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第11週「おら、アイドルになりてぇ!」第61回〜第66回 演出:吉田照幸

あまちゃん(再放送)第61回 2015H27/6/15(月)

今週は吉田照幸ディレクターでがんす。

今日は大事なシーンが2つあるよ。1つ目は…↓。

イとミズタクの家出作戦は、あえなく水泡に帰する。北三陸のコミュニティーの人達にバレたのだ。「海女カフェ」のステー ジに、妙な形で立つ事になってしまったユイ…そして水口。北三陸コミュニティーの人達にひすら責められる。なんとなくシリアスなシーン。音楽もそんな感じ て演出。

春子は「要するにウチら田舎モンのことをバカにしてるんでしょ!」と啖呵を切ったものの、
ミズタクの「あ、でもどっちみち、アキちゃんは本人が乗り気じゃないということで…。ユイちゃんだけでもオーディション受けてもらおうと…」に激しく反応www。

春子「え?何?おおオーディション?!」 と急に春子がソワソワして、空気感が一変した。がはは。やはりシリアスシーンは長くしないのがクドカン流やな笑。

ミズタクのGMT47の説明で、完全に流れはミズタクペースに笑。みんなに急にギャグモードに。がはは。

にしても、ここまでミズタクが強引にユイの拉致もどきに出たのは、ユイの怒りを鮮明にさせるためだ。大吉がまた一通り、暑苦しい北鉄愛を吠える。

そして遂にユイが吠える。
「私の気持ちはどうでもいいんですか!私の東京に行きたいっていう気持ちとか、アイドルになりたいっていう子供の頃からの夢とかは、聞いてもらえないんですか!?そんなに町興しが大事なんですか!?」

そう!これを言わせたかったのだ。ミズタクは…いやクドカンは…いや演出陣は。このセリフこそ「人々の心に深い爪痕を残しました」だ。と言っても、そんな他のドラマほどには深い爪痕は残してないけどね。てへへ。

そしてユイが「拗(す)ねた」。引きこもりになってしまったのだ。

この拗ね方は、ドラマ的にも爪痕を残して、ユイのヤンキー化まで続くのだ。ああ!人の運命を自在に操る…「夢邪気(出典:ビューティフル・ドリーマー)」…いや、脚本家とは、おもろい仕事ですなぁ!

そして、言うまでもないけど、構造的にもユイは春子のドッペルゲンガーそのものだ。



そして今日の大事なシーンその2。

北三陸を北鉄で出て行くミズタク。気付いた美寿々が駅舎までびしょ濡れでやってくる。

「琢ちゃん!」

ウニ獲りのコテを持っているのでビビるミズタク。

ミズタク「あ、あの、美寿々さん…何て言ったらいいか…」

美寿々はミズタクに抱きつく。そしてしばしホールド。

美寿々「よしっ!!もう吹っ切れた。若けぇ頃ならこの勢いで駆け落ちもしたけど、もうそんな無駄なことはしねえ。…次だ次。ありがとう…楽しがった…じゃあな」

ミズタク「…かっこいい」

これである!あまちゃんに頻出する「対を成す同じ構造」。そう!そして、これが第126回の有名な“ミズハグ”の「対を成す同じ構造」なのだよ。
第126回の有名な“ミズハグ”は映画「探偵物語」(1983年)のパロディなのかもしれないが、実は、これが元ネタだ。これに気付いている人はあまりいないご様子。またまた発見してしまった!すごくね?ずぶん笑。
美寿々のバグを受けて、こんなハグもあるのか?とミズタクは気付いたのだ。そして、これが「かっこいい」という感覚も身に付けた。アキと似てきたぞ!水口!笑。

ところで主人公はアキだっけ?笑。


あまちゃん(再放送)第62回 2015H27/6/16(火)

「ごじわん」はユイの代役で原史奈さんが本人役として登場。これは「サラリーマンNEO」繋がりですな笑。「ごじわん」の大好評コーナーである「海女カフェ日和」。その画面スーパーの下には「袖が浜」とある。うむ、やはり「袖ヶ浜」ではなかったぞなもし笑。

