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第13週「おら、奈落に落ちる」第73回〜第78回 演出:井上剛

あまちゃん(再放送)第73回 2015H27/6/29(月)

いよいよ怒濤の東京編キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!ですよ。演出は安定の井上剛チーフディレクターさん。

本日は東京編の一発目なので超絶盛り沢山に内容をぶっ込んできているぞ。もちろんワザとだ。超スピーディな怒濤の説明シーンにかこけつた、大量の情報量による、いつもの幻惑作戦www。そして何より大事なのは状況の説明より、第1回目と同じで“掴みはOK”的なノリノリが主眼だ。惜しげも無くネタをぶっ込んで、思考より、ワクワク感を高揚させる。素晴らしい演出です。より中毒症状が進みますた!笑。

そして今日からナレーションが夏ばっぱからアキになった。これも放送当時はいろいろと言われたけど、いつもの言う通り“落語”の世界なので、これはこれで オケ!それよりアキのナレーションに違和感が無かった方が驚き。もっと言うと後でナレは春子になるけど、これも違和感なしだ。「ケロロ軍曹」のナレーショ ンより自由自在で落語的なナレーションに萌〜乙でつ!

さて上野駅の中央改札口に写る若春子。白黒写真だけど、1984年(昭和59年)当時は普通にカラー写真の時代だよ!笑。
これってサラリと見たけど、もしかすると大掛かりな合成写真かもしれないよなぁ。

まず無人か人があまり写っていない、当時の上野駅の中央改札口の写真を用意する。もちろん権利関係は整理済み。そして背後の人達も問題が起きないよう、番組で群衆モブエキストラ(←意味が被ってるわ!笑)を用意して撮影。そして、それを合成。
続いて若春子も別撮りして合成したような感じがする。ずぶん画像処理のプロですのでそう思いますた。

次の写真。上野駅の外を歩く若春子も合成やね。こっちはアニメちっくにして、合成した感を意図的に出している感じやね。
とにかくすごく丁寧に作られているけど、少しだけ“粗”を出して、ちょっとした違和感を醸している。

2009年の上野に降りたアキ。ごっつい中東系の外国人のおっちゃんに写メを頼もうとケータイを渡して「押してけろ!プリーズ」と言っているが、この外タレさんは、後に安部ちゃんの屋台の隣でケバブ屋をやってます笑。「まめぶ〜」「ケバブ〜」の掛け合いにはワラタ。

そしてこの時にかかる音楽。これ東京編で何度も登場するけど、後になってようやく「暦の上ではディセンバー」のイントロだと気付く。ずぶんが鈍いだけか? 笑。そんなに前に仕込んでいたのかっ!後にベイビーレイズ版としてCDリリースされたよなぁ。にしてもNHK。リアルで商売する気、満々じゃん!「やる 気、満々じゃん」(byアキ)。

てか初めて「暦の上ではディセンバー」という劇中曲のタイトルを聞いた時、ディセンバー(12月)の部分で「紅白出る気、満々じゃん!「やる気、満々じゃん」(byアキ)と思ったよ。がはは。



楽しげな月曜のみのロングバージョン・タイトルバックがあけると、鉄拳アニメで、北三陸から上野までの電車経路が説明される。この移動経路はユイちゃん並になかなかめんどくさいんだね。

んで、そのユイちゃんが来られないと知って、あからさまに落胆の態度の水口。最初はチヤホヤしていたのにね…ワラタ。

アキナレ「『君に言っても仕方ない(けど)』という言葉を水口さんはこの日、23回、口にしました」がはは。この23回と言うのは、きっと“水口琢磨 32歳乙女座”の逆だろうさ笑。

ミズタクに「これからお世話になる人達だからちゃんと大きな声で挨拶して」と促されて、事務所のスタッフに、
アキ「おはようごぜえます!天野アキです!」と挨拶するが、業界(死語)では何時でも「おはようございます」と挨拶するという流儀を知っていたのか?それともホントに午前中だったのか?笑。

まぁ、業界では何時でも「おはようございます」と挨拶するという流儀は普通の視聴者でも知ってる。でもアキは芸能界にはうといという設定。どーでもいいけど気になった。がはは。

実はドラマでは、あまり活躍しない(笑)チーフマネージャーの…、大きい方がいない方の…、小さい方の…河島耕作(マギーさん)キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!。にしても河島耕作って…「島耕作」に一文字足しただけかよ!笑。

さて太巻の座右の銘が明らかになったので、記しておこう。
「太いものには 巻かれろ」
「巻かれて 巻かれて 強くなる」
「巻かれて 太れ」
太巻、堂々のアホである笑。

挙げ句に守衛さんにまで落胆されるアキ。がはは。

続いて「アメ横女学園芸能コース」のヒエラルキーの説明。上位組は「神7(セブン)」ではなくて「アメ女八賢伝」。吹いた!薬師丸ひろ子さんの映画「里見八犬伝」(1983年)かよっ!

ヒエラルキーの上からレギュラー。リザーブ。ビヨンド。ビンテージ。ウィスキーかよっ!「マッサン」かよ!そしてOGをビンテージ扱い。たまらん!クソワロタ!しかもGMTはその下と来たもんだ。

そして、これまたほぼ後に出番がない高幡アリサちゃん(吉田里琴さん)と成田リナちゃん(水瀬いのりさん)、キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

クソ面白いの掛け合いなので書いておくぞ。

高幡アリサ「アメ横女学園〜っ!出席番号36番!片思い星(せい)からの転校生!両思いになると死んじゃうの!み〜〜〜んなのアリサこと高幡アリサ13歳で〜す!よろしく!ぴょん!」←すげーステレオタイプ!わかりやすい!

成田リナ「はいはい!アメ女の“あ”は?(お約束の合いの手:愛してるの“あ”)…アメ女の“め”は?(メロンの“め”)…アメ女の“じょ”は?(情緒不 安定の“じょ”)よくできました!ところで私は誰だっけ?(成田リナ〜)下から読んでも(成田リナ〜)成田リナ、出席番号37番15歳!うーん!わぉ お!」←うーん!わぉお!って「ますだおかだ」かっ!

特に成田リナちゃんには吹いた。情緒不安定って…爆!にしてもアリサちゃんは13歳という設定だったのかぁ。ミズタクのやる気の無い合いの手も最高。ミズ タクは後に小野寺ちゃんの合いの手もやる気の無い感じでこなして、でもヒビキに、その合いの手を教えてくれと懇願される。
にしてもアキは若いくせに耐性が無いのか?これくらいの自己紹介の洗礼くらいで「帰りたい。心が折れそう」はないだろうよ。0か10以上の100!頑張るハズだったのでは?がはは。

とは言うものの、ここいらで普通の視聴者は脳みそ沸騰しているハズ。この“情報の大量投下による幻惑作戦”はホント、中毒性あるよ!たまらん!しかし、まだまだ続くぞ!凄いぞ!あまちゃんは!

そして去年オープンしたアメ女専用の劇場の紹介。ゲネプロ中の「アメ横女学園芸能コース」。センターには、まめりんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!である。

アキ「すげえ!写真撮ってもいいですか?ユイちゃんに送ってやっぺ!こんな立派な舞台に立てるって知ったらユイちゃんぶったまげるべ」
ミズタク「立てないよ」
アキ「え?」
ミズタク「立てるのはアメ女の正規メンバーだけ。当たり前じゃん、そんなに甘くないよ。みんな最低、1年はレッスン積んでんだから」
アキ「…すいません」

そりゃそうだ笑。しかもミズタクによると、GMTはアメ女の「Shadow=シャドウ」つまり「代役」だと言う。そう!安部ちゃんの“落ち武者”…いや “影武者”である。そう!あまちゃんに頻出する「対を成す構造体」の一つである。このシャドウが、後々、超重要な役割を果たして行く事に…。くぅううう! よく出来ているぜ!あまちゃん!

