじゃん!」と言いたいけど、ここはガマソ!ユイガールズはかろうじて居るしね。
にしてもあまちゃん的にはガールズバーが好きやな。しかし!今夜のスナック・梨明日には行ってみたいぞ。美寿々さんと、恐い物見たさでユイちゃん目当てで笑。



まごころ第2女子寮ではリーダーしおりんの下でいつもの反省会。

アキ「有馬さんは、今日も無断外泊か?」
喜屋武「連絡も来ないよ〜」
真奈「どうせ夜遊びやろうもん。やれ麻布のクラブ…」

吹いた!まめりんはAB象かっ!要らないバイク、買い取る象かっ!笑。
てかアキは、朝、「彼んち泊まるから」と言うまるりんを送り出したではないか?がはは。

にしても、この反省会。まめりんが居た時には行われたのかな?やったとしても戦々恐々だったろうね笑。

しおりんとしてはGMTとアメ女の掛け持ちメンバーについて、どっちつかずと危惧しているが、自分は奈落のGMTなので、あまり強くは「「…なーんも言えねぇ」状態www。しおりんとしてはGMTに注力して欲しいわなぁ笑。

あとなぜか安部ちゃんが寮母的になって、まめぶを振る舞っているぞ笑。七味付きで笑。



上野のハートフル。ミズタクがゴミ箱から太巻が書き殴ったと思われる歌詞らしい紙を発見。小っちゃい方の河島に談判。ミズタクはGMTのための曲だと思っているが、河島は「捨ててあんだからゴミだろ!」とそっけない笑。
しかし、この見立てはミズタクの方が当たっていた。



反省会では、まめりんが奈落にいるウチに、その人気を利用しようと画策www。
また安部ちゃんから、上野のデパートで岩手物産展がある事が示される。これは伏線。

アキの背後にはポスター「コノ地球ノ乾キニ」。まめりんがドリンクを持って写っている。元ネタはポカリスエットっぽいね。このポスターは他にも貼られている。細かいねぇ!

そして、慌てたミズタクが登場。

ミズタク「重大発表がある。(略)…太巻さんが、GMTのデビュー曲作ってる!」

一同、じぇ!じぇ!じぇ!じぇ!じぇ!である。明日に続く〜っ!


あまちゃん(再放送)99回 2015H27/7/29(水)

七味だらけの、まめぶ汁+昨日のアバン。

楽しげなタイトルバック。

奈落で一人ダンスをしている太巻。今はもう知っているのでナンだけど、本放送の時、この太巻のダンスを見た時…失礼ながら意外にも「あれ?上手いじゃん」って思った視聴者は3000万人以上にものぼったという。ウソ。

太巻の雰囲気とか体型とかのバイアスがあったので余計そうだったんやろなぁ。あれほど、あまちゃんの中で、トシちゃんのバックダンサーをしていたとか、振り先(ふりせん)だとか聞いてても実際、見るまでは、認識できなんだもんなぁ。

当たり前な話しで失礼だけど、腹式呼吸も出来ているので、セリフの息も上がってない。古田新太さんは「池袋ウエストゲートパーク」時代から知っていたけど、ダンスは知らなかったもんなぁ。あまちゃんの後だと思うけど、大和ハウスのCMでも踊ってますもんねぇ。

で太巻は自分の後ろにいたミズタクに…、

太巻「(この振付はGMTのデビュー曲で、曲調は)デスメタルで、サビ、テクノ…バラードの方が良かったかな?」

には吹いた。どんなアイドル曲だよ!がはは。しかし当時はまた「ベビーメタル(BABYMETAL)」さんも今ほどは注目されてなかったと思うので、アイ ドルでもベビーメタル…いやヘビーメタルはアリ…つまり太巻は未来を先取りしてたんやなぁ…って思うた。がはは。にしてもヘビーメタル、ベビーメタル、ベ ビーレイズと色々やなぁ!がはは。

ミズタクは単にGMTの曲だと思い喜んでいたが、太巻は…、

太巻「勘違いしないで。GMTの為じゃないから。これ、マメりんの曲。…有馬めぐが奈落に落ちたのを逆手に取って、商売しなきゃ、プロデューサー失格でしょう」

なるほど。さすが大物プロレスラー(by菅原)ですなぁ。しかし逆かもしれないよ。まめりんを奈落に落として、GMTと抱き合わせにしたのかも。後でわかる太巻の優しさなら、そっち方面の計算が無かったも言えないよねぇ。



まごころ第2女子寮では、状況を知った、しおりんが毒づく…笑、

しおりん「やっぱりまめりんだ。私の読み当たったよ」
喜屋武「まめりんのバックかぁ…」

しかしミズタクは皆を励ます…、

ミズタク「なんだよ、なんだよ。ようやく奈落に光が射したんだぞ? GMTの知名度上げるには、願ってもないチャンスでしょう?」

そりゃそうだ。アイドルのバックバンドとしてのデビューなんてイヤだ…なんて言っている痛い若造バンドじゃないんだから。お前らは「ソラニン」(2010年の邦画)かっゅうの!ここはがっついて行けよ!GMT!We are GMT!!