今では当たり前で普通の事だけど、テレビ画面とドラマ内の現実を、テレビ画面の番組が繋いでいくという演出が展開。「ごじわん」に出演者として出たアキは テレビ画面を通してユイを励ますが、それが映る自室の大画面の液晶テレビを消してしまうユイ。天野家のテレビは未だブラウン管なのにね。(ずぶんもブラウ ン管テレビを使ってますよ。壊れないし…特に買い換えたい理由もないしね…笑)

今まで散々、書いてきたように、あまちゃんの世界では“画面を通す”事は重要だ。アキもテレビ番組という性質上、ユイを励ますフリをしており、ユイもそれに気付いている。

これって考えてみりゃ凄いよね。

テレビという媒体を通した途端(本音の励ましがユイが嫌いだからと言うのもあるが…)要はウソ(の励まし)がまかり通ってしまうのだ。テレビって真実を伝える報道機関の役割も標榜しているのにねぇ…。
そりゃフィクションであるドラマと一緒にしてはいけない…という言い方も出来るけど、なんちゅうか、全てを同じ土俵に乗せて放送してしまっている、今の総花的なテレビ放送って…なんかもう限界…って言うか、何か違う気がするよねぇ。

しかもそれをテレビで売れたクドカンがテレビでやってしまう。またそれを裏付けるような演出をしてしまうNHK演出陣。あまちゃんの、こーいうなんと言うか捨て鉢的な感じ笑、そしてその先のサムシングを模索してるような感じ…おら大好きだ笑。

翻(ひるがえ)ってリアルな視聴者もそうじゃん。もしテレビに出る事になったら、心にも無い事を言ってしまうやろ?●●が美味しい有名店の前でインタビューでもされれば「美味しい●●でした」とか言ってしまう笑。そして見ている方も「ウソつけ」と思ってしまう笑。

こーいったテレビの作法というか、その程度のバイアスなら簡単に修正するリテラシーは既に多くの視聴者の感覚に入っている。だから「こじわん」に映ったかつ枝は既にテレビ慣れしてニコニコしているし、弥生は緊張したままだ(ウソの緊張かもしれんぞ笑)。



続いて、クドカンの筆が冴え渡るリアスでのしょーもない会話。死ぬほどしょーもなくてクドカンらしく、しょーもないけどクソ面白いので書いておく笑。

大吉「…やめてよ!オレだって別に北鉄のことばっか考えているワケじゃねえよ」
吉田「んだ。エロいことも考えてますよね?」
春子「透明人間さなって、女湯さ覗いてみてぇな〜とか?」
大吉「もうちょっと大人だよ」
吉田「『発車オーライ』ってナンかコーフンするよねぇ…とか?」
大吉「それぐらいにしとけよ」
春子「ミーちゃん、ケイちゃん、両方に告白されたら、おら、どーすべぇ…とか」
大吉「いや、もうちょっと大人だべぇ…って」
吉田「『ダイヤの乱れ』って何かコーフンするよねぇ…とか?」
大吉「しねぇよバカ!鶴光のラジオか!しかも『ダイヤの乱れ』とか全部、鉄道関係でねぇか!結局、北鉄のことしか考えてねえじゃねーか!」
春子「結局、北鉄のことしか考えてないじゃん」
大吉「春ちゃんのことも考えてるよ!」
春子「…やめでよ〜」
大吉と吉田「あっ!訛った!」
春子「(標準語で)や、やめてよ」
大吉と吉田「あ、言い直した。かわいいぃぃ〜」
春子「うっさいバカ!なんだバカ!電車バカ!大体、古いんだよ!鶴光のことなんかアンタ達知らないでしょ?」
栗原がいつのまにかヒロシの隣に。
栗原「そうですねぇリアルタイムではないですねぇ。ピンクレディもギリですねぇ」