にしても、誰かが病気やケガの時でないと表舞台に出られないという説明の時の、ミズタクの「だからと言って(正規メンバーのの)靴に画鋲とか入れないでね」には吹いた!まさに古い古い少女マンガの世界だ。
クドカンさんは今の芸能界のど真ん中にいるのだから、もう少し何か今時の、いい感じの嫌がらせ方法は思い付かなかったのか?がはは。しかしこーいうステレオタイプもあまちゃんには頻出する。



そしてもっとも重要なシーン。“奈落”キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

何度も書いているけど、また書こう!ああ!すぶんは書くさ!

あまちゃんは“潜る物語”である。そう!アキは東京編第一日目で早くも“奈落”に“潜る”のである。そして、潜ったその場を変えていく。

実際、階上にいた時のアキは年下先輩二人(高幡アリサと成田リナ)の洗礼を受けて凹んでいたが、“潜った”この“奈落”では、もう一瞬にして…ほんとに一瞬にして入間しおりと、遠藤真奈の心を掴んだ。少なくとも彼女らからは拒絶したり距離をとられなかったではないか。

春子に言わせると「だけどみんなに好かれたね!こっちに来てみんなに好かれた!あんたじゃなくてみんなが変わったんだよ!自信持ちなさい!それはね、案外すごいことなんだからね!」(by第72回)なのである。

さぁ!お楽しみはこれからだ!



GMT初期メンバーの「入間しおり(松岡茉優)」と「遠藤真奈(大野いとさん)」キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!。
しおりと真奈の自己紹介。“潜った”状態の奈落なので、アキも今度はビビってない笑。

にしても、しおりん。「入間」って…埼玉の地名じゃん笑。「しおり」も「栗原しおり」ちゃんと被っているし…笑。でも個人的には、このしおりんの、やかましいキャラが、おら好きだ!がはは。変な柄の柄の悪いパーカーにもワラタ。

その、しおりんが大事な事を言う。どうやらGMT47プロジェクトは難航している…らしいのだ。うん。これで作劇上、GMT47で47人、揃える必要は無くなったし、見てる方も47人もいらんわい!笑…という事になる笑。一安心。

あと天野アキは「マニアにはたまらない」路線で売るらしい。クソワロタ。

続いて喜屋武エレン(蔵下穂波さん)と、小野寺薫子(優希美青さん)がコンビニから戻って来る。コンビニが車ではなくて、歩いて行ける距離にあるのが都会であり、東京なのである笑。

そして小野寺薫子が、ユイがPCで見ていた「仙台牛タンガールズ」の一人だと知れる。

階上のステージで「アメ女」のステージが始まった。さぁ!シャドウ達も奈落で同じ曲を歌って踊って、来たる日のために練習である。

アキナレ「GMT今のところ、アメ横女学園の妹分というか二軍扱いみたいです。急に来るかもしんねぇ出番に備えて奈落と呼ばれる場所でレッスンに励んでいます」とのこと。

アキはユイちゃんに写メ。



そして最後に凄い見せ場キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!。

世田谷の実家に予告もなく戻るアキ。するとあんなにアキと別れるのを嘆いていた正宗が、アキとの再会の感動もなく、スゲー慌てている。普通なら思わぬ、う れしい僥倖訪問者のアキを歓迎するハズなのに、妙に目が泳いでいるではないか。がはは。男子なら色々とエロエロと身に覚えのあるシチュエーションだ。がは は。

にしても思春期の割りにはガキなのに、アキはこの件については意外に思春期以上にドライだった。本来ならこれで一波乱あって、一週間は行けそうな葛藤ネタだけど、クドカンさんらしく、つまらないありがちな無用な葛藤は避けたのだ笑。

にしても、正宗が連れ込んだ女が「大久保佳代子さん」だったとは!アキの葛藤が無かったのに比例して、大久保さんも、このシーンだけで何も無かったかのようにフェードアウトしたけどね笑。

そーいや、後の正宗がPCの動画チャットで会話していた女性も1回切りでフェードアウトしたなぁ。( ゚Д゚)ハッ!もももしかして!正宗は同じ女と二度、寝ないのか!?デューク東郷かっ!斉藤(攻殻機動隊)かっ!笑。

がはは。明日も楽しみ。ただ男女の修羅場はないぞ笑。


あまちゃん(再放送)第74回 2015H27/6/30(火)

昨日のまとめから始まる。にしても劇伴って偉大だ。実家のシーンで正宗が大久保佳代子さんを引っ張り込んでいたシーンも、前日とは違う劇伴によって、すごく印象が変わるもんなぁ。

楽しげなタイトルバックがあけて、春子からアキの携帯に着信。アキは正宗が女を連れ込んでいた事はあえて言わないようにしているが、さすがは春子である。 何か隠している!と直感した。いや、春子が直感したのは正宗の女の件ではなくて…まぁ、もちろんそれも察しただろうが、アキの「アイドルは思ったのと違 う」という心情を察したのだろう。

ユイの父親に「後遺症が残るかも」という病院のシーンがインサートされる。これは後に回収される。

ちなみに正宗のマンションのセットは、後の「おめでた弁護士」のセットでも使われた模様。



そして、ずぶん的には、あまちゃんの中でも、指折りに重要なシーンが続けて起きる。刮目せよっ!

父親に慰めてもらおうと思ったのに、大久保佳代子さんのせいでダメになったアキ。まずはここで父親の見たくない秘密を見てしまったという、普通のドラマなら、それでご飯3杯は行ける状況と葛藤を、クドカン先生はアッサリと捨てたのだ!

※東京編からクドカン先生と呼んで私淑させて戴きます!ヨロシク!夜露死苦!「愛羅武勇」「舞蹴蛇苦尊」(参照コ:第31回)。

続いて実家にも泊まれず、東京の夜の街に出るアキ。そこで、かつての同級生で「いじめグループの主犯格で陰で私の悪口を言いまくってた子」達に遭遇。

「東北かなんかで超人気なんでしょ?ネットで見たって誰か言ってた。凄〜いじゃん!超地味だったのに。アハハハ」
「調子こいてんじゃねえよ!」「アハハハ」」

ずぶん、先に、本放送の時、あまちゃんはほぼ東京編から見たと書いた。あまり、あまちゃんを続けて見てない時に、このシーンに遭遇して・・・・・急にお腹が痛くなったwww。

アチコチのドラマや映画やマンガなどで散々やり尽くされている、いつものあの、その、この“いじめ”のシーンが、また来たのか!?これでまた数話、引っ張って、イヤで陰湿で暗いシーンをまたまた見せられるのか?と…朝から超絶辟易したのだ。

しかし!しかし!しかし!しかし!しかし!しかし!しかし!しかし!しかし!しかし!←大事な事なので10回、言いました笑。

しかし!(11人もいる。…いや11回も言う!)である!この辛いシーンは一瞬で終わったのだ。普通のドラマなら、それでご飯10杯は行ける状況と葛藤を、クドカン先生は…アッサリと捨てたのだ!

いかに一瞬だったか?おら、iPadのストップウォッチで測ってみたぞにもし。なんと!59秒23しかなかった!うーむ、凄い!凄すぎる!ギネス申請じゃね?

