第63回 答案2
 拙作映画「古城再現」についての感想を述べた早稲田大学理学部生の答案をこのコラムで紹介したが、その後、これに関しての感想が届いた。
・・・やはり、手を抜かずに苦労して作り上げたものは、時がたつと益々評価が高くなるのですね。『古城再現』は日本の建築史の財産になると思います。
東京 N.Nさん
指導教授の『日常と非日常のレトリック』というテーマが学生たちによく理解され、また、8mmを駆使しての貴台の見事な意図と表現技術が学生たちに一種の驚きを与えたことが、短い感想に溢れていました。
制作者である貴台が実際に、再建中の城に登り、敢えて危険を冒して、自分の内面が命ずるアングルを選んでいること、さりげなく四季の風物を描写することにより、時間の流れを捉えていること、大工の緊張した仕事ぶりを通して<職人>の在り方を学生たちに感得させたこと等々、まさに「非日常の世界」を描ききって、映像作家としての貴台の高度の表現力が、視る者の感動を呼び起こしたと感服いたしました。
勿論、理工系の学生ですから表現に文学的レトリックは乏しいものの、その素朴な感性に好感が持てました。
西条市 H.Kさん
屋根工事
上田雅一のシネマなページ