鶴光には吹いた!野暮なのでこれはいちいち解説しない。あー何もかもが面白い!がはは。
あとヒロシと栗原ちゃんのこの時のラブ・フラグは後に…特に進展しませんでした笑。



さて、しかし、クドカンは別の視点も提供した。おべんちゃらを言うのはテレビの中の人だけではない。家族もそうなのだ。少なくとも足立家では、よしえが甘ったるいホームドラマのような事を、あまちゃんというホームドラマでシレッと言ってしまう。
よしえの言っている事はウソだとユイは言う。よしえがホントはどう思っているのか?それは、あまちゃんでは深く解説はされなかったけど、後日のよしえの出奔が、それを代弁しているのかも。

本日のポイント=ユイが貧乳でした。



そ して、またも、クドカンは別の視点も提供するのである。恐るべしクドカン!ユイの部屋に呼ばれたアキ。そこでユイはノートパソコンで、ネット上の情報をア キに見せる。GMT47のホームページがいつの間にか出来ていた事。そしてそこに「仙台牛タンガールズ」の動画がアップされていたのだ。しかも2万ダウン ロードされ、ヘビロテで再生されているではないか!

もう何度も書いているのでナンだけど、やはりここでも「ネット>テレビ」の図式が、テレビドラマなのに描かれる。

そしてもっと重要な事は、ユイは「こじわん」の“テレビ画面”のアキのメッセージにはナンの反応も見せなかったのに、“PC画面”の「仙台牛タンガールズ」には激しく反応したのだ。これってなんか凄くね?

これはすぶなみたいに、アホみたいに、深く考えて見てなくても、なんとなく“齟齬感”を皆が感じたと思う。それが、あまちゃんの深みの一つとなっているのだ。

にしても「仙台牛タンガールズ」を本放送で見た時も、超ビックリしたなぁ。こう来たかっっっ!ベタだけど面白いっっっ!とワクワクしたぞなもし。「仙台牛 タンガールズ」のセンターの小野寺ちゃん(優希美青さん)のルックスの良さや、他の二人の絶妙な感じ。そして「♪リンダ、リンダぁ〜」そのままの楽曲にも 脱力した笑。大友さんにオリ曲依頼はなかったのか?もちろん、この「♪リンダ、リンダぁ〜」も良かったけどね。そして架空のホームページもしっかり作って いるぞ。
にしても優希美青さん、ルックスが(・∀・)イイ!ね。古いけどなんか志穂美悦子さんを想起した。



そして圧巻のプロップ群!ユイの部屋の壁に貼られた数々の新聞や雑誌の切り抜き。全国のジモドルについて書かれてある記事達だ。すごく丁寧にちゃんと作ってある。凄いよねぇ〜。感動した。

書き出してみよう。

お茶の魔術師「静岡 給湯キューテーズ」
酸味と甘みの絶妙コラボ「津軽 りんご乙女」
千葉 落花生(押しピンで判読できず)
岐阜 おひざもと娘
そして我らが「潮騒のメモリーズ」も!

全てについて細かい記事を書いてあるし、何よりそれらしい女性達のユニット写真も載っている。女性達を集めて、写真撮って、権利関係も整理して…すごい大変な作業だったろう…。ちょっとしか映らないのに…。すげーなぁ。
もうこんな規模のドラマは、大不況の民法はもちろん、NHKでも作られる事はないかもしれない。あまちゃんは最後のテレビの輝き…なのかもしれん



観光協会では、アキが正面を向いて、ユイをとにかく外に引っ張り出さなくては…と力説。
その後ろに菅原とヒロシと栗原。今まで、ちゃぶ台であっても、カメラの前に人の後頭部を平気で配置してのに、今回は従来通りの演出。て言うか、あまちゃん全体に言えるけど、これはどっちかと言うと舞台っぽい感じやな。薄いサングラスのヌメッとした池田ディレクターもいた。