こんな事ってある?マジ?ずぶんが、あまちゃんには葛藤がない…って確信したシーンでもある。

ちなみにアキは「夏ばっぱ、今すぐ海さ潜りでえ!陸は嫌(や)んだ」と弱音を吐いたが、その場所は大嫌いな東京の、しかも電車の高架橋という高い場所である。あまちゃんは“潜る物語”である。高い場所では座敷わらしアキは発露しないのだ笑。



いじめっ子からヒョコヒョコと競歩みたいに逃げて、泣きじゃくるアキ。…超可哀相である。その後、ミズタクを呼び出したのか?ミズタクと同じタクシーで移動したのか?たまたまタクシーで帰ってきたミズタクとアキが遭遇したのか、わからないけど、
アキの「ここ、どこですかぁっ?」
ミズタク「谷中(やなか=東京の地名)。GMTの合宿所。入って」と、この後、重要な場所となる谷中の寮(まごころ第2女子寮)に入る。

寮では宮下アユミ(山下リオさん)がカップ麺を食べようとしている。
ミズタク「おいおい!こんな時間にそんなモン食うなよ…」
食品会社がスポンサー様についている民法では絶対に絶対に絶対に言えないセリフである笑。

まぁそれはどーでもいい笑。宮下アユミのやる気の無い自己紹介を受けて、アキは
アキ「岩手県っ!北三陸市から来ました!海女のアキちゃんこと…天野アキです!」とオリジナル自己紹介を始めたではないか。
ミズタク「あれぇ?…なんか…それっぽくなってない?」笑。

アキ「てへ…みんな、ここさ住んでるんですか?」と、泣いたカラスがもう笑ったのだ!すぶん、このシーンで救われた。ぱぁーと目の前が明るくなった。そして下痢も治った笑。「あまちゃん止瀉薬」である笑。

先の「調子こいてんじゃねえよ!」から「てへ」まで、おら、iPadのストップウォッチで測ってみた。なんと!1分54秒44しかなかった!うーむ、凄い!凄すぎる!ギネス申請じゃね?

こんな事ってある?マジ?ずぶんが、あまちゃんには葛藤がない…って確信したシーンでもある。



続いていよいよ世に言う“ミズタク俺の部屋祭り”キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!である。

にしてもクドカン先生はミズタクの使い方が巧い!こりゃ女子が反応しないハズがない!色んな意味で新しい視点の開発である。
ミズタクの「とりあえず俺の部屋でいいよね」ってセリフなんか、凄いぞ。なかなか書けない。←と上から目線でスマン!
この「とりあえず俺の部屋でいいよね」の一言から“ミズタク俺の部屋祭り”が始まったんだもんなぁ。

そして「姉さん!事件です」…じゃなくて…
アキナレ「夏ばっぱ!事件でがす!」と来たもんだ。この「姉さん!事件です」の元ネタは民法ドラマ「ホテル」である。

服を脱ぐミズタクのサービスシーン。そしてミズタクの俺の部屋で、フトンは別だが、一緒に寝る事になったアキ。アホくさい妄想が炸裂する。オマイは「中学生円山」かっ!ちゅうの!

アキナレ「水口さんだって社会人である前に健康な男性だ。そういった方面の欲望もあるだろう!」「理性を失い野獣と化して…」など、など…SJ(処女)らしい妄想である。あーアホくさ笑。

これじゃ“女どぶろっく”じゃんか爆。

でもこのシーンと、続く↓シーンはあまちゃん史上、指折りの面白さだった。

アキは眠るために最初はウニを数えて、次は勉さんを数える。「勉さんが1人、勉さんが2人、勉さんが3人…」吹いた!しかも実際にリアスのカウンターで勉さんが、CGで増えていくではないかっ!がはは。クソワロタ。

これには元・勉さんの弟子で、破門されたミズタクが怒ったけど、その時にはアキはもう爆睡していた。惜しいのは、この時、アキの目が開いていれば尚、良かったね。←と上から目線でスマン!
前の回でアキは春子に「あんた、夏ばっぱに似てきたね。目を開けて寝ていたよ。将来は秋ばっぱだね」と言われていたもんなぁ。



まだまだ重要なシーンは続く。地味だけど翌朝の寮のシーンは大切だ。GMTのメンバー達が各自、朝食の準備をしている。そしてその中にアキは自然に入って行く。そして何より重要なのは、ここでも“女子同士の葛藤”がないのだ。

GMTのメンバー達は一瞬にしてアキと融合。そして互いが最初から異常に仲が良い。こんな事は現実にはないだろう。互いに新参者には警戒するし、ここは何 より、生き馬の目を抜く芸能界だ。いくら「アメ女」の二軍扱いで、同病相憐れむとしても、GMTは仲が良すぎる。女が二人寄れば、マウンティング開始が常 道だ。なのにそーいう女同士のどす黒い“葛藤”が一切ない。GMTは最後まで仲良しなのだ。

そう、みんな仲良しの北三陸という“友引町”コミュニティーが、GMTにも発露したのだ。GMTもまた“友引町”になったのである。しかし、あまちゃんは落語の世界。葛藤のない世界だ。GMTに葛藤がなくても、これでいいのだ!

ミズタクのセリフが面白いので書いておく。
ミズタク「(アメ女の)『涙のセプテンバー』と『暦の上ではディセンバー』は代表曲だけど、カップリング曲の『ペンフレンドはバンクーバー』も聞いといて」クソワロタ!



上野の劇場の奈落に出勤するアキ。するとそこには太巻が一人でダンスをしていた!がはは。
この時にかかる劇伴は大友良英さんの「大女優」という曲。太巻はおっさんなのに「大女優」とは曲www。元々は鈴鹿ひろ美のために書いた曲らしい。

最初にも書いたけど劇伴って重要だし、不思議だね。劇伴によってシーンの印象がまったく違う。と言うのも、翌日のアバンでは、同じシーンで別の曲、ちょっと不穏な感じの曲が被さるのだ。シーンの印象がまったく違う。明日も刮目せよっ!

にしてもリアルでは「同級生のいじめなんかより怖いのが芸能界」の方なのに、この芸能界は“友引町”化したので、まったく怖くないね。がはは。

これは視聴者にも言える。学生時代のいじめが軽い事件だとは言わないが、社会人になって、もっともっと苛烈な目に遭っている人も大勢いるだろう。いじめていたヤツがひどい目に遭っているかもしれない。てか、あの大震災こそが、もっともひどい目だ。

せめて朝ドラでは、今以上のひどい目は要らないだろうよ。

そー考えるとクドカン先生とスタッフや出演者の皆さんの、優しさやエールが伝わって来るよね。これも、あまちゃん大ヒットの要因の大きな一つと言えよう。


あまちゃん(再放送)第75回 2015H27/7/1(水)

さぁ!今日も盛り沢山だぞ〜。

“奈落”で太巻と二人っきりになってしまうアキ。昨夜はミズタクを二人っきり。今朝は太巻と二人っきりかよ!笑。

奈落部屋の天井付近に並ぶ換気扇。外からは朝日。と言う事は奈落は地下室ではないな。後の無頼鮨の店員は出前の寿司を持って来て、太巻とアメ女正規メン バーと一緒に、階上に上がっていった。月曜日の第73話で、ミズタクも入場待ち(っぽい)ファンもずいぶん高い場所に居たもんね。

奈落が地下室でない…ニセの地下室だとすると、ニセの奈落という事になり、“潜っていない”事になるなぁ。アキは“潜ら”ないと力が発揮されないからなぁ。

実際、太巻の元では、北三陸ように全てがトントン拍子で上手く行ったわけではない。言葉では地下だけど、実はニセの地下の奈落はそーいう事をメタファーしているかもね。

そして換気扇。換気に役に立っているのかどうか?は不明な感じ(笑)だけど視覚的効果は抜群やね。天井ファン(シーリングファン)と一緒で映画やドラマで はよく使われるよね。なんちゅうか同じショービズ(show biz)の話しだし「All That Jazz」っぽいね笑。



太巻はまだ新入りのアキに、振り付けについて相談する。
アキは心の声で「た、試されてる!…これはテストなのか!?おらのアイドルとしての、ポ…ポテンシャルを試してるのか?」
試してねーよ!笑。

そこへ「有馬メグ、通称まめりん。アメ女のセンター」キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

新キャラ投入キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!である。どー見てもまめりんの第一印象は「姫川亜弓(ガラスの仮面)」キタ━━━━━(゚∀゚) ━━━━━!!!!である。アキと二人で壮絶なライバル同士の葛藤が始まるのかっ!…と思ったけど、やはり、実はあまり始まらなかった。まぁ二人は多少の 葛藤はあったけど。「靴に画鋲を入れる」ような事も起こらなかった。平和…。

にしても有馬メグ、「めぐりん」ではなく「まめりん」なのかぁ。「ありまめぐ」の「まめ」を抽出したのかぁ。web logをブログって略したもんか。まーどーでもいいや笑。

