第36回 『アニメ再生』
 このほど約30年前に制作した8mm映画のアニメを数本上映した。
 その昔、どのような思いで作り上げたのであったか、自由奔放に飛躍発展させることの出来るアニメ映画は、なんらの制約、制限もない創作の世界だ。
 筋立ては単純な社会風刺であるが、短尺のフィルムには思いの丈を盛り込んだもの。
 ひと駒、ひと駒、時間と手間をこめて撮りあげると、恐れげもなく海外のコンテストに送り、幸い入賞した作品も少なくなかった。
 台詞のない短篇こそアニメの国際性を生かした特徴なのかも知れぬ。
 折角、受賞の栄を得ながら、見返えることもなくて三十余年を経たのである。
 今、改め、あるいは初見するひとは、如何に観てとるであろうか。
 「難しすぎる」と首かしげる人には、原作者として「これは観るヒトにも考えてもらうアニメ作品です」と答えるつもりである。
上田雅一のシネマなページ