アキはユイのために「潮騒のメモリーズ」の一時的、復活を決めたようだ。

アキの妄想の中で「海女カフェ」のステージの巨大スクリーンが映る。その画面には春子。「芸能界とか、アイドルとか、チャラチャラしたの、ママ、絶対に許さないからね!返事はっっっ!」
がはは。アキにとって、この場合の“画面”はその程度の単純な物なのね笑。



アキはまたまたま閃いた!「海女カフェ」で「海女のフェスを開きましょう」と提案。
花巻が「海女ーソニック」と命名。大爆笑!あ、言うまでもないけど「海女〜ソニック」の元ネタは「サマーソニック」であるぞよ。

最後に弥生が「ヨイトマケの唄」の一節を披露するが、これって長らく民法では放送自粛だった曲。NHKではそうではなかったらしいので、これまたクドカンによるNHKおべんちゃらである笑。がはは。


あまちゃん(再放送)第63回 2015H27/6/17(水)

アキらによる春子のモノマネが披露されるが…似てねーよ!がはは。
夏ばっぱはアキを借り出す事を春子に、なんとなく承諾させる。がはは。

アキはまたも手作りながら「企画書」を作成。海女カフェの時も「企画書」を作成していたなぁ。マメだなぁ。

アキは「海女〜ソニック」の事を春子に相談しようとしたけど、何故か春子は大泣きしている。吉田が貸し出した映画「潮騒のメモリー」のビデオテープを見て号泣していたのだ。

ちなみに明日の放送のスーパーインポーズ画面やポスター類によると「海女〜ソニック」であって「「海女ーソニック」とか「海女ぁソニック」ではないぞ。

ちなみに天野家のビデオデッキは「Super Winder 500(DJ-VB330)」で、これは実際にある三菱のビデオ/DVD一体型機らしい。メーカー名の所にテープを貼って隠してあったけどね。

それほどまで映画「潮騒のメモリー」は泣ける映画であると、喫茶・リアスで吉田が説明。一通りのお笑いタイム。
どんな映画か?説明するのに、夏ばっぱナレが架空の劇中映画なのに「残念ながら、著作権の関係で映像をお見せすることはできません。代わりにアニメーショ ンと、副駅長吉田さんの、たどたどしい解説で、お楽しみください」と言って、鉄拳のアニメが久し振りに登場!これはとても上手く使われていた。感動した。

てか、なんで吉田はカメラ目線?視聴者を見ているのか?笑。
後の東京編で、映画監督をしている太巻が「まだワンカットも撮ってないよ!」とカメラ目線をするのだが、その前から演者のカメラ目線を吉田はしていたのね。
よほどの意図がないとやってはいけないという演者のカメラ目線。あまちゃん世界では割合、平気なのだ!がはは。

そうそう。「ファイナル勉さん」というセリフも、本放送当時、大流行したもんだ。…遠い目…。

【メモ】リアスのメニューがバッチリ映ったのでメモしておく笑。

トースト250円
ナポリタン650円
オムライス680円
まめぶ汁500円
当店おすすめ ウニ丼1200円

まめぶ汁、高いぞ!全体に高めだなぁ。がはは。

映画「潮騒のメモリー」は明らかに、三島由紀夫原作・山口百恵さん主演の映画「潮騒」とか、薬師丸ひろ子さんの映画「ねらわれた学園」とか「セーラー服と機関銃」とか「里見八犬伝」とかが雰囲気的には元ネタやね。

アキは「泣げる映画なんですよね?とりあえず帰って見でみます」と疑っていたものの、自宅で「潮騒のメモリー」を見て、大号泣。がはは。

帰宅した夏ばっぱにアキは滂沱(ぼうだ)の涙で訴える。「おら、映画女優になりてぇ!」…って、二人とも女優じゃい!がはは。大女優の薬師丸ひろ子さんが大女優役をやるくらいベタで面白い!



