第49回 『レポート』
 このコラム44回で拙作映画「古城再現」が早稲田で教材映写されたことは書いたが、そのレポの束がこのほど送り届けられた。
 若い学徒が実に真面目に記述しているのである。
 36年も昔に撮ったフィルムを鋭く凝視し、現代的感覚で映像を的確に捉えている、「日常と非日常のレトリック」が授業の主調であった。
 「歴史の二重性、伝統主義派とアングラ派を帯びた作品」と捉え、あの映像の優れた撮り方はどうであろうと、賛辞を添えている。
 労力と時間を惜しまない作者の愛国心は今の若者に果たしてあるだろうか。
限られたスペースでは紹介しきれないが、作者冥利に尽きる反応であった。
上田雅一のシネマなページ