あとアキは、まめりんが出て行く時「彼んち泊まるから」を最初は真に受けてて、後で…、

アキナレ「騙されだ。あんな事言って、仲間油断させで、実は奈落で居残りなんて…やっぱすげえ世界だぞ、ここは」

…とノンキな事を言っている。しかし、まめりんの行動は、そりゃ当たり前でしょうが笑。てか、まめりんは「貪欲!貪欲!」(By♪暦の上ではディセン バー)なので、カレシも居残り練習も、一挙両得・一石二鳥・二兎を追う者は“二兎をも得よう”としてるのは間違いないよね笑。



奈落ではGMTのデビューが内定したので、太巻が頻繁にレッスンに。にしても古田新太さん、ダンス上手いなぁ!

アキナレ「おらと、しおりちゃん、真奈ちゃん、喜屋武ちゃんは、高校を卒業してしまいました」

と卒業シーンがインサート。にしても「朝比奈学園芸能コース」に編入した時は、各自、バラバラの制服だったけど、卒業時は、みんな同じキャメルのブレザー の、ちょいとダサい制服になっていたぞ。一瞬しか映らなかったのに超細かいよなぁ〜。て言うか制服がダサいくらいナンだよ!視聴者も我慢しろよ!笑。

卒業写真?に写る、教室の額には「芸は身を助く」とある。ベタですな!笑。



アキとしおりと真奈が上野の劇場を出ると、劇場の前に陣取った安部ちゃんの屋台。そして、なんとヒロシが上京しているではないか!ヒロシは安部ちゃんも絡む物産展の担当になったらしい。てかなんでユイは来ない。父親の面倒を見ているのか?
ヒロシは早速、しおりには「なんか残念なんだけど」。真奈には「黙ってたらカッコよかとに…」と言われてしまう笑。

種市登場。種市が板前(修行中)になった事を知らないヒロシはビックリする。そして種市の勤める無頼鮨と、アキのいる劇場が近い事を気にしている。



無頼鮨。鈴鹿はアキと種市に「(種市とヒロシで)三角関係じゃない?」と、種市に振ると、種市は梅頭の顔真似で愛想笑いをする。がはは。ワラタ。

アキと鈴鹿はコイバナモードに。鈴鹿は太巻が、恋愛御法度にこだわる理由を教えるという。そして自分から太巻と付き合っていた事…しかも自分から告ったと話す。

鈴鹿「大丈夫よ。割と有名な話だから」と梅頭を見るが…、梅頭はテレビの野球中継に夢中で聞いてなかった。種市に言われて、気付いて、これまた愛想笑いをする梅さん。がはは。ワラタ。

鈴鹿の話によると、太巻と付き合った鈴鹿は、もともと歌より俳優業に注力したくて、独立をしたと言う。しかし太巻はもともと音楽畑の人で、迷ったとのこと。

鈴鹿「(鈴鹿の独立について行く事を)随分迷ったみたいよ、彼。ずーっと目をかけてたアイドル志望の子もいたみたいだし」

鈴鹿は、覚えてない…って感じりオトボケなのか?そのアイドル志望の子が「潮騒のメモリー」を歌いたいと太巻に直訴した事まで知っていた。

鈴鹿「厚かましい女よねぇ。そんなのあたしが許可する訳ない。(私に)聞くまでもないって、彼よ〜くわかってたわ。
だから、あたしに代わって、太巻がノーを出したわけ。はぁ…。結局は、運よねえ。運がなかったのよ、その子は」

と言う。アキはそれが春子だと確信する。

なるほど。そーいう経緯だったのか。太巻として春子を気にしていたけど、付き合っていた鈴鹿の独立のフォローに回った。そして鈴鹿の弁を借りると…、

鈴鹿「でも彼、ずーっと気にしてんの、今も。恋愛なんて個人的な感情に流されて、有望なアイドルの卵を、一つ潰しちゃったって。そういう、自戒の念をこめて、恋愛御法度なんじゃない? 憶測だけど」

なるほどねぇ。納得…。

しかし!しかしだよ!これ、もしかして、鈴鹿ひろ美って全部、わかってしゃべってんじゃね?太巻が“有望”とまで言うアイドルの卵について、付き合ってい た鈴鹿が、詳しい事を聞いてないハズがない。鈴鹿は若春子の事を知っていた。当然、自分が口パクをしていた事も理解していた。

そしてアキが春子の娘である事も知っていた。第82回でこんな会話があった…。

アキ「なんでおらにやさしくしてくれんだべ?」
鈴鹿「昔の、アタシみたいだからよ。…じゃあね」

また第128回で鈴鹿は、俳優業について太巻から…、

太巻「好きでもない人を好きになったり(略)接吻したり、接吻じゃ済まなかったり、それをずっと続けて行くって事なんだ」と不自然な行為をする仕事だと、太巻に諭される。それを受けて鈴鹿は…、

鈴鹿「ううん。正直に生きるのをやめたの。嘘の世界で、誰かを好きになったり、誰かの母親になったり…。この本(脚本)に書いてある通りに生きる事にした の。私にとって、嘘か本当かなんてどっちでもいい。見てくれるお客さんが本当だと思ってくれたら。そのかわり、嘘は上手につかないと、バレちゃうからね」

とまで言っているのだ。フフフ。面白いね!

