楽譜及びタブ譜の知識

音楽つまり音符や楽譜の知識はギターを学んでいく過程でどうしても避けては通れないものです。
少しずつ学習して行って良く理解して下さい。

●全音と半音

音程の基本となる単位は全音と半音です。ピアノでは白鍵盤と黒鍵盤に分かれて半音ずつに区切られてます。ギターも同じように1本の弦は全てフレットによって半音で区切りられています。更に音に変化を持たせる記号として、4種類の変位記号と変位した音程を基の状態に戻す1種類の本位記号があります。ある音に変位記号がつけられると派生音になります。たとえば・・・・ド♯
変位記号 シャープ 半音上げる
ダブル・シャープ 半音+半音上げる
フラット 半音下げる
ダブル・フラット 半音+半音下げる
本位記号 ナチュラル 変位記号を解除する
●音名について
日本では音階を言う時ドレミをつかいますがこれはイタリア語です。そして調性をあらわす時 ハニホの日本語を使っています。更にコードをあらわす時に英語を使っている為、混乱している人が多いようです。右の図でよく理解して下さい。
イタリア式 Do
Re
Mi
Fa
ファ
Sol
La
Si
Do
英米式
シー

ディー

イー

エフ

ジー

エー

ビー

シー
日本式
小節と小節線
音符をまとめる最小単位を小節といい、小節を区切る線を小節線といいます。2本線の場合は、調や拍子が変わるときに用いられます。
タイ
小節をまたいで音を出すときや、シンコペーションで裏の音と表の音を繋ぐ場合などに用います。
演奏順序※リピート記号は、「||:」と「:||」の間をくり返して演奏する

※ダカーポは「最初から」の意味で、その記号の記された小節から、曲の最初に戻ります。Fine(フィーネ)という曲の終わりを示す記号のところで終わります。

※ダルセーニョ
「記号から」の意味での記号に戻って、そこからFineまで繰り返します。

※コーダ
「結尾」の意味でからと示されている箇所に飛んで演奏します。
強弱記号と速度記号


強弱記号

記号

読み方

意味

ff

フォルティッシモ

きわめて強く

f

フォルテ

強く

mf

メゾフォルテ

やや強く

mp

メゾピアノ

やや弱く

p

ピアノ

弱く

pp

ピアニッシモ

きわめて弱く

クレッシェンド だんだん強く
デクレッシェンド だんだん弱く
速度記号
grave グラーヴェ 荘重に遅く
Largo ラルゴ 幅広く遅く・非常にゆっくりと
Larghetto ラルゲット ラルゴよりやや速く
Lento レント 気楽に遅く
Adagio アダージョ 静かに遅く・ゆるやかに
Andante アンダンテ 歩くような速さ
Andantino アンダンティーノ アンダンテほど遅くなく
Moderato モデラート ほどよく速く
Allegretto アレグレット やや速く
Allegro moderato アレグロ・モデラート ほどよく速く
Allegro アレグロ 軽快に速く
記号 読み方 意味
Vivace ヴィヴァーチェ いきいきとして速く
Vivo ヴィーヴォ 速く・活発に
Presto プレスト 極めて速く
Prestissimo プレスティッシモ プレストより速く・できる限り速く
lentando レンタンド だんだんゆるやかに
meno mosso メノ・モッソ あまり速くなく・今までより遅く
rallentando (rall.) ラレンタンド しだいに遅く・だんだんゆるやかに
ritardando (rit.) リタルダンド しだいに遅く
ritenuto リテヌート ただちに速度をゆるめて
slentando ズレンタンド だんだんゆるやかに
accelerando (accel.) アッチェレランド しだいに速く
affrettando アフレッタンド 急いで
con moto コン・モート 動きをつけて
incalzando イカルツァンド 次第に熱烈に・せきてあてるように
piu mosso ピウ・モッソ 今までより速く・より速く
stringendo (string.) ストリンジェンド しだいに速く
tempo rubato テンポ・ルバート テンポを自由に加減して
a tempo ア テンポ もとの速さに戻る
allargando アラルガンド しだいに強めながら遅く
calando カランド だんだん遅く、だんだん弱く
morendo モレンド だんだん消えいるように弱くなって
legato レガート なめらかに
tenuto テヌート 速度をゆるめて



速度表示について

=?というのは1分間に何回四分音符の音を奏でるかと言うことです。
たとえば=60と書いてあったら、1分間にを60回刻むという意味になります。


次のような場合は
2分音符が1分間
に120回奏でると
言う意味です。


各調性について

長調の場合、♯も♭も付いていないのはハ長調、♯が一つ付いた音階はト長調、
♯が2つ付いた音階はニ長調です。この3つの楽譜の主音は♯が増えるごとに完全5度ずつ上がっていきます。
もしくは、主音が完全4度ずつ下がっていきます。 主音が完全5度ずつ上がってゆくということは、
その調が完全5度ずつ上がってゆくということです。
主音に対して完全4度上の音に♯が付いていきます
♯が1つ増えると5度上(4度下)の調を表すことになります

タブ譜の読み方

タブ譜は左手で押さえるポジションと右手で弾く弦を6本の線と数字で表した楽譜です。
楽譜を読めない方でもギター演奏が可能ですから早くその読み方に慣れましょう!



タブ譜は、正式にはタブラチュア譜と呼ばれ
古くからから存在していました。
←1692年に出版されたタブ譜です。