て言うかまめりんは本番前なのか?バッチリ衣装を着て現れたよなぁ。キャラ説明には効果的だったが…。

そしてここでも簡単ながらクドカン先生の「レイヤ構造」が発露する。

【レイヤー1】朝の忙しい時に視聴者が感じる仕掛け。
太巻は大物なのに、ド新人のアキの振り付けを採用して、その振りをまめりんに写す。そしてまめりんのシャドウをアキに命ずる。すごい大抜擢じゃん。アキはやはり才能があったんだね。良かった。
この解釈はこれはこれでストーリー全体に影響はなし、面白い。

【レイヤー2】あまちゃんの世界をより「見つけてこわそう」的な視点でひねくれて見たバヤイw…。
どー見てもアキはまめりんの“噛ませ犬”扱いやん!どうやら、センターになって、最近、調子に乗って天狗になっているまめりんに対する太巻の強い牽制のようである。
この解釈だと太巻の人心掌握のやり方とか、まめりんの負けん気。芸能界っぽい感じがよくわかる。と言っても、そんなにはドロドロしてないけどね笑。

↑と偉そうに書いたけど、第76回で、ミズタクがそのものズバリ「噛ませ犬だよ」と言ってますね笑。がはは。

また奈落にある巨大な姿見の鏡のせいで、そんな裏表な事情がメタファーされたのか…と思ったけど、鏡はあまり重要ではなかったご様子www。



入間しおりによって、太巻こと荒巻太一の過去が少し語られる。
太巻は元ダンサーで、トシちゃんのバックで踊っていた事。ああ、それで「お座敷列車」のユイの代役として呼ばれたのが、トシちゃんのそっくりさんの人(原俊作さん)だったのね笑。

ところで、ずぶんは、この時に流れた実際の80年代資料映像の田原俊彦さんの映像にたまげた!てか、トシちゃんと一緒に踊っている…なんじゃこりゃああ あ!すぶんは80年代のアイドル事情にそんなに明るいわけではないので、この妙な着ぐるみは初見だった。全身、顔まで少女を模した、赤い服の着ぐるみ。な んじゃこりゃあ!ダンスの感じから見て男が入っている感じがするが…。
ネット時代は便利だね。調べるとわかった。「チャチャ人形」って言うらしい。にしても朝からギョギョギョとしたなぁ!

話しが逸れたけど、まめりん…いや「しおりん(入間しおり)」による解説は続く。
太巻は「振り先(ふりせん)」の人とのこと。

歌謡曲において…、
先に歌詞を決めてから作るのが、詞先(しせん)。
先に曲を決めてから作るのが、曲先(きょくせん)。
先に振りを決めてから作るのが、振り先(ふりせん)。
…とのことだけど「詞先」「曲先」は聞いた事あるけど、さすがに「振り先」ってのあまちゃん世界の太巻だけの流儀っぽいのかねぇ。てか「老け専」の「デブ専」かっ!笑。

にしても太巻らしいよねぇ〜。

先に振りを決めてから、歌詞と曲は後付けとは…。かつて鈴鹿ひろ美のレコーディングに困り果てた時、先に取りあえず歌だけ入れておいて、後で対策を考えようとしたではないか。大失敗したが…。いかにも太巻らしいじゃん!がはは。

そして今、太巻は上野に続いて品川にも劇場を造ろうとしている。ハコは造ったけど、中身に入れる予定のGMTは難航しているのにねぇ。これまた後で対策を考えようとしているではないか。品川の劇場は失敗しそうやね…。いかにも太巻らしいじゃん!がはは。



次はちょっと隠されたメタファー。細やかな仕掛けが見て取れる。

太巻が無頼鮨の高そうなお寿司を出前でとったのだ。もちんご相伴に預かれる(←古い表現やな)のは、アメ女の正規メンバーだけ。GMTの皆はウラヤマシス状態。

続いてスナック・梨明日。春子が正宗の電話を受けながら開店準備で忙しく仕込み中。
正宗はアキが上京した経緯を知らされていないという扱い。まぁ離婚したからねぇ。細かいけど、正宗からの電話を春子は店の固定電話で受けている。春子は携帯の番号も変えたのかもしれないね。恐いね!春ちゃん。さすが「北の冷血女」(by大吉)だ笑。

春子「大丈夫よ。社長が太巻だから」
正宗「えっ!?太巻!?」
春子「へえ〜、知ってんだぁ〜」
正宗「知ってるも何も…それ、駄目だろ!」

正宗が太巻を知っているような感じ…これは重要な伏線なので、誰でもわかる。

しかし、次の事は結構、隠された感じになっている。そう。春子はスナック・梨明日の仕込み中なのだ。春子のセリフでも正宗に対して…
春子「今、仕込みでバタバタしてんだわ!」
とある。

他方、東京で仕事中の正宗は、タクシーを停めて、屋台で晩飯だろうか?ホットドッグみたいな物を買って、食べながら春子に電話している。ホントはマクドナ ルドがよかったのだろうが、NHK的にはムリポなので、屋台にしたのだろう笑。いずれにしても、正宗が食べているのは「ファストフード」である。

続いてアキ。電話で近況を報告。その時、夏ばっぱは、差し歯の抜けた弥生とスルメを焼いてる。

まとめると…、

太巻は「高級寿司」
春子は「仕込み中」
正宗は「ファストフード」
夏ばっぱは「スルメ」だ。

明らかに“食”をリンクして、それぞれの「今の」立ち位置が暗喩(メタファー)されているではないか!あまちゃんの世界ではこれくらいは小さな仕掛けだけど、お見事である。しっかり計算された演出。新フード理論か?
そしてこーいうメタファーも無意識に視聴者は捉えている。「サブリミナル」と言っちゃいけないぞ。「ステマ」でもないぞ。「メタファー」と呼んでください。あー臭いwww。

野暮だけど書くと…。

太巻は「高級寿司」←今の彼の勢いと、そして虚勢をメタファー。てか「太巻寿司」やね笑。
春子は「仕込み中」←色んな意味(アキに渡した手紙とか)で、仕込み中をメタファー。
正宗は「ファストフード」←今の段階では、お手軽な立ち位置のキャラという感じをメタファー。
夏ばっぱは「スルメ」←東京とは関係ない隔絶したマイペースの世界をメタファー。

あまちゃんって素晴らしいね!そして自画自賛。我田引水。

あ、あと、無頼鮨もいいけど、最後まで、どんな感じなのか示されなかった、劇場と無頼鮨の間にある、屋台のラーメンも気になるよね笑。

あ、あと、弥生の差し歯は一本20万円もするのかっ!海女は儲かるのかっ!?がはは。



そして普通のドラマならもったいないので、明日に回して、今日のエピソードに無理から入れなくても良いくらいの、ビッグエピソードが今日の最後に、惜しげも無く投入される。
いつも言うけど、この超超絶圧倒の情報量による視聴者幻惑作戦も、あまちゃんの手法の一つである。
てか、先の一見、わかりにくい春子の「仕込み中(アキに渡した手紙の件)」の回収を急いだのかも笑。

アキは小野寺ちゃんと同室に。二段ベッドの下がアキ。にしても小野寺ちゃんは可愛いね。
寝ようとしたけど、ふと春子にもらった手紙を読んでない事を思い出し開封。にしても手紙とは…メールでないところがいいね笑。てか後で、小さいの方の河島に、その手紙の続編の手紙を拾わせる必要があったからねぇ。

その手紙には若い頃の東京時代の春子の半生が綴られていた。
春子が受けた「君でもスターだよ!」のシーンが再現される。司会は小籔千豊だ笑。

若春子は松田聖子さんの「風立ちぬ」(1981年)を歌い、見事10週勝ち抜いて第135代チャンピオンとなった。聖子ちゃんカットの有村架純さんが可愛いです。ちなみにライバル(渡辺万美さん)が歌ったのはジュディ・オングさんの「魅せられて」(1979年)です。

この一連の再現シーンはたいへん面白かったけど、できれば当時の画質って感じで再現して欲しかった笑。

しかし春子は大変な事実を本番中に知らせれる。「君でもスターだよ!」は今日で放送終了だと言うのだ。後釜番組は「ものまね。君でもスターだよ!」だとさ笑。そんな大事な事は、打ち合わせの段階で言えや笑。

まーとにかく、あまちゃんドラマの中で語られるのは「素人の時代」が来たせいらしい。歌唱力勝負の「君でもスターだよ!」は終焉したのである。

ところで、素人のモノマネが受けていた時代という事は、とんねるずさんとかが見出された「お笑いスター誕生」(1982年)とかの事を言っているのことかにゃ?