クドカン先生の上手い所は、どっちとも解釈できる点だ。この説のように鈴鹿は最初から全部、知っていたと解釈しても、あまちゃんのストーリーは毀損されず、感動もある。
また、鈴鹿は最近まで何も知らなかったとしても、あまちゃんのストーリーは毀損されず、感動もある。

また押井守さんの話しになるけど「ビューティフル・ドリーマー」や「イノセンス」などは、明らかに、鈴鹿の言う、嘘と現実に対して、同じようにアプローチをしている。「あまちゃん」って押井守さん的なんですよ。必見ですよ。



んでまたも「運」の話しが出たよね。散々、書いてきたので書かないので自分で読み返してね。んでおらは、第97回でこう書いたよ↓

「クドカン先生は運命論者か?ラプラスの悪魔か?努力はムダなのか?違う!あまちゃんは教科書ではない。視聴者をセラピーする事を目的に書かれた“商品”である。それを忘れてはいけない。」



さてシーンは変わってまごころ第2女子寮。男子禁制なのにヒロシまで上がり込んで、安部ちゃんのウニ丼の試食会。

味の感想としてミズタクは…、

ミズタク「こんなもんだと思うけどな。こんなもんでしょ」

安部ちゃんは、夏ばっぱのウニ丼はもっとふっくらして美味いと言う。なるほど、安部ちゃんは、第25回で春子に寛解されただけはある。だから安部ちゃん は、そして当たり前だが安部ちゃんはアキの味方である。夏ばっぱのウニ丼=アキの方が本物。東京で作ったウニ丼=鈴鹿は偽物…というワケですな笑。

そしてそんな偽物=鈴鹿を半べそであっても「うめぇ!」と貪欲にカッ喰らってしまうアキは、まさに大女優・鈴鹿を「食う」わけですな。しかもお代わりまで要求して…笑。

アキ…凄いよ…アキwww。

てかミズタクには審美眼がないのか爆!



ちょっと関係ないけど、上野でストーブさんの背後に映ったオフィス・ハートフルのロゴマーク。ハートをモチーフにしているけど、ありゃいかんぞ。図柄が細 か過ぎる。すぶん、グラフィックは専門なので書くけど、あまり細かい図柄だと、小さくした時に印刷で潰れるど。特にロゴマークは封筒などの紙質(ししつ) のあまり良くない物に、小さく使われる事が多い。そーいった使用の時でも、破綻しないデザインにした方がいいぞなもし。

まぁ、ドラマ的には大きく使われる事しかないロゴマークなので、アレでもいいか笑。…てか!ハートフルはロゴマークからして“破綻”している事のメタファーかっっっ!笑。


あまちゃん(再放送)第100回 2015H27/7/30(木)

昨日のアバンか始まる。

楽しげなタイトルバック。

都内で岩手物産展の手伝いをするGMT。岩手物産展なのに、みんな身勝手な事を叫んでいる笑。

物産展の合間にアキはストーブと一緒に、原宿にある純喫茶「アイドル」を探す事に。そう、若春子がバイトしていた、甲斐さんのお店である。そして見つけた「アイドル」に入店。

甲斐さんは、今までの若作りヅラをとって、現行のデフォの松尾スズキ状態に移行してたwww。

アキは甲斐に…、

アキ「あの、私、以前ここでバイトしてた、天野春子の…娘です」

…と言うが、甲斐は聞いてない。それよか無くしたと思っていたテレビのリモコンを見つけた事を喜んでいた。がはは。これは一見すると、甲斐は耳が遠いのか?と思わせてといて、後で、実は地獄耳だとわかるための、差異の強調のためのプチ伏線である。

まぁ取りあえず、店内でお茶する二人。ヒロシはアキとの会話で、まごころ第2女子寮が、旧漁協みたいな雰囲気だといい…、

ヒロシ「アキちゃんがいる場所は、他の場所と違って、ちょっと温度が高くて、明るいんだよ。アキちゃんのお陰だよ」
ヒロシ「場所じゃなくて人なんだよ、結局」

と第10回で春子がヒロシにしゃべった事の受け売りを言う。

※第10回
春子「田舎が嫌で飛び出したヤツって東京、行ってもダメよねぇ〜。逆にさ、田舎が好な人っていうのは、東京に行ったら行ったで、案外、上手くやっていけるのよ、きっと。結局、場所じゃ無くて人なんじゃないか?って思う、最近。フフ」

朝ドラのフォーマットである“地方賛歌”ですな。

アキ「確かに場所じゃねえ。自分をしっかり持ってれば、どこさ居ても大丈夫なんだ。奈落だろうが、アメ女だろうが…」

アキは遠くでしゃべっていたのに、地獄耳の甲斐は「アメ女」に禿げしく反応www。とは言うものの、甲斐の地獄耳設定はその後、発動する事はなかったけどね笑。

甲斐「お嬢ちゃん!アメ横女学園のメンバーなのっっっ?」
アキ「あ、いや、アメ女じゃなくて…その妹分の…」
甲斐「GMTっっっ!!!」
アキ「じぇじぇ!知ってんの!?」
甲斐「ああ、熱いよね、今、GMT!有馬めぐがいるでしょ? あと、小野寺ちゃん。彼女熱いよね」