「海女カフェ」で「「潮騒のメモリー」は最高の映画だ」と力説して回るアキ。「「あまちゃん」は最高のドラマだ」と力説して回るおらみてぇで…なんが痛ぇな笑。
そして弥生の「グルコサミン!ドッカーン!」に失禁…いや失笑。

アキはユイを呼び出して説得。夏ばっぱとかつ枝とヒロシも加わる。
ユイの「メガネ会計ババア…」に、遅れて反応するかつ枝。がはは。しかしかつ枝の、
「プロデューサーだかなんだか知らねぇが、直々に頭下げてくるまで、こっちから東京さ行くごとはねえ!」は心に残った笑。

いよいよ「海女〜ソニック」だ!


あまちゃん(再放送)第64回 2015H27/6/18(木)

今日は伝説の「レディオ・ガガ」と「スマート勉」が出るぞ!チェキラ!

「海女〜ソニック」まであと一週間。ヒロシが「海女〜ソニック」に向けて「潮騒のメモリーズ」以外の出演者達の予備審査。「海女カフェ」担当は「海女〜ソニック」も兼任らしい笑。

最初はアキの開会宣言を担当。
続けて栗原ちゃんのレディ・ガガの扮装。
次は新人海女さん5人の「モー娘。メドレー」

【メモ】新人海女さん5人の名前が映ったのでメモしておく笑。
桜庭。坪井。田中…もとい中田。山田。小宮。金子←この人は×印なので不参加の模様w。。

次も美寿々さんのレディ・ガガ。いきなり被る!にしても美寿々さん、朝から超絶セクスィー部長!いいのかNHK!いいさNHK!

続いて花巻さんの「レディオ・ガガ」画面では「レディオ・ガ・ガ」と細かい。

楽しげなタイトルバックを挟んで、海女さん達のバッグダンサーの練習。かつ枝が「上手(かみて)」の位置がわからないという落ちwww。中川家の弟のいる方…って…wwww。

スナック・梨明日では足立功が登場して「「海女〜ソニック」は「キャンプ場のカレーライス」」と例える。なるほど“わざわざ感”か。

夜になるとアキはヘッドホンで映画「潮騒のメモリー」のビデオを見返している。
春子は「潮騒のメモリー」のビデオテープを吉田に返す。大吉はウチはまだβデッキだ…とか、菅原はハードディスクレコーダーにした…とか、どーでもいい話題の中、勉さんは琥珀の代わりにスマホを磨いているではないかっっっ!

夏ばっぱナレ「2009年夏、まだスマートフォンが珍しかった時代、勉さんは北三陸で一番最初にスマートフォンを買った男として一目置かれ“スマート勉”と呼ばれるようになります」

ファイナル勉さんに続いて、スマート勉の登場である。スマート勉も本放送当時、大流行したもんだ。…遠い目…。



春子はようやく「海女〜ソニック」でアキが歌うことを知って逆鱗に自分で触れる笑。

続いて最大の作劇上のポイント登場。
「海女〜ソニック」の当日、つまり「ごじわん」の特別放送の本番直前、なななんと!アキが水口に電話するのである。
えっ!アキはミズタクと、ここまで親密に連絡取り合っていたのか?…と思った。確かにミズタクは北三陸を去る前にユイの事を心配していたし、アキも気には掛けていたが、一旦は完全に引いてしまったのだと思い込んでいた。

しかも電話先のミズタクの格好にも軽い危篤…いや違和感を覚えた。東京のテレビスタジオ…と思われる場所で、ボサボサ頭と無精ヒゲそのままで、スーツ姿なのだ。しゃべっている内容も若干だけど業界人っぼい笑。

男子のスーツ姿はいろんな意味を表す事が出来る。職業性とか、立場とか、意外性とか、見栄えが良くなったり、悪くなったり…。ミズタクも色んな違和感を視聴者に与えた。特に女子に。後のミズタク萌えの萌芽である笑。
クドカン、わかってて仕込んだと思うが、すごいよなぁ。ミズタク萌えまで創造し、予想し、盛り込むとは…。