にしてもいつも書くけど、あまちゃんも同じテレビなのに「君でもスターだよ!」の中のディレクターは、ディレクター巻きの格好で、言ってる事もC調(死語)でひどい扱いですなぁ笑。

そしてその時「君でもスターだよ!」で、バックダンサーをしていた太巻と…まだ、知り合いはしないけど、廊下ですれ違う。運命の始まりですなぁ。


あまちゃん(再放送)第76回 2015H27/7/2(木)

本日も出し惜しみ無しっ!てかこれ15分ドラマだよ!普通のドラマなら2時間分の内容かあるぞ。すげーよなぁ。しかも、東京編は北三陸編の3倍速い!しかも3倍おもしろい!あれほど馴染んだハズの北三陸編が、いい意味で忘却の彼方だ。どこまで凄いんだ!あまちゃん!

楽しげなタイトルバックがあけて1984年(昭和59年)当時の風俗の説明。渋谷のNHKのすぐ隣を走る413号(井ノ頭通り)の当時のホコ天(死語)の狂乱状態の資料VTR。…竹の子族や、一世風靡さんが登場。

そんな当時の東京で、せっかく「君でもスターだよ!」の第135代チャンピオンになれたのに、番組の打ち切りで、路頭に迷う事になった若春子は、原宿の竹下通りを1本入った場所にある純喫茶「アイドル」でウエイトレスのバイトに。

店主は甲斐さん…演者は…松尾スズキさんかよっ!と誰もがが朝から突っ込んだと同時に納得もしたハズ笑。言うまでもなく松尾スズキさんは「大人計画」のボス。すげー多才。役者さんとしてはやたら演技の幅が広い。←上から目線でスマン!
今回のあまちゃんでは好々爺役だけど、すぶんは「まほろ駅前多田便利軒」シリーズでのチンピラ役と、「ピンポン」での警察官役が好きっ!

甲斐さんの役割は言うまでもなく、北三陸での勉さんと吉田と同じで“目撃者”だ。あと東京編でのもう一人の目撃者は、後で出来る無頼鮨の梅頭(うめず)だ。

純喫茶「アイドル」。店主の甲斐がいるカウンターは画面、向かって左の下手(しもて)にある。春子のいたカウンターが上手(かみて)にあった喫茶・リアス との対比という視覚上の都合もあるけど、甲斐さんの劇中の位置も表しているよね。純喫茶「アイドル」では客席側が重要。次々に人が入れ替わり事件が起きる 典型的な“場”である。

後に出て来る無頼鮨のカウンターの位置にも注目してねん!笑。

あと純喫茶「アイドル」は半地下である。何度も言うけど、あまちゃんは“潜る物語”である。後にアキもこの店でバイトする事になるが、この半地下構造のお陰で、またもアキの座敷わらし力が発揮されるのだ。がはは。

いずれにしても純喫茶「アイドル」も桃源郷なのだ。そう。ビューティフル・ドリーマーの世界である。妙な客は来ないし、厳しい事件も起きない。妙な客と言っても太巻程度やもんなぁ。がはは。

小ネタとしては甲斐さんのセリフの…、
甲斐「(春子に)昨日のオーディションどうだったの?あのスケバンがヨーヨーで戦うやつ」に吹いた。「スケバン刑事(デカ)」のオーディションかよっ!

また暗に「おニャン子クラブ」の事を言っているのだが…、
甲斐「6番とか9番とか微妙だろ。歌だって4番より春ちゃんの方がうまいしさ」にも吹いた。特に4番には吹いた。がはは。実質、名指しやんか笑。まぁとは言うものの4番の新田えりさんも、大人気ドラマで触れてもらえて良かったのでは?



さて、続いて若春子のオーディションシーン。いつも言うけど架空の「岩手こっちゃこいテレビ」の池田ディレクターにはじまり、あまちゃんでは、テレビドラ マなのにテレビ関係者、特にディレクターの扱いがひどい笑。てか視聴者が思っているだろうステレオタイプな「横柄なテレビ屋」そのものだ笑。まぁ実際、そ んな感じだったんだろうけど、それを手前味噌ではなく、シレッとディレクションするMHKのディレクター陣も(・∀・)イイ!。

ちなみに後の回ではベンガルさん、ダンカンさんがディレクター(監督)役をやっているよ。

今回の若春子のオーディションはテレビ番組「こんにちはスタジオ!!」の番組アシスタント役募集。「こんにちはスタジオ!!」って実際のNHKの番組「スタジオパークからこんにちは」かよっ!笑。

惜しいのは、エントリーシートが、いかにも最近のPCで作られた感じだった事。当時はまだワープロの時代で、もっと雑だったよね。「君でもスターだよ!」の合格ハガキとかが、良い出来でしたよ。

さて横柄なテレビ・ディレクターと思われる審査員役は…をを!津田ェ治さんだ!(・∀・)イイ!。いかにも横柄なテレビ・ディレクターっぽい口調がたまらん!がはは。同席の審査員役は小林ユウキチさん。

若春子こと有村架純さんが、今日も好演してますよ。

このシーンで大事なのは、北三陸では相当な歌自慢で通っており、夏ばっぱも認めるアイドルの素養があった春子が、なぜ、東京で芽が出なかったか?を説明す ること。「君でもスターだよ!」の打ち切りとか、春子には誇れる物ががないとか、海女さんに頼ったとか、挙げ句に素人の時代が来たというロジックが提示さ れたけど、どれもイマイチ説得力はないぞ笑。

だって有村架純さんはクソ可愛いし、歌も鈴鹿ひろ美の影武者としてヒットを飛ばすほど上手いという設定だし、何より「君でもスターだよ!」の第135代チャンピオンって肩書きは、東京でも充分、通用するハズ。がはは。

あまちゃんは落語の世界。こんな事に目くじら立ててはいけない笑。春子には芽が出ては困ると言う作劇上の都合がある。

ずぶん的には春子が芽が出なかった理由、そしてアキがそれでも上手くいく理由は、東京には「上手いヤツは掃いて捨てるほどいる」からだと思う。

そして、もうひとつは太巻や鈴鹿の言う「運の良さ・悪さ」があると思う。



最初の「上手いヤツは掃いて捨てるほどいる」については、既に第33回でクドカン先生はユイに…
ユイ「アイドルってね、可愛いだけじゃだめなのっ!可愛いだけの子なんて掃いて捨てるほどいるのっ!可愛いだけの子を、可愛くない子が追い抜いていく世界なのっ!」と言わせている。

また後の第103回で、クドカン先生は大女優・鈴鹿ひろ美に…
鈴鹿「こんな感じだけど(アキは)アイドルの資質、あるかもしれません。でもね、お母さん。そんな子はごまんといるんです。原石なんかゴロゴロ転がってるの!そんな中で、磨いて光るのは…たった1個なんです」と言わせている。

これって「努力はムダ」って感じで、昨今、何十年も続いている「世界に一つだけの花」的なコンセプト、つまり努力は報われる的な考えに対する強烈なアンチテーゼだよねぇ。大人気ドラマで、こんな凄い事を呈示していたのに、ここはあまり言われなかったよねぇ。不思議。

「運の良さ・悪さ」については、まず、第55回で書いたように、アキは非常に「運がいい」。

そして、あまちゃんに頻出する素晴らしい“対比構造”の一つとして「運が悪い方」…いや正確には「運(命)に翻弄される」面を若春子が担わされた笑。

第100回で太巻は言う…、
太巻「全部、運なんだよ!(GMTの)センター候補が奈落に落ちてきて、デビューが決まったのも運!それが流れたのも運なんだよ!」

第99回では鈴鹿ひろ美が…、
鈴鹿「結局は、運よねえ…。運がなかったのよ、その子(若春子)は…」

春子は運(命)に翻弄されたのだ。クドカン先生がつくったラプラスの悪魔に笑。ああ!人の運命を自在に操る…「夢邪気(出典:ビューティフル・ドリーマー)」…いや、脚本家とは、おもろい仕事ですなぁ!