甲斐の口癖である「熱いよね」が出たぞなもし。
甲斐はやっとアキが春子の娘だと認識した。クドカン先生、やっと師匠の松尾さんに長セリフを当てたねぇ笑。またこの回で、純喫茶「アイドル」が今後、無頼鮨の次に大事な舞台となる予感が示されたね。

甲斐は「娘に夢を託したんだなぁ」と、鈴鹿と同じ事を言う。

ちなみに純喫茶「アイドル」のロゴは出来が良い。実際にありそうな感じがいい。そして懐かしさも感じる。なかなかです。
またメニュー表の一部の「レモンスカッシュ」が画面に映ったのもいい。かつて太巻はこの店で「レスカ」「レスカ」と連呼していたので、ここの純喫茶「アイドル」が、確かに若春子と若太巻と通っていた店だと、改めてわかったもんね。



上野駅付近。ストーブは北三陸に戻る。アキは自転車を押して見送り。自転車を押しているのは、このままアキがストーブと一緒に北三陸に帰る事はないと示すためやな。

ストーブはアキの手を握りしめる。ストーブはアキに恋愛感情が今でもあるが、この握手は何かアキからパワーをもらおうとしてる感じだ笑。

最後の最後にアキはストーブに、東京で男と一緒だった、よしえを見た事を吐露してしまう。

ヒロシ「ありがとう。聞かなかったことにするわ」

ヒロシは意外にも大人だったね。ヒロシは成長しているね。



太巻が仮歌を歌う「地元に帰ろう」のデモテープが再生される。聞き入るGMTのメンバー。自分達の新曲にウキウキしている。曲は「デスメタルでサビ、テク ノ」ではなかった笑。アキ曰く「ミディアムテンポのとても素敵な曲」に。こりゃどー見てNHK。この曲も売る気、満々だな。紅白狙うな。…と本放送の時か ら禿げしく思ったよね笑。



直後、またも有馬めぐのスキャンダルが発露。

河島「いきなり事前に何の連絡もなく記事が出た」

って事は、普通は、事前に何かの連絡をもらってから記事になるのか?がはは。
その架空の写真週刊誌風の雑誌が画面に映る。

劇撮スクープ!
アメ女のセンター
有馬めぐ
「熱愛 お泊まり愛の現場」
ついに撮った!

いかにも「フライデー」とかそんな感じの誌面が(・∀・)イイ!。「熱愛」と「お泊まり愛」の間に、皮肉なのか?ハートフルのハート型のロゴが入れられているが、これは先に指摘した通り、小さくするとロゴデザインの迫力がない。皮肉や嫌みが伝わってこない。がはは。



【太巻論・荒巻太一とは何者か?】

太巻は、まめりんについて…、

太巻「もう3回目だぞ。かばいきれないよ」

と言って、まめりんとGMTの「地元に帰ろう」のレコーディングを中止にするとミズタクに言う。ミズタクは抵抗し、初めて?太巻に反発し…

ミズタク「(GMTを)売る努力してないじゃないすか!?」

と言うが、太巻に軽〜くいなされる。

太巻「俺が今回の件で全然、傷ついてないとでも思ってんの?作詞して、作曲して、PVのプラン考えて、…それ全部捨ててんだよ!
ソロデビューの事なんてとっくに考えてるよ。けど、それじゃつまらないからGMTと抱き合わせにしたんだろうが!
全部“運”なんだよ! センター候補が奈落に落ちてきて、デビューが決まったのも“運”!それが流れたのも“運”なんだよ!」

勢いと説得力があるのでツラーと聞いたけど、なんか変www。
「作詞して、作曲して、PVのプラン考えて」ではなくて、
「振り考えて、作詞して、作曲して、PVのプラン考えて」だろ?だって太巻は「振り先(ふりせん)」だろ?笑。

あと「ソロデビューの事なんてとっくに考えてるよ。けど、それじゃつまらないからGMTと抱き合わせにした」ってのは「GMTのソロデビューの事なんてとっくに考えてるよ。けど、それじゃつまらないから、今、有馬めぐの居るGMTと抱き合わせにした」って事かね。

「センター候補が奈落に落ちてきて」って、まめりんはセンター候補じゃなくて、センターだったじゃん。あ、GMTのセンター候補って事か?ちょぃとわかりにくいかにゃ?

なんか変だけど、古田新太さんの演技と相まって、なんとなく押されてしまったもの事実やな。さすが太巻だ笑。ダース・ベイダーだ笑。

あ、それと他に重要な事も言っていたぞ。

太巻「有馬は卒業という形にする。ブログに謝罪文を載せて、劇場でファンに謝罪させる」

フツーに聞けば解雇だけど、まぁここは海千山千で生き馬の目を抜く世界だ。太巻は「解雇」だとは一言も言ってない。墜としては、這いずり上がるドラマをまめりんに与えて、また一儲けしようと思っているかもしれないし、まめりんだって相当な玉だ。それくらいはありそう。

となるとGMTは明らかに、もらい事故だ。がはは。てか、太巻にとっては、アキを遠ざけたいという思いと、GMTプロジェクトを自分がぶち上げたのに、瑕疵が広がる前に無かった事にしてしまいたいという計画が、合致したと思われ。