海女さん達がどす黒い噂話をする小部屋で控えるアキとユイ。アキはこーいう活動がクセになりそうだ…と言う。てかもうクセになってるな。それは規定路線。

花巻が引き戸を開けて登場。「アキ!いいあんばいに(ステージを)暖めておいたぞぉ〜!」
アキ「ありがとう!フレディ」

どー見てもフレディ・マーキュリーではなくて「魁!!クロマティ高校」の方の「フレディ」扱いやん!爆。
にしても花巻先輩を前座やマエセツに使うとは…。潮騒のメモリーズは大物だな笑。
てか、本日、最初のシーンからの花巻さんの、素晴らしいノリノリのフレディ扮装に視聴者、大絶賛状態だ!前も書いたけど「前髪クネ男」さえ出なければ「あまちゃん」の中でも最高のネ申になれたのになぁ!



「海女〜ソニック」に「潮騒のメモリーズ」がキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!。ヒビキ達が集まってて、しかも“ヲタ芸”まで完成してる状態にはワラタ!オマイら最高だぜ!

そして永久保存版。「潮騒のメモリーズ」による「潮騒のメモリー」のほぼ完全ワンコーラス歌唱。お座敷列車に続いて、またまた楽しい事キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!…の巻である。
唯一、惜しいのは「こじわん」の中継画面風の動画がインサートされていれば、なお良かったでがんす!

そして怒りの大魔神・春子もキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!。ビビりまくるアキ…ガタガタ(((;゜Д゜))ブルブル状態だ笑。

にしてもNHK。「潮騒のメモリー」のヘビロテで、リアルで商売する気、満々じゃん!「やる気、満々じゃん」(byアキ)。


あまちゃん(再放送)第65回 2015H27/6/19(金)

アバンなし。楽しげなタイトルパック開け、ステージに突進する春子。そしてアキの頬をブツ。幸いテレビ中継はされなった模様www。

ステージ上で春子が大暴れ。しかし、ここまでやる春子の怒りの源泉とは一体、何か?本放送の段階では視聴者もハッキリとはわかってなかった。て言うか、ハッキリわかった後でも、ここまで春子が怒る必要があったか?がはは。

アキの誕生会で忠兵衛が春子の暗黒史をバラした時(第36回と第37回)の春子の怒りと同じ構造だ。あまちゃんに頻出する、同じ構造体の出現だ。

要は春子の怒りは自分への怒りであり、空回りしている。しかも北三陸の面々はそんな春子を既に許しているのである。
しかし物語のドライブにはこのシーンは必要だった。人はそれを“葛藤”と呼ぶが、春子の葛藤はちょっと違う。むしろおたくさん達から「ババア」と言われた事への怒りの方が強かったぞ笑。

そりゃ春子にはアイドルになれなかったルサンチマンはある。しかしそれとアキの行動をアレコレ制約しようとするのは違う。アキも後のシーンで「ママなんか大嫌い!」と言う割りには、すぐに仲良くなっているし、いつものようにクドカン世界では深刻な葛藤はないのだ。

アキの上京とアイドル化は規定路線なのだが、それに朝ドラマらしい理由付けをするための軽い危篤…いや軽い葛藤が、今回の「アキ、殴打事件」なのだ。も し、こーいった、ベタでもウソでもウェットな演出が無かったとしたら、クドカンそのままでは、やはりちょっとドライ過ぎると言うか、ワケがわからんと評価 されるタイプの、いつものクドカンドラマになっていたかもしれないなぁ。

てなわけで、ここはサラリと流して、ハイ!次、行ってみよう!オイッス!