翻って、若春子の東京の下積み時代。若春子はオーディションに落ち続ける。東京の審査員に見る目が無かったのか?いや北三陸の審査員には春子は受けた。東京の審査員の目は節穴なのか?東京と地方ではレベルが違うと、当たり前の事を言ってはいけない笑。。

確かに春子は全てに「持っていた」のだろう。ルックスも良く、歌も上手い。しかし「何かが足りない」感じがするよね?対してアキは、普通だけど、何か一つだけ「とんでもない飛び道具」を持っている感が満載だ笑。なんとも言えない不思議感とかワクワク感をアキは持っている。

「陰」の春子に対して「陽」のアキ。

そう。ここで重要なのは、アキの凄まじい破壊力の真の実力を見せるための「噛ませ犬」として春子が使われたという事だ。がはは。



当時の純喫茶「アイドル」に、トシちゃんのダンサーを辞めて、スカウト業に転身した老け顔の若い太巻が、スカウトした女の子と一緒にやってくる。音巻のオーダーは「レスカ(死語)」だ笑。

スカウトされた女性の役は、神定まおさんで「親が厳しいので裸は無理なんです!」という名言を残して去る。がはは。(・∀・)イイ!。

後で春子が太巻が置いていった太巻の名刺をガメる(死語)。名刺には「映像芸能」と読めるぞなもし。

諸々の“現場”である純喫茶「アイドル」で、当時の春子と太巻の出会いが示された。



↑以上はアキに渡れされた春子の手紙を使った回想シーン。しかし手紙は唐突に終わる。アキは深夜の女子寮で唐突に終わった手紙について…
アキ「…どう思います?」と独りでつぶやくと…、
ミズタク「どうかと思うよ」
…って居たんかいっ!そこに居たんかいっ!ミズタク!リアスの時と同じで、いつの間にかシレッと居て、いつの間にか居なくなるな。がはは。

ミズタクはユイに会いに行ったと報告。しかし会えなかったとのこと。母親のよしえと話して、父親の病状の事もあるし、今は上京は無理だとアキに報告した。

ミズタクはアキにどうする?岩手に帰ってもいいんだよ」とささやく。
しかしアキの決意は固いので揺るがない。
ここでミズタクによる解説で「アキが、太巻にまめりんのシャドウに抜擢された事は、太巻の作戦で、アキが、まめりんの噛ませ犬にされた」と言う発言あり。



翌日、ようやくユイからアキにメール。アキは「とても元気でポジティブなメールでした」とか「CATCH A DREAM!! Yui」…と言ってたが、これって正反対で、ユイは滅茶苦茶ダウナー状態じゃん!がはは。

谷中の女子寮が正確には「まごころ第2女子寮」と言う名前だと判明www。そしてアキの東京での学校生活紹介。久し振りアキのJK制服姿に萌〜。しかもこの制服は北三陸高校のではなく、東京時代の物っぽい。

アメ女やアキやGMTの皆が通うこの高校は「朝比奈学園芸能コース」で「売れてる子は学校に来ません。遅刻や早退がステータスなのです」と来たもんだ笑。もちろん実在する「堀越学園」の事ですな。
売れてないGMTのメンバーは、もちろん登校してるが、各自、地元の制服を着ているようだ。すげー細かい描写!しかも皆の制服姿萌〜のシーンが見られて朝からうれしかった笑。



さぁ!そして明日以降のお楽しみ事件キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!である。
街中でアキは安部ちゃんの「まめぶ屋台」に出くわすのだ。

安部ちゃんは「そばですか?うどんですか?まめぶですか?」と声を張り上げている。この声は…と屋台を覗き込むアキ…。すると、そこには…あの、その、この!懐かしい安部(あんべ)ちゃんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!である。

テレビの前で思わず「をを!」と声が出たよ!笑。そしてアキと安部ちゃんは互いに「じぇじぇじぇ!」「じぇじぇじぇ!」で会話。クソワロタ!

今日はすげー満腹の日だった。さぁ!明日も楽しみっ!


あまちゃん(再放送)第77回 2015H27/7/3(金)

安部ちゃんとの再開を喜ぶ、安部ちゃんとアキ。安部ちゃんは作劇上、このために北三陸を出たんやな。

にしても安部ちゃん。宇都宮から南下して、いつの間にか“たまたま売ってもらった”という軽トラの屋台「安部そば」もゲッチュウしてる。あれって軽トラを持つ事より、仕込み場を持つ方が大変じゃね?

それはともかく久し振りの外ロケで、画(え)的にも開放感たっぷり。東京らしい斜めに射す太陽がキラキラとキレイな効果を出してる。あまちゃんは意外にロケ撮影は少ないので、今日は貴重ですぜ。

にしても…、
安部「地道だけが東北人の取り柄だもん。地道にやんねばな」には泣けた。まぁホントに東北人は地道なんだろうけど、まぁ要は大震災の事を言っているんだよね。いいね。こーいうの。

あと相変わらずアキが“影武者”を“落ち武者”と勘違いしている。そう!アキはこの期に及んでも、つまりシャドウという邪道の立場に居てもなお、自分がシャドウ=影武者だという実感がないのだ。可愛い顔してポカンとしている。アホの子である笑。

やはりアキは、中途半端な位置にある上野の劇場の奈落ではなく、もっと深い場所に“潜ら”ないと、つまり“落ち武者”のように“落ち”ないと、座敷わらし の本領を発揮しないのである。がはは。てかアキはこの後、太巻の仕掛けた「国民投票」に落ちそうになったな。…てか実質、落ちてたもんな。アレも転機だっ たんだな笑。

そして「安部そば」に種市先輩がキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!「うどんとまめぶのハーフ&ハーフ」をオーダー。種市の方はアキに気付いたようだけど、屋台の裏手に居たアキは、種市に気付かなかった。

ここで「すれ違い」を作劇したということは、誰でもわかるけど、種市としては、素直にアキに声を掛けられない理由があるわけやな。ネタバレだけど、種市は羽田空港拡張工事の仕事を辞めていたのだ。



ルンルン気分(死語)でアキは「まごころ第2女子寮」に戻ると…そこには正宗のタクシーが。男子禁制のまごころ第2女子寮に鎮座する正宗。てか男子禁制とは言うののミズタクはいいのかよ笑。

正宗はまたも、アキに対して「どういうことだ、アキ。芸能界なんて…。お前からは、もっとも遠い世界じゃないか。」と詰問。さぁ今度こそ“父と娘の葛藤” の始まりか?…と思ったけど、遠藤真奈に、シャドウの出番が決定したという事態が発生。成田りなが体調不良で休むらしいのだ。と言うわけで、今回も父と娘 の葛藤はなしだ。まぁ、ここまでくると予想通りやけどね。がはは。



慌ただしいバックステージ。アメ女の見せパンチラがあるぞ。刮目せよ!さて、アキ達はアメ女のバックアップ役で大忙し。真奈も早着替えの真っ最中。にしても何を間違ったのか?パンダのツナギの寝間着に着替えてやんの!まぁギャグなんだけど、ちょっと無理がないか?がはは。しかも真奈だけ、せり上がりでステージに。成田りなってまめりんより上扱いだっけ?笑。

そして太巻「何でも初めから上手くいくと思うなよ、水口ぃ〜。アメ女だって4年かかったんだから」とGMTには期待してないモード全開。てか太巻はGMTや品川劇場構想をどう思っているのか?ただぶち上げるだけの山師か?節税対策か?それとも株主対策か?笑。