しかし、そうは言っても、GMTが単体で売れるなら、それでも一応、売りたいとも思っているだろうな。後の第107回に出て来る、太巻密着番組「プロダクトA」(笑)で、太巻は春子に…、

太巻「はっきりいうてGMTは、企画倒れ!そやからこうやってテレビ使うて、回収できるとこから回収しとんねん!」

…と言っている。そりゃそうだ。経営者としては正しいよね。どうにか少しは回収したい。

てか太巻という男は、GMTやアメ女にに対する認識がそもそも違うよ。それはミズタクも、春子もわかっていない。

ミズタクは「売る努力してないじゃないすか!?」と太巻に切れし、春子に至っては「普通にやって、普通に売れるもん作んなさいよ!」(第107回)とのたまう。

もうそんな王道の時代ではないだ。だから王道を目指した若春子は芽が出なかったではないか。
ミズタクの言う「売る努力」って言うも、なんか言ってる事が「ゆとり」っぽいぜ笑。今は、芸能事務所が何もかもお膳立てしてレールを敷いて売る時代ではない…というのは、視聴者も何となく気付いていると思う。

鈴鹿弘ひろ美は、若春子と同世代だけど「当時から」もっと柔軟だったぞ。だからアイドル的に扱いをされて、事務所の方針で歌いたくもない歌を歌わされた事 に反発した。そして当時の恋愛タブーもぶち壊して太巻とも結婚した。そう考えると鈴鹿って柔軟で、破天荒だよな笑。保守的な若春子とは大違いだ。

その差が現在の二人なのだ。また太巻には太巻なり成功体験があるし、ポリシーがあるのだ。

太巻はGMTやアメ女を事務所の自由になる、お人形さんだとは認識していない。お人形さん扱いして、お膳立てが必要だと思っている若いクセに頭の固いミズタクとは大違いだ。

太巻はGMTやアメ女のメンバーを生きた人間だと思っているし、その生きた人間達を「集める」事で、何か勝手にメンバー同士で「ケミストリー」が起きるの ではないか?そしてその起こった面白いケミストリーを商売にする。またそんなケミストリーを起こせる人間こそがセンターにふさわしいだと考えている節があ る。

第89回で太巻はこう言っている…、

太巻「恋愛御法度は、君たちを縛り付けるためのルールではない。若くて、可能性を秘めた君たちに、考えるきっかけを与えてるんだ。アイドルとして、ストイックに生きるか、彼氏と、ズブズブの恋愛に溺れるか。もっぱらズブズブのほうだろう」
太巻「健康な女子ほど恋がしたい、そんな、わかりやすい感情を抑圧してステージに立つ、それがアイドルだ。選ばれた、ひと握りの人間の業(ごう)だ!」

このようにアイドル道を目指したなら、恋愛も、ケミストリーも、当事者にとっては辛い事だらけた。GMTやアメ女のメンバーは常に闘いだし、ハートフルの人間も予測できない事を相手にしなくてはならない。しかし、それこそがザ・芸能界じゃね?

もっと言うなら、太巻の役割は事件を起こす事なんだな。芸能事務所社長としても、あまちゃんの作劇上としても。要は「憎まれ役」。

あ、それじゃ太巻って、ずぶんが、あまちゃんには出て来ないと言っていた憎まれ役とはいえ「葛藤を起こす」人やんけ。見た目は「悪人」と言う事やんけ。がはは。

しかし、最後まで見るとわかるが、太巻は第125回で自分の事を「商売人になりきれないもう一人の自分」があると言い、あまちゃんではその「商売人になり きれないもう一人の自分」が、あちこちに出現しているでないか。ここで言う「商売人」とは「悪人」の事である。従って「商売人になりきれないもう一人の自 分」とは「善人」の事である。

そう。太巻もまた、善人であり、優しい人間なのである。

さぁ!アキよ!GMTよ!嵐を起こせよ!メークドラマ(死語)しろよ!主人公は君達だし、若さってそーいうモンだろう?太巻もそれを待ってるぜ!←ん?な んかダサいな。あ、そうか!アキの言う「ダサいくらいなんだよ。我慢しろよ」(第91回)とはこの事でもあったのかっ!笑。

太巻の言う“運”とは“運命”の事ではい。一旦、諦観して、自分の“運”を見つめ、そして自分の立ち位置を決めて、そして突き進む事だ。するとそこにケミストリーやメークドラマが起きる。それこそが、芸能界で、アイドルとして生きる道なのだ。

しかしGMTは新曲に拘泥し、アキも(そして春子も)太巻流を嫌った。アキ(と春子)そして何故か鈴鹿は、太巻に離反する。そしてなんとも古臭い感覚で、アキの売り込みに奔走する事となる。
AKBっぽい太巻流と、ももクロっぽいアキ達…という事だろうか。それは今後の物語のお楽しみ。



にしてもこの東京編だけを見ていると、アキは才能のある出自で、北三陸から東京に向かい、太巻という試練を与えられる。折口信夫の言う「貴種流離譚」の構 造に見えるわなぁ。しかし、あまちゃん全体としては「貴種流離譚」ではないよね。あまちゃんってホント、不思議な物語だ。