天野家で引き続き話し合い。何故か北三陸の、その時、演者さんのスケジュールの空いていた(←ホントか笑)メンバーも同席。大吉はまた北鉄の仕事放棄か?笑。

メンバーは玄関から奥に向かって配置して、その位置で撮影。前後並びが多くて、強い上手(かみて)・下手(しもて)構造はなし。アキがやや上手か。

アキは「おらも歌うの好ぎだから…歌ってワーワー言われるの気持ちいいがら…」と言う。まさに三代続く歌姫マーメイドのDNAである。
アキ「おら、アイドルになりでぇ!歌って、踊って、潜って、ウニ獲って、上がって、食わせる!そんなアイドルになりでぇっ!」
春子はまたアキをブツ。

てなわけで、ここもサラリと流して、ハイ!次、行ってみよう!オイッス!



夜の海女カフェでユイと話すアキ。
アキ「ただ人が集まる場所で、歌ったり、踊ったり、潜ったりして周りの人が元気になればそれでいい。それがアイドルっていうならそうだし、海女さんだっていうならそうなんだべ?まあアイドルなんてなれる訳ないけどな」てか、なる気、満々じゃん笑。

にしても、まさにこれである。アキは自分は変わらない。周りを変える触媒であり、霊媒であり、座敷わらしだ。能年“空洞”の中にファンをも取り込んでしまうのだ。

水口からアキに着信。そして太巻が自ら東京へ誘う。いきなり太巻だぞ。超大物プロレスラー…いやプロデューサーと直に話せたぞ。しかもアキとユイは名前ま で覚えらてもらっているではないか。…まぁ太巻にとっては、アキとユイは大勢の中の一人だろうが…それでも、そう、これまた「運がいい」のだ。
実際はそんな運の良い話しなどないだろう。でもその分、物語はスイスイ進むのだ。そのカタルシスは今まで感じた事のない快感だ。さすがクドカンさん!今日からクドカンさんで行きます!


あまちゃん(再放送)第66回 2015H27/6/20(土)

朝から春子のアキ評「あんたみたいに、猫背の、貧弱なメスの猿に!」発言。まぁ暴言ですなぁ!がはは。もう慣れたけど笑。
この「猫背の、貧弱なメスの猿」は後の東京編で「盛りのついた猫背のメスの猿」まで進化する笑。

吉田の「事件はジオラマで起きてるわけじゃねぇ。現場で起こ…」の元ネタは、言うまでもなく「踊る大捜査線」の「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ!」です。

ヒロシはアキに接近して、家出の動向を探ろうとするが失敗。がはは。
その時のアキのプロデューサー評「秋本某(なにがし)とか、つん、つん…つくん」にワラタ。

他方、今回ユイは夜行バスで家出しようと計画。アキにもチケットを渡す。

アキは急すぎる話しながら、その計画に乗る事に。その前に一旦、ウチに戻って夏ばっぱの顔を見る事に。

スナック梨明日では、春子が家出した当時の話しに。久し振り弥生の旦那、今野あつし登場。

アキが戻ると疲れて寝ている夏ばっぱ。奥には日本酒「海鳴」…ではなくて「幸来」というラベルの日本酒がっっっ!うーむ、これは未チェックだった。今回、気付いたぞなもし。

夏ばっぱは夕食の支度をしようとするが、アキは夏ばっぱに「寝てていいよ」と言い、ウニ丼を食う。ふと見ると夏ばっぱは寝ている。夏ばっぱが目を開けて寝ているという事は爆睡だ。夏ばっぱは爆睡している時、目を開けて寝るという設定が活かされたなぁ。

アキはデイパックに荷物をまとめて、北鉄で北三陸駅まで向かう。泣きながら二杯目のウニ丼を食べながら…。

北三陸の駅でユイと待ち合わせして、深夜バスで東京に向かうのだ。うん、これだけを見ると、確かに「貴種流離譚」だな。しかしアキは成長しないので、貴種流離譚ではない。

今回はアキとユイの東京行き規定路線の補強のための回でした。にしても今日もウェットな演出が効いているなぁ。特に、当たり前だけど、劇伴ってシーンの印象に強い影響を与えるねぇ。しっとりした音楽でホロッとしてしまった。大友良英さん!(・∀・)イイ!

さて、ユイとアキの家出は成功するのか?来週に続くっ!