そしてやはりアキをまめりんのシャドウに抜擢したのは“かませ犬”だと太巻自身が語った。

奈落で「暦の上ではディセンバー」の練習をするGMT。それと例の「あっかんべー」が出るが、これは何を意味しているのだろう?「アメ女」には負けない ぞ!という意味だろうか?いずれにしても可愛いからいいか笑。てか「あっかんべー」って最後にやったのは何時だったろか?…遠い目。

本放送の時は、この頃から「暦の上ではディセンバー」が脳内でグルグル回り出したのを覚えている。NHKの番組を利用したステマですな。(・∀・)イイ! いいんだよ!いくらステマしても売れない物は売れない。つまりチームあまちゃんは、AKBにケンカを売っているのである。こんなケンカなら、まさに上等 だ!我々、お客にとっては、おもしろいじゃん!がはは。



ステージの後、まめりんに真奈の失敗を詫びるGMTの面々。そして奈落に戻ると、太巻やアメ女達が食べ残したにぎり寿司が。
ここで「食べ残しなんか要らない!という矜持」を選ぶもよし。「今は残飯でも、いつか見ていろよ!」と食べる矜持を選ぶもよし。

アキは「無意識」にウニの軍艦巻きをパクリと食った。あははは。アキらしいね。

続いて偉そうな事を言うミズタクも登場してシレッと2貫食う。単に小腹が減っていたのか?いや、ある意味、ミズタクの矜持の無さと、そして絶対に食らい付 いてやるという気概の二面をあらわしているのかもね。食べ物って演出には重要。逆に言うと、食べ物が全く出て来ない作品って…ダメな作品である事が多いん だよねぇ。

アキ「真奈ちゃん。一つ教えてけろ。ここと上、どっちが気持ちいがった?
しおり「そんなの…上に決まってんじゃん。ねえ?」とピント送りの画が巧いっ!
真奈は頷く。

小野寺「いづか、みんなで上、行きてえなぁ」
などと夢を語り合う臭いシーンに。クドカン先生にしては、いやに臭いなぁ…と思っていたら、クドカン先生は、やはりミズタクに臭い事である事を代弁させた。ワラタけど心地よいね。

真奈「やりたかねえ、6人で。出来るやろうか?」とはいつか上に行けるだろうか?の意。しおりん風に言うと「天下取ろうね」の意。
ミズタク「出来ないんだったらやめちゃえよ」と例によっていつの間にかシレッと鬱陶しい女子の輪の中に笑。
真奈「…水口さん。いつのまに?」
ミズタク「うん、出るタイミングはかってたんだよ。なんか、女子特有の鬱陶しいノリが、おさまるの待ってたんだよ」
がはは。吹いた。

んで今度はミズタクの方が「業界人特有の胡散臭いノリ」を発揮。まぁ彼のバヤイは半分は本気だろうがね。
ミズタク「ついでに言うけど…。GMTはこの劇場じゃ終わらないから。(略)全国ツアーやるし。ファイナルは武道館だし」
GMT「じぇじぇじぇ!」
ミズタク「そういう気持ちでやってるよ、俺は。何しろ初めて任されたプロジェクトだからさ。逆に言えば、人数が減ってもやめない。最後の1人までGMTだからな。俺は絶対見捨てないから」

って結局、ミズタクはアキ以外は見捨てたんだよ〜。がはは。熱いのか?軽いのか?よくわからんな!でもクドカン先生らしいよ。大好き!



そして久し振り(?)の北三陸シーンキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

第2回の「ミス北鉄コンテスト」が盛り上がりに欠けると終始、ボヤく吉田。がはは。大吉は相変わらずミス北鉄なのに、春子をエントリーさせようともがく。がはは。

余談だけど菅原が栗原ちゃんに言う
菅原「きれいだよ。去年よりずっときれいだよ」の元ネタは、イルカさんの歌「なごり雪」です。

そしてヒロシが久し振りにスナック・梨明日を訪ねてきた。背後にはユイちゃんも…。

さぁ!どうなる?


あまちゃん(再放送)第78回 2015H27/7/4(土)

ユイとヒロシが約二週間ぶりにスナック・梨明日を訪ねてきた。

大吉、吉田、菅原の三バカトリオは、遠慮無く口を開く。ここはスナックだから遠慮はなし…という、いつものノリだ。がはは。
吉田はユイとヒロシを引き止める。
菅原はユイに「アキちゃんとは、連絡取ってる?」と聞く。←それを聞くか!
大吉もユイに「ミス北鉄、二連覇してくれ」と言う。←ダメ押し。

さすがに、この三人はデリカシーが無いぞ。てか、こーいうシーンをシレッと書いてしまう、クドカン先生の女子脳に脱帽。

ユイは怒って帰ってしまう。ポカンとする三バカトリオ。ここで「ながら見」している視聴者にもわかりやすいよう、春子がいちいち何が悪かったのか?丁寧に解説してくれる。さすが朝ドラだ。がはは。

てか足立兄妹、そもそも、ここに来なかった方が良かったのでは?…は冗談。このシーンが必要だったのは2つの理由がある。1つは、ユイが序々に“腫れ物化→化け物化→ヤンキー化”していく、その予兆の黎明の始まりの曙の開始の説明のため。

2つ目の理由は、後日、三バカトリオは少しは学習して、女子の機微を覚えるのだが(世に言うナポリタン+粉チーズ事件)、その学習効果ビフォー・アフター の比較のために必要だった、今日のは学習効果ビフォーのシーンなのだ。当然、今日のこのビフォーのシーンは、後の世に言うナポリタン+粉チーズ事件の伏線 となる笑。

勉さん。早い内から泣き出してしまい戦線離脱www。画面的には向かって右の上手(かみて)の女性軍・春子+栗原ちゃんと勉さんと、画面向かって左の下手 (しもて)には三バカトリオとの比較に見えるが、勉さんは中立やな笑。てか、勉さんはあまり立場を鮮明にしなかった。賢明やな。とは言うものの、やはり勉 さんはわかっているのだ。と言うのも、例の世に言うナポリタン+粉チーズ事件のシーンで、粉チーズをかけたのが勉さんだからだ。



アキは夏ばっぱに電話。かつ枝が妊娠したと聞いて歯磨き中なのに吹いてしまう。アイドルなので実際に吹くシーンはなし。音だけ。

妊娠したのは、夏ばっぱがかつ枝からもらった、かつ枝という名前の猫であった。このかつ枝という名前の猫ののせいで、メガネ会計ババアはネット上で「可愛くない方のかつ枝」と呼ばれる事になる笑。ちなみにこのタレント猫は「ヨルタモリ」にも出てます。

アキは、夏ばっぱと、可愛くない方のかつ枝に寿司屋の値段について質問する。さすが田舎の寿司ネタの生産者だ。東京の寿司ネタ末端価格を知らないようだ。 「2千円で足りる」とアキに言うのだ。がはは。んなわけないだろう。金額もだけど、夏ばっぱも寿司屋の相場くらいは知っているわなぁ。

でもまぁここでホントの値段を知ると「無頼鮨」には行けなくて、その後の事件も起きないもんなぁ。てか、またも夏ばっぱの冗談だったのか?がはは。



遠藤真奈の成田りなの代役完遂を祝ってGMTと水口は、東京EDOシアターの隣の「無頼鮨」に一席設ける。主催はアキだ。がはは。アキは財布に2千円あるので強気だ。アホの子である笑。てか、その前に「ジョニーに千円、返してもらえよ!」がはは。

無頼鮨。カウンター席と、やや狭い小上がりを衝立や御簾(みす)で仕切る造り。大将は「梅頭(うめず)」演じているは「ピエール瀧さん」。ここでピエール投入かよっ!吹いた。

基本的には梅さんのいるカウンターは画面向かって左の下手(しもて)だ。純喫茶「アイドル」と同じ扱いである事が分かる。ここは事件が起きる場所なのである。

にしても寿司屋の大将が梅頭とは…。「梅さん」やな。まぁ基本的に寿司屋の大将は、大体「梅さん」なのだ笑。そう。この元ネタは「ど根性ガエル」に登場する「梅さん」である。