さて、話しは戻って、レコーディング中止を受けて、太巻に直訴するアキ。相変わらずの大物振りだ。
そして、うむ!この時のアキは嵐を起こしているな。太巻は内心、アキを排除してからのGMTのメークドラマ、またはアキを波乱の中心に据えてのGMTのメークドラマ…「こりゃ、どっちに転んでも商売になるな」とほくそ笑んでいる事だろう。がはは。


あまちゃん(再放送)第101回 2015H27/7/31(金)

前日のアバンから始まる。

楽しげなタイトルパック。

本日は見所、一杯ですよ。その前に、前にも書いたけど、ドラマ「あまちゃん」は、比較的素直な色温度で撮られている。青っぽい場合は青っぽく。アンバーっ ぽい場合はアンバーっぽく。例えばスナック・梨明日や無頼鮨はかなりアンバー。まごころ第2女子寮とかハートフルは青っぽい。妙な色温度にしてしまった邦 画とか「千と千尋」問題とか…みんなもっと色温度について考えてみようよ!←ってナンの主張?笑。

さて、上野の劇場の太巻社長室は、意図的だろうけど、かなり青っぽい。9300K(ケルビン)くらいか?これが“北野ブルー”て言うか、この場合はナンかいい感じなのだ。まぁ有り体に言えば、太巻の(表面的な)冷たさを表している。

さて、本題。太巻はアキと水口を社長室に入れる。ガラス張りなので周囲からは見えるが、音は聞こえない設定。GMTの他のメンバーと河島は外から見ている。

GMTの他のメンバー達はナンの話しなのか類推する。そして本放送の時に、視聴者も、ずぶんもだけど、そうではないのか?(いのっちさんも指摘していたが)と思っていた事を、しおりんが言う。

しおり「…ということはアキ(太巻の)隠し子?」

うん。これは本放送の時、思ったよね。しかし、これは違った。がはは。NHKの朝ドラとしては嫡子・庶子問題は不要か?笑。

太巻は画面向かって右手の上手(かみて)に。アキと水口は左の下手(しもて)に。お約束通りの構図で安定感抜群。



太巻は社長室で、鈴鹿ひろ美の歌の“影武者”が、アキの母親であった事を、水口にも明かす。しかし、なんでここで水口にこの秘密を明かす必要があったのか?考えてみりゃ不思議である。

太巻としては、アキと水口を「一蓮拓郎(いちれん・たくおう)」…いや「一蓮托生」にして、ハートフルから駆逐したいのかもしれない。
もちろん、それにアキと水口が反抗する事で何かメークドラマがあればあったで太巻は商売にするだろうけどね(前回の第100回を参照)。

にしても太巻の…、

「そ…そっちの、そっちの色々じゃないよ」

にはワラタ。やはりNHKの朝ドラとしては嫡子・庶子問題は不要なんだな笑。

太巻は思わせ振りに金庫を開いて何を取り出す。殺気を感じさせる演出。水口は思わず近くのハンガーを手に取る。これは言うまでもなく…て言うか河島が「何だ?武田鉄矢か?」と言っているが、武田鉄矢さんの映画「刑事物語」(1982年〜1987年)のパロディ。

劇中、武田鉄矢さんはハンガーをヌンチャクのように振り回す。しかも今日は第101回だ。これは武田鉄矢さんの有名なテレビドラマ「101回目のプロポーズ」(1991年)にも掛けているね。ワラタ。

太巻が金庫から取り出したのはカセットテープだった。それを古いスピーカー内蔵と思われるカセットウォークマンっぽい機械で再生する。機器には 「samku TCM-19 VOR」とある。samkuってのは謎だけど、TCM-19は実際に存在していたソニー製のカセット機器だ。てかタクミ電機の製品じゃな かったのね笑。

太巻が金庫保管とは言え、この証拠となってしまうようなテープをなぜ後生大事に保管していたのも、考えてみりゃ不思議である。

太巻にとって、鈴鹿のとの思い出…いや、このテープは大江戸タクシーの車内で再生したテープかもしれん。となると春子との思い出なのかもしれんな。

しかもこのテープは再生時の頭出しまでしてある笑。つまり太巻は毎回、最後まで聞いて、次も聞こうと、巻き戻しまでしていたのである笑。

今や聞き慣れた(?)若鈴鹿の音痴な歌が社長室に響く。水口は意外にも絶対音感があるので辛い!と悶絶する。しかし、ネット上の話題によると、この音痴歌はハーモニー部を歌っているのであって、実は音痴ではないという説もある。となると水口の絶対音感も宛てにならんぞ笑。

太巻「鈴鹿ひろ美伝説に、傷をつけることは、俺にはできない。どんなに小さく、古い傷でも」

うーむ、やはり太巻の意図がわからん!アキが影武者をネタで太巻を恐喝しようとでも思って、だから、太巻は先回りしたのか?てか、こんなクソ古いネタが恐喝になるか?がはは。

あ!もう言っちゃいます!(第82回byアキ)太巻がこのカセットを聴かせたのは、あん時に若正宗のタクシーで聴かせた音源と同じ物だと言う事を、作劇上、明確に視聴者に明示するためです。

しかし、ま、ずぶんがいつも書いているように、あまちゃんは“落語”の世界。細かい事はいい。楽しもう!実際、このシーンは面白かった。水口を共犯者に引き入れる事で、話しの幅も広がるしね。

まぁ他のGMTメンバーは懐疑的になるが…。

太巻「しかし驚いたよ。娘を送り込んでくるとはな」
アキ「おらはママの命令で、この世界さ入ったわけじゃねえ。自分の意志で来た」
太巻「じゃあ、ウチじゃなくて、別の事務所でもできるよね?ウチにいる限り、俺が潰すから。何度、這い上がってきても、奈落に落とすから。ゴメンね」

ってこれって、太巻が奈落に落としたまめりんと同じで、実はアキを「目を掛けている」って事やんか!がはは。

これですよ!ずぶんが何度も書いきた、あまちゃんの脚本の「レイヤー構造(二重性または通奏低音)」ですよ!解説しよう!

レイヤー1。朝の忙しい時にツラーと見る分には、太巻はプチ悪者。それはそれでストーリーは成り立つ。

レイヤー2。ずぶんが散々、書いたように、太巻は夏ばっぱと同様、アキの才能を認め、あえて辛く当たる事で、何かのケミストリー、メークドラマを期待して いる。ま、実際の太巻は、世慣れた男で、それでアキが辞めたとしても良し、また這い上って来たら、それを商売にしようとしているけどね。

まぁ実際は、アキはハートフルを辞めるのだけどね。



まごころ第2女子寮では、納得のいかないGMTメンバー達が困惑している。
喜屋武ちゃんに至っては…、

喜屋武「アキが辞めるなら、うちも辞めたい」

となんだかわからん精神状態になっている笑。

ところで水口は…、

水口「新メンバーは随時補充する予定だ」

と言っていたけど、ホントか???笑。
小野寺ちゃんは、巨大な亀のぬいぐるみを抱っこしている。これは劇場の近くにある「亀の湯」のノベルティグッズだ←ウソ。
「あまちゃん」は「ビューティフル・ドリーマー」である。北三陸も上野も友引町であり、ウパニシャッド的な「亀の甲羅」の上に載っているのだ。小野寺ちゃんが抱っこしていた亀は、その亀なのである。←ホントかよ笑。



スナック・梨明日。春子の服がますます「蛾」みたいになっている笑。間違いなくブティック今野の服やな笑。あまちゃんの制作に際して、スタッフは久慈でロケハンをしているが、きっと地元のスナックにいたであろう、おねいさんのメイクとかを参考にしたのかもしれんな笑。
んで、東京から戻ったヒロシが、アキの状態を説明。スナックでの報告らしく、やや尾ひれ状態www。

ヒロシ「女子寮とは名ばかりの、なんか古い木造のアパートで、風呂もねえ、トイレは共同で…」

てか、それを専門用語で“下積み”と言うのでは?がはは。



ここからが、もしかすると、あまちゃんで、ずぶんが一番、好きなシーンかもしれない。

あまちゃんって最高に面白いけど、ひとつだけ不満があるとしたら…てか、朝ドラのフォーマットで、それを望む事はお門違いナンだけど、つまり「映像的ダイナミックさ」はあまり無いよね。

いや、何も「大ハード」…いや「ダイ・ハード」な爆破シーンが欲しいわけではないし、カーチェイスもいらんし、北鉄の暴走列車もシーン不要だ。要は、あまちゃんには頻出する「水中撮影」に準ずるようなシーンが少ないというな…って事。これは第16回でも書いた。

つまり、もっと「映像に語らせる」シーンがあってもいい…って事。しかし、ラジオ的な見方もされる朝ドラには向かないよねぇ。そもそも、あまちゃんは映画じゃなくて、連続ドラマだしね。

クドカン先生は基本、小劇場の人だし、テレビ的だし、これはこれで素晴らしい。大好き!ずぶんはホントは「映像的ダイナミックさ」が欲しいワケでは無いのですよ。では何が欲しいのか?

あまちゃんには“心象風景”が無いよね。

唯一、あるとすれば、あまちゃんに頻出する“夢落ち”のシーンがそれに当たる。だから今回は、あまちゃんにおける数少ない“心象風景”の回なのである。

またまたまた「ビューティフル・ドリーマー」を出しちゃうけど、押井守さんは、ご自分の他の映画でも“心象風景”が大得意である。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(1995年)の雨のアジアの街角のシーンとか「機動警察パトレイバー the Movie」(1989年)の雪の運河のシーンとかは息を呑む美しさだ。

「ビューティフル・ドリーマー」では、三宅しのぶが皆と歩いている時に、いつの間にか居なくなるシーンでの、路地裏に広がる無数の風鈴。素晴らしい音楽。 果てしなく美しくて、何かをかき立てる名シーンだ。ストリーリーの本筋には関係ないけど、これぞ映像作品でなくては表現できない心象風景シーンだ。

今日のこの“夢落ち”…正確には落ちは無いので“夢”のシーンは、美しくはないけど、心象風景あたるのでは?とずぶんは思ってます。

今日のこの“夢”のシーンは、ストリーリーの本筋には関係ない。でも、映像化してみると、脚本として書かれた内容以上に、映像として何かを訴えかけてくるではないか!内容はちょっとホラーだけど(笑)それすらも楽しい!