クドカン先生は、もちろん意図的に命名したようで、後に「ヒロシが無頼鮨に行った時、ヒロシにカエルのTシャツを着せなかったのは、失敗だった。気付かなかった」と後悔してたよ笑。

にしても無頼鮨。ええ屋号やなぁ!一回聞いたら忘れない。そして寿司の高級店には値段表(メニュー)が無いと言うが、まさに味は値段にかえられない…と言うことで→「プライスレス」→「ブライズシ」→「無頼鮨」と言う事か。がはは。

そしてピエール瀧。演出の妙もあるが、例によって最初のシーンでは「恐い大将」の印象だ。これまた厳しい大将のもとで、一波乱あるのかっ!葛藤かっ!…と 思ったけど…梅さんは、ただの変なおじさんでした爆。てか、あまちゃんの世界なので、悪人は出てこないです。梅頭も顔は怖いものの温かくて良い人でした。



寿司の注文に際してアキは、夏ばっぱに教わった通り「お任せで」を発動。値段表(メニュー)が無い店での「お任せで」発動は「天空の城ラピュタ」における「バルス」より破壊力がある事を、後学のためにここに記しておこう。がはは。

ここで酔っ払った宮下アユミが今年で21歳だとカミングアウト。。
また遠藤真奈が、福岡出身ではなく、佐賀出身だとカミングアウト。真奈によると「博多華丸さん」に言われてそうしたらしい。吹いた!しおりんではないが「ピンとこない」がはは。てか真奈は「はなわさん」かっ!

先程から意味ありげに、御簾(みす)越しにチラチラと映る衝立の向こうの女性客。そう、あの!この!その!鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子さん)である。

まぁ、まるで映画やドラマみたいなタイミングの良い邂逅(かいこう)だね!てか、あまちゃんはドラマか!笑。

GMTは、これまた都合よく、おのおの好きな女優の話しになっている。アキは「鈴鹿ひろ美」が好きだと言う。実際、アキは夏ばっぱの家で、吉田の古いビデ オで鈴鹿ひろ美主演の映画「潮騒のメモリー」を必死で見ていたもんなぁ。そして夏ばっぱらに「おら、映画女優になりてぇ!」って語ったもんなぁ笑。

しおり「いや、お芝居は巧いと思うよ。ただ、なんか鼻につかない?お城に住んでそうじゃない?」と好き放題言う笑。

女性客は帰って行く。アキが気付く。鈴鹿ひろ美だ!

アキはあまちゃん史上最強の「じぇ!」×9連発を繰り出す笑。

ミズタクは店員に「今、大体いくらぐらい?」と聞くと、
梅頭が「支払い、済んでるから」
店員「さっきまで、お隣にいらしたお客様が、払われましたよ」

うーむ!まさに“王道”の展開!間違いなしっ!まさに“鉄板”!でも、こーいうの大好物!

アキは店の外に飛び出して、鈴鹿を追いかける。追いかけてくるのを待っていたような鈴鹿も(・∀・)イイ!
アキ「あの、鈴鹿さん!」
鈴鹿「はいは〜い!」
ミズタク「鈴鹿さん、いらしてたんですね」
鈴鹿「あなた確かぁ…太巻んとこの…え〜と…」
ミズタク「水口です」

ここ大事。あまりに運がいいので、次の回でアキに「おら、ついてねぇか?」と言わしめたほど、運がいい。
アキは憧れの鈴鹿ひろ美にアッと言う間に会えた上に、自分のマネージャーの水口が、鈴鹿の顔見知りと来たもんだ。まさに!ビューティフル・ドリーマーの世界だ。あまちゃんの世界でも都合の良い事しか起こらない。

鈴鹿は、奢ったのは、隣の席の女子達(GMT)だけだと思っていたのに、結局、その時、店にいた全員の分を奢った事に気付くという落ち。がはは。まさに王道展開だ!(・∀・)イイ!

しかもこセリフが(・∀・)イイ!
鈴鹿「お構いなく。放っとけないだけなの。私も、皆さんの年頃から、この世界でやってますから。…鼻につくとか、言われながらね」
がはは。これを聞いて、しおりんが顔面蒼白だ!
しおり「すいませんっっっ!」
あー面白い!

アキはタクシーに乗った鈴鹿を追いかけて強引に握手。
鈴鹿「いつか一緒に、お芝居しましょうね」
これが実現するのである。



【薬師丸ひろ子さんと鈴鹿ひろ美】

にしても東京編は北三陸編とはまったく違うカラーになったよなぁ!でも、すぶん的には東京編の方が好きだ。特に鈴鹿ひろ美が出てからのドライブ感はハンパない!凄まじいジェットコースターのような展開で脳みそが痺れる〜っ!

そして今週は最後の最後にいよいよ、あの、この、その鈴鹿ひろ美の本格始動キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!の巻である。

にしても薬師丸ひろ子さん。能年玲奈さんにも劣らない、ここまでのコメディエンヌだったとは…。薬師丸さんには代表作は数あれど「あまちゃん」も間違いなく代表作になったねぇ。

クドカン先生は明らかに「当て書き」をしているけど、薬師丸さんもそうだよね。クドカン先生が書いたドラマ「木更津キャッツアイ」で、薬師丸ひろ子さんは、かなりエキセントリックな女性教師役をやっていたけど、そのイメージを広げて、より過激にしたって感じかな〜。

余談だけどクドカン先生は、自分がガキの頃に憧れたアイドルとか女優を意図的に使っているよねぇ笑。小泉今日子さんもそうだし、斉藤由貴さん(吾輩は主婦 である)とか、田中麗奈さん(ドラッグストア・ガール)とか、こーいう公私混同は(・∀・)イイ!ね!あまちゃんでは、キョン2さん、薬師丸ひろ子さんが そうだね。美保純さんもかな?

にしても何より面白いのが、ホントの大女優が、大女優役を演じる事に尽きる!これは、あまちゃんが数多くの劇中番組や、劇中ドラマ、劇中映画、そして劇中曲を持っているのと、同じ構図だ。

アキが「おら、映画女優になりてぇ!」って叫んだのもそうだ。アンタ、もう既に映画女優ですがな笑。

こーいう構図を描かせたらクドカン先生は最強だ!

大女優が、大女優役を演じるのが面白いのと同様に、本物が本物を演じている構図も多々ある。トシちゃんのそっくりさん役の原俊作さんは、そのままトシちゃ んのそっくりさん役を演じている。橋幸夫さんも、橋幸夫さんを演じている。極めつきは、三又又三役を演じた三又又三だ。そのままんやん!あー面白い!最 高!

話しは逸れたけど、クドカン先生は映画「Wの悲劇」(1984年)をパロっているね。この映画では薬師丸ひろ子さんはド新人役で、アキみたいなもんだ笑。それが、あまちゃんでは大女優役なんだから、もうたまらないよねぇ!クドカン先生、ツボを心得ている!

「Wの悲劇」では三田佳子さんが大女優役で「女優!女優!女優!」ってセリフがあるけど、第82回では鈴鹿ひろ美が「領収証!領収証!領収証!」ってセリ フがある。クドカン先生はこれは「三田佳子さんのセリフに掛けたけど、あまり気付いてくれかった」とどこがで言っていたぞ。

また、第82回では三田佳子さんと薬師丸ひろ子さんが、劇場の曲がりくねった廊下を歩くシーンがあるが、あまちゃんでも、薬師丸ひろ子さんがアキを引き連れて、テレビ局内の曲がりくねった廊下を歩くシーンがあるよ。

鈴鹿ひろ美の、あまちゃんでの役どころは、大いなる“狂言回し”役なんだけど、主役を食っている部分もあるねぇ。とにかく、薬師丸ひろ子さんのぶっ飛んだ感じが、あまりにも素晴らし過ぎる。そして鈴鹿ひろ美のお陰で、物語はあまりにぶっ飛ぶのだ!

来週からの鈴鹿ひろ美に刮目せよっ!…の巻である笑。