やっぱり、あまちゃん最高!



それと能年玲奈さんと有村架純さんという二大美少女の共演ですぜ。本来は年代が違うのに、一緒にまみえるのだ。ある意味、サービスシーンであるな。
そして薬師丸ひろ子さんがクソ面白い!この人でないと絶対に成り立たないよねぇ。素晴らしい。
またこのシーンはフロイト的な、ユング的な解釈はいらんと思う。がはは。

先に三宅しのぶが出てきたけど、三宅しのぶはユイちゃん。アキは綾波レイにも見えるよね?笑。



さて親の勘なのか?春子はアキに電話。すると悪夢と現実の二重苦で「おぅおぅ!」オットセイの様に泣いているアキwww。
アキは帰りたい…と春子に言うが、春子は
「ダメよ…」と強い調子。まぁここで帰らせたらドラマになんなし、この春子の様子は何かが起こる予感を感じさせるねぇ。

電話のシーンのカットバックでは、アキと春子のイマジナリーラインを合わせたり、壊したり、なかなか不安な感じを煽ってます。

さて!明日も楽しみ!


あまちゃん(再放送)第102回 2015H27/8/1(土)

アバンなしだけど、楽しげなタイトルバックがあけてからアバン。

アキの「帰りたい…」という泣き言を電話で聞いて、春子は、思い出せなかった過去の事を思い出す。第97回で、正宗にも不明だった若春子の謎の行動、世田谷→上野→世田谷の経緯を思い出したのだ。

平成元年(1989年)春子は正宗のタクシーで上野まで行って、そこから公衆電話で実家に電話する。
春子は北三陸に帰る報告をして、夏ばっぱに慰めてもらいたかったのだ。しかし電話に出た夏ばっぱが、これまた厳しい!

同様に春子もアキに厳しい事を言う。見事な重ね合わせた演出。

夏ばっぱ「(若春子に)アイドルさ、なるっていうがら親子の縁切ったんだぞ。娘でもねぇ、アイドルでもねぇ。おめえ、どこの誰だ?」

てか、これってまるで太巻じゃん!がはは。

一見、厳しそうに見える夏ばっぱの二重性(第39回)と、太巻の二重性(第100回)、まったく同じ構造である。

まぁ言うなれば究極のツンデレである。がはは。夏ばっぱ、太巻、ヒビキ一郎は、あまちゃん三大ツンデレである。がはは。

いつも言うけど、このシーンで…、
レイヤー1。夏ばっぱは厳しい人だな…と受け取ってもストーリーは進む。
レイヤー2。ホントは夏ばっぱも太巻も優しい人なんだな…と受け取ってもストーリーは進むのだ。
素晴らしい、あまちゃんの「レイヤー構造(二重性または通奏低音)」だ。



アキの電話を受けて、春子は東京に向かう事を決心する。夏ばっぱとは違う対応だ。夏ばっぱや太巻は、究極のツンデレで、試練があっても這い上がってこい!ケミストリーや、メークドラマを見せてみろ!来る物は拒まず、去る者は追わず…なのだ。

しかし春子は違う。古いタイプの人間で、王道とか、正統を求めている。その証拠に…

吉田「(略)…土日は(アキに)ウニ丼売って…」
春子「ダメよ、そんなの!あの子にそんなしみったれた事させたくないの。あの子が帰ってくる時には、駅前に黒山の人だかり。サイン会、握手会、コンサートは市民ホールでドーーーンって!!」

…と、いかにも古臭い!ステレオタイプ。故郷に錦かよ!今時www。この春子の古くささは、後の回でも炸裂する。「普通にやって、普通に売れるもん作んなさいよ!」(第107回)と太巻にのたまうもんなぁ。

これはナンなんだろう。春子の王道路線のままでは、北三陸というド田舎にいるアキの魅力は発掘されなかったハズ。あまちゃんの最初の方では、明らかにアキのブレイクはネット発だったのだ。

今の時代を考えるならそれは当然のこと。だから太巻も国民投入など奇策で、まめりんを奈落に落としたり、色んな話題性を取りに行こうとしている。普通にやっていたのでは売れないのである。

しかも、アキのアイドルとしての人気は、劇中ではそんなに爆発的ではなかった。そこそこだった。でも春子は正統派で売れれば満足だったのかもしれない。

太巻の奇策も悪くない。しかし、春子は王道を求めた。その理由がわからない。もしかすると、クドカン先生は今時のアイドルの在り方について疑問があるかもしれんなぁ。

80年代風のアイドル象への憧憬と回帰を、クドカン先生は、あまちゃんで目指したのかもしれないね。



海女カフェでは…、

花巻「あ〜っ!ジョージクルーニーなんか描けねえよ!」

と、行き過ぎたラテアートを批判する。
アイドルもそう。行き過ぎは禁物、正統派が良いのかもしれんな笑。



大吉は春子の上京に抵抗してみせるが、もう走り出した春子の暴走列車は止まらない。

無頼鮨では鈴鹿がアキのプチ送別会状態。そこへ…春子キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!である。まさに女ダース・ベイダーだな笑。

さぁ!来週はますます面白くなってきますぞ!